Mobileye、衝突被害軽減ブレーキの開発プロセスで初めてとなる検査証明書をTÜV SÜDから取得

株式会社モービルアイジャパンのプレスリリース

国際規格ISO 21448(SOTIF)への適合をTÜV SÜDが確認 認識技術の限界や実際の走行環境に伴うリスクへの対応を評価

先進運転支援システム(ADAS)と自動運転技術の開発で世界をリードするMobileye(モービルアイ)は、衝突被害軽減ブレーキ(AEB:Automatic Emergency Braking)の開発プロセスについて、ドイツ・ミュンヘンに本拠を置く第三者試験・検査・認証機関、TÜV SÜD(テュフズード)から、初の検査証明書を取得したと発表しました。

TÜV SÜDによる独立した審査の結果、MobileyeのAEB開発プロセスが、「意図した機能の安全性」(Safety of the Intended Functionality:SOTIF)に関する国際規格ISO 21448に適合していることが確認されました。今回の評価対象はAEBの作動性能そのものではなく、システムが設計どおりに動作していても生じ得る危険を、開発段階で特定・評価し、低減するために、Mobileyeが導入している手順に対しての評価です。

今回のこの評価は、安全性を重視した当社の開発の取り組みが第三者によって認められた、非常に重要なマイルストーンです。

故障がなくても生じるリスクに、開発段階から対応

AEBは、前方の車両や歩行者などとの衝突の危険を検知し、ドライバーに警告を発したり、必要に応じて自動的にブレーキをかけたりすることで、衝突の回避や被害の軽減を支援する技術です。ADASの高度化に伴い、その安全性を確保するには、ハードウェアやソフトウェアの故障対策だけでなく、センサーや認識システムが持つ性能上の限界、実際の道路環境で起こるさまざまな状況も考慮する必要があります。例えば、夜間や雨天、逆光などで周囲を捉えにくい状況や、歩行者・自転車の突然の飛び出しは、認識や判断を難しくする要因であり、システムが正常に動作していても、こうした条件によって大きな安全上のリスクが生じる場合があります。

こうしたリスクを扱う国際規格が、ISO 21448(SOTIF)です。

ISO 21448は、ハードウェアやソフトウェアの故障に起因する危険を扱う機能安全規格ISO 26262を補完するもので、認識性能の限界や機能仕様の不十分さ、合理的に予見できる誤使用など、故障以外の要因による危険を対象とします。TÜV SÜDは今回、MobileyeのAEB開発プロセスにおけるリスクの特定・評価・低減の仕組みを審査し、ISO 21448への適合を確認しました。

第三者評価が裏付ける、安全開発プロセスの信頼性

ADASの安全性を評価するには、公道での走行実績や累積走行距離だけでなく、市場投入前に想定されるリスクを洗い出し、適切に対処する仕組みが欠かせません。Mobileyeは長年のAEB開発で蓄積した知見を基に、リスク分析から評価、対策までの手順を体系化し、文書化してきました。今回の検査証明書は、こうした開発プロセスが国際規格に適合していることを、第三者の立場から裏付けるものです。

MobileyeのセーフティオフィサーであるAlmog Shany(アルモグ・シャニー)は、本件に関して、以下のように述べています。

「Mobileyeは20年以上にわたり、運転支援技術の開発と実用化に取り組んできました。その間、安全性は常に、これらのシステムの設計と検証における最優先事項であり続けています。今回のTÜV SÜDによる検査証明書は、当社の開発プロセスがいかに厳格であるかを独立した立場から評価したものであり、AEBの安全性を支える当社の取り組みに対して、お客様にさらなる信頼を持っていただけるものと考えています。第三者機関による独立した検証は、再現性のある開発プロセス、体系的なリスク評価、安全性に対する技術面での明確な責任体制を客観的に確認することで、信頼の構築に貢献します」

日本でも高まる、ADASの安全性検証の重要性

日本では、衝突被害軽減ブレーキの装備義務化が段階的に進み、JNCAP(自動車アセスメント)の予防安全性能評価も拡充されています。2026年度には、交差点での出会い頭の車両との衝突や、右折時の対向二輪車との衝突を想定した試験が新たに加わりました。実際の交通環境を踏まえた安全性能が、これまで以上に求められています。こうした変化のなか、自動車メーカーや部品サプライヤーにとっては、ADASの性能だけでなく、それを支える開発・検証プロセスを客観的に示すことも重要になっています。

今回のTÜV SÜDによる評価は、Mobileyeの安全性への取り組みを裏付けるものであり、日本を含む世界の自動車メーカーに対して、当社の技術開発体制を具体的に示す成果となります。

高度運転支援から自動運転へ、共通する安全開発の考え方

今回の証明書の対象はAEBの開発プロセスに特化したものですが、TÜV SÜDが評価した安全管理の手法は、MobileyeのADASや自動運転技術の開発にも共通しています。Mobileyeは以前にも、SAEレベル4の自動運転システム「Mobileye Drive™」に関する安全管理体制について、TÜV SÜDから推奨を受けています。運転支援機能の高度化と使用環境の広がりに伴い、故障だけでは説明できないリスクを適切に管理することの重要性が増しています。

Mobileyeは今後も、ADASから自動運転に至るまで、安全性を重視した開発と検証を通じて、より安全なモビリティ社会の実現を目指します。

参考:Mobileye本社発表(英語)

Mobileye gains first TÜV SÜD inspection certificate for AEB

■ Mobileye(モービルアイ)について

Mobileye(Nasdaq:MBLY)は、人工知能(AI)、コンピュータビジョン、ソフトウェアとハードウェアを統合したシステム開発における世界トップクラスの技術力を強みに、自動運転技術と先進運転支援システム(ADAS)のリーディングカンパニーとして、モビリティの未来を切り拓いています。

1999年の創業以来、Mobileyeは世界各国でADASの普及を推進し、交通事故の削減と人命保護に貢献してきました。また、クラウドソーシング型道路インテリジェンス技術「REM™」、高解像度の環境認識を可能にするレーダー技術「Imaging Radar」、複数のAI技術を組み合わせる「Compound AI」など、業界を牽引する革新的な技術を開発しています。これらの技術は、ADASおよび自動運転(AV)の進化を支えるとともに、自動運転車や次世代モビリティソリューションの大規模な展開を可能にし、業界をリードするADAS製品の実現を支えています。2025年末時点で、MobileyeのEyeQ™テクノロジーを搭載した車両は、世界累計2億3,000万台を超えています。さらに2026年には、フィジカルAI(Physical AI)およびヒューマノイドロボットの未来を切り拓く取り組みの一環として、Mentee Roboticsを買収しました。Mobileyeは2022年にIntel(Nasdaq:INTC)から独立してNASDAQ市場に上場しました。

詳しくは、https://www.mobileye.comをご覧ください。

「Mobileye」、MobileyeロゴおよびMobileyeの製品名は、Mobileye Globalの登録商標です。その他の商標は、それぞれの権利者に帰属します。

TÜV SÜDについて

TÜV SÜD(テュフズード)は、ドイツ・ミュンヘンに本拠を置く、世界有数の第三者試験・検査・認証機関です。1866年に設立された蒸気ボイラー検査協会を起源とし、2026年に160周年を迎えました。世界各地に約3万人の従業員を擁し、自動車、産業機器、医療機器、エネルギー、情報技術など幅広い分野で、安全性や品質、国際規格への適合性を評価しています。自動車分野では、ISO 26262やISO 21448(SOTIF)に基づく評価のほか、自動運転や車載サイバーセキュリティに関する試験・認証なども手がけています。日本ではテュフズードジャパン株式会社が各種サービスを提供しています。

詳しくは、https://www.tuvsud.com/ja-jp をご覧ください。

ISO 21448(SOTIF)について

ISO 21448:2022は、自動車の「意図した機能の安全性」(Safety of the Intended Functionality:SOTIF)に関する国際規格です。センサーや認識システムの性能上の限界、機能仕様の不十分さ、合理的に予見できる誤使用など、システムが故障していなくても生じ得る危険を扱い、その特定・評価・低減に向けた設計や検証の指針を示しています。主に故障に起因する危険を対象とする機能安全規格ISO 26262を補完するもので、AEBなどのADASや自動運転システムの安全性を考えるうえで重要な規格です。

詳しくは、https://www.iso.org/standard/77490.html をご覧ください。

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