ジェイテクト、2023年度省エネ大賞 省エネルギーセンター会長賞を受賞

株式会社 ジェイテクトのプレスリリース

鍛造工程の省エネ化がカーボンニュートラルに貢献

株式会社ジェイテクト(本社:愛知県刈谷市、取締役社長:佐藤和弘、以下「ジェイテクト」)は、ドライブシャフトの一部であるCVJ(Constant Velocity Joint)の温間サイジング工法開発による鍛造素形材生産ラインの省エネの取り組みにおいて一般財団法人省エネルギーセンター主催2023年度省エネ大賞(省エネ事例部門)において省エネルギーセンター会長賞を受賞いたしました。

1.省エネ大賞について

 省エネ大賞は、事業者や事業場等が実施した他の模範となる優れた省エネ・脱炭素の取り組みや、省エネ性・CO2 削減において優れた製品・ビジネスモデルを選考し、1990年より毎年表彰を行っています。本表彰事業では、審査をかねた公開形式での発表会や受賞案件の省エネ展(ENEX)での展示、更にはWebや省エネ月刊誌などにおいて積極的に情報発信をしています。

 これらにより、わが国全体における省エネや脱炭素意識の向上・拡大、省エネ関連製品の開発・普及などを促進し、もって国民経済の発展とカーボンニュートラル達成に向けた省エネ型社会の構築に寄与することを目的としています。

2.CVJについて

 CVJは自動車のエンジンからトランスミッション、ドライブシャフト、デファレンシャルギヤを介し、タイヤへ動力を伝える、自動車の走行に重要な役割を担う部品です。ジェイテクトは、1978年に開発し、約40年以上自動車メーカーへ提供しています。自動車1台あたり4本のCVJが搭載されており、様々なタイプの自動車に適用するCVJを生産・提供をしています。今回は、CVJに取り付けられるアウトボードアウタの製造ラインへの取り組みで受賞いたしました。

3.受賞について

 従来の製造ラインでは、温間鍛造後に寸法・精度を仕上げる冷間サイジング工程を設けていましたが、温間サイジング工法を開発し、冷間サイジング工程の廃止を実現しました。開発時の課題であった、金型の摩耗低減、素形材形状維持可能なパンチ設計の確立、など様々な課題を解決し、国内でOnly Oneの技術※を確立しました。温間サイジング化にすることで、年間で原油換算380kL(従来比24.5%削減)、CO2排出量は547t(従来比24.4%削減)の大幅なエネルギーおよびCO2の削減を達成できたことが評価され、今回の受賞に至りました。また、現場と研究で部門の垣根を越えた連携による省エネ対策としても評価いただきました。

※:2023年6月自社調べ

4.今後について

 ジェイテクトでは「環境チャレンジ2050」達成に向けた環境保全活動推進のために、取り組み方針および具体的な目標を定めた「2025年環境行動計画」を策定し、ジェイテクトグループ全体で共有し活動しています。水資源のリスクマネジメントをはじめとした環境負荷低減に積極的に取り組むとともに、2035年までにジェイテクトグループ全体でのカーボンニュートラル実現に向け、現場での省エネ活動、再生可能エネルギーの導入、新技術開発と生産工程の改善によるCO2排出量削減を更に推進し、社会に貢献する人づくりと新たな価値創造に努めてまいります。

以上

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