使用済タイヤ等からカーボンブラックを生成する共同プロジェクトを開始~新品カーボンブラック並みのゴム補強性の実現を目指す~〔東海カーボン株式会社, 株式会社ブリヂストン, 九州大学, 岡山大学〕

国立大学法人岡山大学のプレスリリース

東海カーボン株式会社と株式会社ブリヂストン、国立大学法人九州大学、国立大学法人岡山大学の共同プレスリリースです。

2025(令和7)年 1月 31日
国立大学法人岡山大学

https://www.okayama-u.ac.jp/

◆概 要

 東海カーボン株式会社(代表取締役社長:長坂一、以下、「東海カーボン」)、株式会社ブリヂストン(代表執行役Global CEO:石橋秀一、以下、「ブリヂストン」)、国立大学法人九州大学(総長:石橋達朗、以下、「九州大学」)、国立大学法人岡山大学(学長:那須保友、以下、「岡山大学」)は、使用済タイヤ等のゴムを含む高分子製品から取り出された再生カーボンブラック(recovered Carbon Black、以下、「rCB」)を二次処理し、石油・石炭由来の新品カーボンブラック(virgin Carbon Black、以下、「vCB」)並のゴム補強性を持つカーボンブラック(eco Carbon Black、以下、「eCBTM」)を生成するための技術開発プロジェクトを開始しました。高度な資源循環技術の開発を通じて、サーキュラーエコノミーとカーボンニュートラルの実現に貢献していきます。

 本プロジェクトは、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「グリーンイノベーション基金事業/ CO2等を用いたプラスチック原料製造技術開発(追加公募)」に2024年12月23日に採択された実証事業「使用済みタイヤを含む高分子製品からのカーボン再利用技術の開発」(提案者:東海カーボン、委託パートナー:ブリヂストン、九州大学、岡山大学)の一環として実施するものです。

 既に、使用済タイヤ等のゴムを含む高分子製品を熱分解し、rCBを回収、再利用する取り組みは行われていますが、rCBには多くの不純物が含まれていることなどから、タイヤへの活用には、vCBと比較してゴム補強性の面で課題を抱えています。また、使用済タイヤの多くはサーマルリカバリー(熱回収)により燃料として有効利用されていますが、その際にCO2排出を伴います。自動車・交通需要の増加に伴い、タイヤの需要が今後も伸長していく環境下において、その原材料であるvCBのリサイクルを可能とすることで資源循環の向上を目指します。

 本プロジェクトでは、東海カーボンがカーボンブラック製造を通じ培ってきた技術・ノウハウと、ブリヂストン、九州大学、岡山大学が持つ各々の知見や技術を融合させることで、rCB内の不純物等を除去し高いゴム補強性を持つeCBを生成する技術開発に取り組みます。2032 年度までにeCBを5,000t/年生産する実証プラントの稼働を目指します。また、使用済タイヤを熱分解せずにカーボンブラックの再利用を可能とする特殊ポリマー/特殊カーボン複合体の開発にも取り組みます。これらの取り組みを通じて、限りある資源の高度なリサイクルの実現を目指すとともに、カーボンブラックの生産や使用済タイヤの処理に伴うCO2排出量の削減にも貢献していきます。

【各組織の役割】
・東海カーボン:rCBをeCBに二次処理するための技術開発および設備開発
・ブリヂストン:eCBを使用したゴムの物性評価、タイヤ実用性評価
・九州大学:eCBの表面状態観測と評価、ゴム補強メカニズム解明
・岡山大学:特殊ポリマー/特殊カーボン複合体開発

◆詳しい内容について
 使用済タイヤ等からカーボンブラックを生成する共同プロジェクトを開始~新品カーボンブラック並みのゴム補強性の実現を目指す~

 https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r6/press20250127-1.pdf

◆本件お問い合わせ先

<本件についてのお問い合わせ先>
 東海カーボン株式会社 総務部

 E-mail:TC-IR.new◎tokaicarbon.co.jp
     ※@を◎に置き換えています。

 https://www.tokaicarbon.co.jp/

 株式会社ブリヂストン
 報道関係:グローバル広報企画部

      TEL:03-6836-3333
 お客様:お客様相談室

     TEL:0120-39-2936

 https://www.bridgestone.co.jp/

<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:086-251-8463
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

<岡山大学の研究機器共用(コアファシリティ)などに関するお問い合わせ先>

 岡山大学研究・イノベーション共創機構 機器共用推進本部

 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階

 TEL:086-251-8745、086-251-8746
 FAX:086-251-8748

 E-mail:cfp◎okayama-u.ac.jp

     ※ ◎を@に置き換えて下さい

 https://fspp.kikibun.okayama-u.ac.jp/

<岡山大学のスタートアップ・ベンチャーなどに関するお問い合わせ先>

 岡山大学研究・イノベーション共創機構 スタートアップ・ベンチャー創出本部

 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 E-mail:start-up1◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい

 https://venture.okayama-u.ac.jp/

 岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
 岡山大学統合報告書2024:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002801.000072793.html

 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 岡山大学SDGs~地域社会の持続可能性を考える(YouTube):https://youtu.be/Qdqjy4mw4ik
 岡山大学Image Movie (YouTube):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw

 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2025年1月期共創活動パートナー募集中:

 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002800.000072793.html

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください

  • 岡山大学 文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~

    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001935.000072793.html

Follow Twitter Facebook Feedly
SHARE
このページのURLとタイトルをコピー
お使いの端末ではこの機能に対応していません。
下のテキストボックスからコピーしてください。