アルマイト工場で働く生野区の双子の跡継ぎが、中小企業庁主催「アトツギ甲子園」全国大会に大阪府代表として出場!

有限会社電研のプレスリリース

有限会社電研 アルマイトブラザーズ 桐島豊(プレゼンテーションの様子)

アルミ加工の表面処理であるアルマイトを行う有限会社電研(本社:大阪府大阪市生野区)の桐島豊が、2025年2月20日(木)に東京・大手町で開催された経済産業省中小企業庁主催の「アトツギ甲子園」決勝にて、「父から受け継いだ電解研磨技術を活かした、ジュラルミン合金へのアルマイト処理」をテーマにプレゼンテーションを行いました。

プレゼンテーションのタイトルは「町工場の技術が世界へ輝く アルマイトブラザーズの挑戦」です。

惜しくも受賞には至りませんでしたが、登場から会場を魅了し、一般消費者に馴染のない「アルマイト」の魅力を伝え、先代から引き継いだ技術を用い双子の兄弟でものづくりに取り組む熱いピッチは、会場に集まった満員の聴衆に強烈なインパクトを与えました。

本人コメント

入場シーン
会場様子
紹介映像
審査員の元へ渡る商品

私は9か月前に13年勤めたスタートアップ企業から家業へやって参りました。

一般社団法人ベンチャー型事業承継様のイベントに参加していく中で、本大会への興味が湧き参加しました。最初は家業を知るために参加したのですが、各地でピッチのイベントに参加する中で当社の技術に魅力があることを知りました。

アトツギ経営者の方々からメンタリングを受けて新規事業がブラッシュアップされ、将来の目指すべき事業の解像度が一気に上がりました。

近畿大会予選を共にしたアトツギ仲間たちと

大会を通じて同世代の素晴らしいアトツギ仲間と出会いました。

同じ志を持っているからなのか、皆口を揃えて「初めて会った気がしない。」というくらい控室で意気投合していました。この数ヶ月皆同様に苦しみ、家業と向き合ってきたからだと思います。

「アルマイト」という言葉が皆さんに少しでも知ってもらえて嬉しく思います。

町工場の技術を失うことは日本の損失だと考えています。

今後も自社だけではなく、地域の方々と共に素晴らしい製品を作っていきます。

左:兄の桐島誠 右:メンターの鈴木正靖氏

「アトツギ甲子園」とは

古賀友一郎 経済産業副大臣

「アトツギ甲子園」は、経済産業省中小企業庁が主催する全国規模のビジネスコンテストで、中小企業・小規模事業者の事業承継を控える後継者が、既存の経営資源を活かした新規事業アイデアを発表するピッチイベントです。本大会には全国から189名の若手後継者が参加。全国6ブロックの地方予選大会を勝ち抜いたファイナリスト18名に対する最終審査を経て、経済産業大臣賞、中小企業庁長官賞、優秀賞、企業特別賞が決定されました。

審査基準

【新規性】製品やサービスに新規性、独自性、イノベーションの可能性があるか。

【持続可能性】中長期的な収益や成長が期待でき、持続可能な事業か。

【社会性】社会課題を解決する、もしくは社会的意義がある事業か。

【会社の経営資源活用】承継予定の会社の有形無形の経営資源を有効に活用できている事業か。

【熱量・ストーリー】後継者として当該事業を遂行する背景や情熱を持ち合わせているか。

決勝大会審査委員

コクヨ株式会社 代表執行役社長 黒田 英邦 氏

株式会社マクアケ 共同創業者/顧問 坊垣 佳奈 氏

株式会社由紀精密 代表取締役 大坪 正人 氏

早稲田大学ビジネススクール 教授 杉田 浩章 氏

iSGSインベストメントワークス/チャレンジパートナーズ 代表パートナー 佐藤 真希子 氏

▼審査委員からのコメント

・技術の差別性がこれまでの長年の蓄積で生まれたストーリーに感動した。

 嗜好性のマーケットは今後もグローバルで広がっていくので、できるだけはやくターゲットした

 カテゴリーに参入をしていくことが重要だと思った。

・意匠に特化したアルマイト、ということをもっとアピールしてそこからの展開方法を工夫して

 考えるとよいかと思った。

・新技術を市場の大きな用途に広げていくというある部分定石といえる戦略をきっちりやっていき、

 ジュラルミンにおけるアルマイトの市場を創り出したことは素晴らしい。

 他の処理技術を含めた潜在的な競合に対する郵政を磨き込んでいくことと、

 さらに用途を広げていくことが必要だと思われる。

 大資本を取り込みながらさらに大きな用途を取り込み市場機会を一気に広げていくとよいと思う。

・アルマイト技術をもっとみたかった。最後にものを見ることができたので、

 技術がかっこいいというのはわかったのですが、

 今後は技術面での優位性などもきちんとピッチの中に入ってくるとさらにわかりやすくなると思う。

第5回アトツギ甲子園ファイナリストの集合写真

経済産業省プレスリリース【第5回アトツギ甲子園・決勝大会受賞者】:https://www.meti.go.jp/press/2024/02/20250220004/20250220004.html

有限会社電研について

アルマイト処理を行う4代目社長 桐島張央

大阪市生野区で65年の歴史を持つ会社です。

アルミ金属への表面処理を行い、化粧品や薬品キャップを主に製造してきました。

かつては主流だった電解研磨が、六価クロムの規制で他社が化学研磨へ移行する中、4代目の社長桐島張央が世界初(当社調べ)のクロムフリー電解研磨技術を開発し、双子の息子である桐島誠と豊がジュラルミンへの不純物が出ないアルマイト処理を開発。現在は自転車パーツ・バイクパーツ・キャンプギアなど幅広く展開しており、小ロットの製造も得意とする。

会社名:有限会社電研
所在地:大阪府大阪市生野区中川西3-5-17
代表取締役:桐島 張央
URL: https://denken-alumite.co.jp/

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