ポーカーは運ではない!?GTOと呼ばれる戦略について

トランプを使ったカードゲームはほとんどの人が知っていますよね?子供の頃に家族で週末に遊んだり、学校の友達と修学旅行などで勝負したりなど、ほとんどの人が多くはないにしてもプレイしたことはあるはずです。私も親の実家に帰った時に親戚と楽しんだのを覚えています。ポーカー、ババ抜き、七並べ、大貧民など種類も多く、長時間プレイしても全く飽きませんでした。

さて、トランプを使ったゲームは基本的に運の要素がほとんどですが、ポーカーはどうでしょうか?一見すると配られたカードで役を作るゲームですが、どんなカードが来るかは運になるためほとんどの人が運と考えていると思います。ただこれは結論から言えば間違いと言えるでしょう。ポーカーは実は戦略のある実力差が出るゲームなのです。GTOなどポーカー戦略について解説します。

そもそもなぜポーカーは「運」と考える人が多いのか?

日本人のほとんどの人はポーカーを始めとしたトランプゲームを実力ではなく運のゲームと考えています。なぜそのような考えをする人が多いのでしょうか?そもそも日本人にとってのポーカーは「ファイブカードドロー」ポーカーを指すからです。実はポーカーにはいくつか種類があり、種類によってルールが異なります。

ファイブカードドローとは、始めに参加プレイヤーそれぞれにカードを5枚配ります。後は役を作るために順番に何枚かカードを捨て、捨てた枚数だけ山札からカードを取るということを繰り返します。最後に参加プレイヤー全員でカードを公開し、一番強い役を揃えた人の勝ちというルールです。

上記のルールだと確かに運と言えるかもしれません。配られるカードはランダムなので実力の部分はせいぜい、役を知っているか、配られた手札を確認し確率の観点から揃えられそうな役を正しく判断でいるか、くらいかと思います。しかし、テキサスホールデムというルールだとぐっと実力の要素が高まります。

テキサスホールデムとは?普通のポーカーのルールと何が違う?

世界的にはテキサスホールデムと呼ばれるポーカーの方が主流です。カジノや世界大会などではこのルールが採用されています。このルールでプレイすると実力の要素がぐっと高まり面白くなります。

テキサスホールデムとは通常2~10人ぐらいでプレイされます。ジョーカーを抜いた52枚のカードを使用します。まずは各プレイヤーに2枚のカードが配られ、その後ベッティングラウンドに入ります。このタイミングでお金を賭けるか、賭ける金額を引き上げるか、ゲームを降りるか、などの選択をします。その後、プレイヤーに配られたカード以外に3枚表向きの状態でテーブルに置かれます。ここでもまたベッティングラウンドが始まります。そして5枚目までカードが配られ最終ベッティングラウンドを終えた後でプレイヤーはカードを公開します。それぞれのプレイヤーの2枚のカードと場にある5枚のカードで役を作り、最も強い役を作れているプレイヤーが勝利して賭金を手にします。

実力の要素はどこにあるのか?

前述のルール説明でテキサスホールデムというルールは日本に広まっているポーカーの主流のルール(ファイブドローポーカー)とは少し違うことは分かったと思います。しかし、まだどこに実力の部分があるのかピンと来ていない人もいるでしょう。実は実力の部分とは「配られたカードを参考にどの役を目指すべきかを判断する力」ではなく「相手の癖見抜いたりだましたりする力」にあります。

テキサスホールデムとはだまし合いのゲーム

テキサスホールデムの場合、相手の行動を元に相手がどのような戦略をとっているか推測しつつ逆に相手にうその情報を流して自分の戦略がバレない様にすることが勝利のカギを握ります。しかし、これだけだと抽象的でイメージがわかないと思うので具体的な例を挙げてみましょう。

たとえばあなたが戦略としてツーペア以上の役が揃った場合はそのままの賭金を払い、それ以下であればゲームを降り、スリーペア以上の役の場合は賭金を上げる、と決めてゲームを進行したとしましょう。その場合、負ける確率が高くなります。なぜかというと、相手はあなたの行動からあなた上記のようなルールでベッティングラウンド時のアクションを決めていることを見抜かれてしまうからです。そのため、相手からしたらあなたが賭金を上げればスリーカード以上なのでその場合は自分の手札と見比べて例えばワンペアならゲームを降りればいいわけです。

前述の例は単純なものですが、このような形で相手にゲーム中の癖や戦略を見抜かれてしまうとゲームの勝率を大きく下げることになります。ここに戦略があり、だからこそテキサスホールデムは戦略のある興味深いゲームになっています。

ちなみに、テキサスホールデムでは役が何も揃わなくても勝つことが可能です。なぜなら相手にゲームを降りさせることができれば、その時点で相手の負けが確定するからです。仮に相手側に揃っていた手札が「スリーカード」で自分の手札が「役無し」だったとしましょう。それでもあたかも自分に強い手札が揃っているかのように演技すれば相手はゲームを降りてくれるかもしれません。このように役を揃えることがこのゲームの勝敗のポイントではないのです。

GTO戦略とは?

ポーカーは囲碁、将棋、チェスなどと同じくマインドスポーツの一つです。戦略について興味があるのであれば、まずはGTO戦略を調べてみましょう。GTOとは「Game Theory Optimal」の略で、相手のプレイに対して最も適切な行動をすることを目的としています。詳しく知りたい場合は、gtoウィザードなどをチェックしてみましょう。ポーカーが以下に戦略的であるかがわかると思います。

まとめ

今回はGTO戦略などポーカーの戦略について取りあげました。テキサスホールデムは世界大会も頻繁に開かれ、トッププレイヤーは非常に有名で人気もあります。日本人が活躍した大会出てきているようでテレビのニュースでも取り上げられていました。また、優勝賞金が億越えの大会も珍しくありません。この記事でポーカーについて少しでも興味を持っていただけたのであれば、ぜひその戦略について調べてみて下さい。きっとポーカーに対する見方が変わり、興味が湧くはずです。

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