総勢40名の町工場から、また一人。愛知・清須の金型メーカーメイクスタートで、後藤健次が3人目の「現代の名工」に

メイクスタート株式会社のプレスリリース

全国で毎年およそ150名の厚生労働大臣表彰。あいちの名工11名を生んだ技能者集団が、金型の技で「日本謹製」のものづくりを広げる

メイクスタート株式会社(旧・株式会社エムエス製作所、本社:愛知県清須市、代表取締役社長:迫田邦裕)の後藤健次が、厚生労働省の「令和8年度 卓越した技能者の表彰(通称:現代の名工)」を受けることになりました。職種は数値制御金属工作機械工(マシニングセンタオペレーター)。1971年に創業した総勢40名の町工場から、これで3人目の「現代の名工」です。

マシニングセンタを操作する後藤健次。

金型は、自動車部品から身の回りの製品まで、同じ形のものを繰り返しつくるための、ものづくりの土台です。普段は製品の陰に隠れたその仕事に、国の表彰という光が当たりました。

■ 全国で毎年およそ150名。「現代の名工」とは

「卓越した技能者の表彰」は、1967年(昭和42年)に始まった厚生労働大臣による表彰です。きわめて優れた技能を持ち、その道の第一人者と目される技能者が、都道府県知事や業界団体の推薦を受けて選ばれます。

表彰されるのは、あらゆる職種を合わせても全国で毎年およそ150名。半世紀を超える歴史の中でも、表彰者は累計7,000名あまりにとどまります。ものづくりに携わる多くの技能者の中から選ばれる、技能者にとっての最高峰の表彰の一つです。後藤の表彰は、一般社団法人日本金型工業会の推薦によるものです。

近年の全国の被表彰者の平均年齢は63歳前後。後藤は40代での受賞です。

■ 機械を操り、金属を形にする。後藤健次の仕事

後藤は当社で、マシニングセンタのオペレーターを担っています。マシニングセンタは、コンピューター制御で工具を自動で持ち替えながら、金属を削って形をつくる工作機械です。機械が削るとはいえ、どの工具で、どの順番に、どれだけ削るかを決めるのは人。その判断が、金型の精度と仕上がりを左右します。

後藤は2022年度に「愛知県優秀技能者(あいちの名工)」を受賞、2024年には日本金型工業会の「金型マスター」に認定されました。当社のゴルフクラブ「MUQU」では、金属の塊からクラブヘッドを削り出す加工の中心を担ってきました。金型で磨いた技が、ゴルファーの手に届く製品にも生きています。

■ 総勢40名の町工場に、名工が集まる

メイクスタートの「現代の名工」。左から深見克彦、江口博保、後藤健次。

当社からは、これまでに3名の「現代の名工」と、11名の「あいちの名工」が生まれています。「あいちの名工」は、愛知県が県内の優れた技能者を表彰する「愛知県優秀技能者表彰」です。ものづくりの県・愛知でも、ひとつの会社からこれだけの名工が生まれることは、当社の誇りです。

当社の「現代の名工」

2020年度 江口博保 | 製図工

2023年度 深見克彦 | NC旋盤工

2026年度 後藤健次 | 数値制御金属工作機械工

■ 金型づくりは、おもしろい

経済産業省の2025年経済構造実態調査によると、国内の金型製造業の事業所は4,077、従業者は69,553人(2025年6月1日時点)。その一つひとつの現場で、図面を形にする職人の技が、私たちの暮らしを支えています。

※産業細分類2691・2692の合計。個人経営を除く全規模の推計を含む集計。

金型を含む素形材産業では、人材の確保・育成が課題になっています。だからこそ当社は、課題より先に「金型づくりは、おもしろい」を伝えたいと考えています。

・金属の塊が、手と機械で、寸分違わぬ形になっていく

・図面には書ききれない「勘」と「工夫」が、品質を決める

・磨いた技が、国の表彰という形で認められる

■ 金型の技を、新しいフィールドへ ― メイクスタートの事業

当社は1971年の創業以来、自動車のドアや窓まわりに使われるゴム部品をはじめ、ゴム・樹脂の金型をつくってきました。その金型づくりで磨いた技術を、今は新しいフィールドにも広げ、日本謹製のものづくりを推し進めています。

・金型の表面処理「MS PROCESSING」:岐阜大学との共同研究から生まれた、成形品が金型から外れやすくなることをねらう表面処理

・医療機器「FORUshield」:帝京大学と共同開発した放射線防護板

・ゴルフクラブ「MUQU」:金属の塊からクラブヘッドを削り出すゴルフクラブ

・武豊アブミプロジェクト:騎手の足を支える鐙(あぶみ)を、使う人と試作を重ねて開発

・アウトドア用品「尾張の大うつけ」:地域の職人とつくる薪割りクサビ「先鋒」やハンマー「手槌」

・「FUKAMI」:現代の名工・深見克彦の技を、身につけるアクセサリーへ。2026年2月の東京ギフト・ショーで初披露

3人目の名工の誕生を機に、技を磨く人の仕事と、そこから生まれる“おもしろい”を、もっと多くの人に届けていきます。それが、次の担い手が「やってみたい」と思うきっかけになると信じています。

■ 代表取締役社長 迫田邦裕 コメント

「金型は、あまり知られていませんが、日本のものづくりを支える素形材産業の一つであり、日本の宝だと考えています。ここに従事する匠の価値が高まることで、日本の工業に工芸的な要素が引き出され、これからの日本のものづくりを、さらに盛り立ててくれると思います。当社から3人目の『現代の名工』が生まれたことを、その一歩として誇りに思います。」

■ 後藤健次 コメント

「このような栄誉ある賞をいただき、大変光栄に思うとともに、正直なところ驚きと、自分が受賞してよいのだろうかという気持ちもありました。

今回の受賞は、自分一人の力ではなく、これまで支えてくださった会社や先輩方のおかげだと心から感謝しています。

高校卒業後、右も左も分からない状態から今日まで一人前の職人として育てていただきました。仕事が辛く、辞めたいと思ったことや、悔し涙を流したこともありましたが、諦めずに約四半世紀、目の前の仕事に一つひとつ向き合い、コツコツと努力を重ねてきました。その積み重ねが今回の受賞につながったのだと感じています。

まだまだ未熟な部分も多くありますが、今回の受賞を励みに、これからも技術を磨き、さらに精進していきたいと思います。」

■ 会社概要

会社名 メイクスタート株式会社(2026年1月に株式会社エムエス製作所から社名変更)

所在地 〒452-0962 愛知県清須市春日立作54-2

代表者 代表取締役社長 迫田邦裕

創業/設立 1971年/1972年3月

従業員数 40名

事業内容 ゴム・樹脂の金型の設計・製作、金型の表面処理(MS PROCESSING)、医療機器・ゴルフクラブ・馬具・アウトドア用品など自社製品の開発

URL https://www.msgroup.co.jp/

■ 報道関係者のお問い合わせ先

メイクスタート株式会社(代表)/TEL:052-409-5333/FAX:052-409-3004

E-mail:ms@msgroup.co.jp

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