株式会社do.Sukasuのプレスリリース
視覚認知能力の評価およびトレーニングを通じて社会課題解決に取り組む株式会社do.Sukasu(本社:奈良県、代表:笠井一希、読み:ドスカス)は、2024年11月より、奈良女子大学(所在地:奈良県奈良市、学長:高田将志)と共同で、VRを利用したトレーニングによる高齢者の空間認知能力の改善を検証する共同研究を開始しました。
研究の概要
本研究では、奈良女子大学研究院工学系で活躍する中田大貴教授と共同で、do.Sukasuが提供するVRを用いた空間認知トレーニングシステム「de.Sukasu Training CATCH」によって高齢者の空間認知能力(高次視覚機能)が向上するのかを検証します。併せて一般的な認知機能への影響を探索的に検討します。
対象となるのは、奈良市シルバー人材センターの協力のもと参加する60歳から85歳までの高齢者で、事前に空間認知が平均よりも低い方を抽出して実施します。対象者を2群に分け、一方のグループには「de.Sukasu Training CATCH」を用いた3ヶ月間の継続的なトレーニング(1回15分週2回・計24回)を実施、もう一方は引き続き通常の生活を送っていただきます。
トレーニングの効果は開始時、1ヶ月後、3ヶ月後にそれぞれ評価・分析を行い検証します。研究は11月より開始し、効果を分析後に結果を取りまとめる予定です。
研究の背景と今後の展開
空間認知能力は年齢とともに変化することが明らかになっています。do.Sukasuの最新の調査では40代で一度能力の低下が見られ、60代でさらに顕著な低下が確認されています。さらに衝撃的なのは70代になると平均的な空間認知能力が5歳児のレベルを下回るといった結果です。
そこで本研究では、VRを用いた空間認知能力トレーニングを継続的に実施することで、加齢により空間認知能力が低下した高齢者の空間認知機能が改善されるかを検証します。本トレーニングが視覚認知機能の向上につながることが示されれば、安全運転等に重要な空間認知能力の維持・向上が可能となり、健康寿命の延伸や生活の質の向上にも寄与することが期待されます。
do.Sukasuは今後も、産学連携に積極的に取り組み、技術の開発と検証を進めてまいります。また、健康寿命と生活の質の向上を実現するとともに、介護リスクの低減や医療費の抑制にも貢献することで、社会課題の解決に取り組んでまいります。
do.Sukasu・代表取締役 笠井一希コメント
この度、奈良女子大学と共同で研究を行うことになりました。
do.Sukasuは本研究を通じて、当社の技術が事故リスクに関連性の高い空間認知能力を向上させることで高齢者の安全運転に貢献できることを科学的に実証したいと考えています。
また、今後も研究結果を基に、より多くの方々の健康で安全な生活をサポートできるよう、製品開発を進めてまいります。
視覚認知能力ソリューション「de.Sukasu(デスカス)」について
「de.Sukasu」は、世界初の視覚認知能力トータルソリューションです。視覚認知能力とは、空間認知能力(物の位置、距離感、遠近感の認識)と物体認知能力(線、図形、文字の認識)から構成されます。do.SukasuではVRを用いた空間認知能力評価サービス「KEEP」、空間認知トレーニングシステム「de.Sukasu Training CATCH」、タブレットを用いた物体認知能力評価サービス「FIND」のほか、スマホの空間認知能力評価アプリ「de.Sukasu DRIVE」など、ユーザーが持つ視覚認知能力の測定・評価・訓練を可能にしています。
URL:https://www.dosukasu.co/product
奈良女子大学概要
名称:国立大学法人 奈良国立大学機構 奈良女子大学
所在地:奈良県奈良市北魚屋東町
設立:昭和24年5月31日
代表者:学長 高田将志
URL:https://www.nara-wu.ac.jp/
株式会社do.Sukasuについて
do.Sukasuは「優劣でなく個性に寄り添う社会の実現」をミッションに掲げるベンチャー企業です。2020年6月の設立以来、脳科学的なアプローチを用いた視覚認知能力評価技術開発を通じて社会課題解決に取り組んでいます。現在はヘルスケア、教育、運転、運動など、多岐に渡る事業領域の技術・事業開発を行っています。
会社名:株式会社do.Sukasu
本社所在地:〒630-8217 奈良県奈良市橋本町3-1
代表者:笠井一希
創業:2020年6月
事業:視覚認知能力の簡易定量化による事業開発
コーポレートサイト:https://www.dosukasu.co/