IPG Automotive株式会社のプレスリリース
ツール自体の認証取得でユーザはコストと時間を節約、労力軽減が可能に
ISO 26262-8認証ロゴ
車両開発に対する要求は、開発サイクルの短縮とコスト高により増しており、それに伴い、その要求に見合うツールの必要性も増しています。CarMaker製品ファミリのようなシミュレーション・ソリューションは、新しい車両の機能や部品をテストし、また最終的に特定の規格への準拠を確認するOEMおよびサプライヤをサポートします。
ISO 26262は、機能安全を確保するため車両の電気・電子システムの開発のためのプロセス、作業そして手法を定義した規格です。新しい安全上重要な運転機能とコンポーネントは、リスクを最小限に抑え、事故を防止するため、この規格に沿って妥当性を確認される必要があります。また、開発中に使用されるツールに対してもこの品質要件が適用されます。すべての検証プロセスでツール信頼性レベル(TCL)を証明する必要がないように、ツール自体の認証を取得することでユーザはコストと時間を節約できます。
ドイツの第三者認証機関TUV Nordでは、専門家が品質保証プロセスを綿密に分析し、ソフトウェア演算の正確性を保証しており、このたび2024年6月にCarMakerの品質がISO 26262-8規格すべての自動車安全水準(ASIL-AからASIL-D)に適合することを確認しました。これによりCarMakerはツールとしてのISO 26262認証を取得しました。
認証を取得したことで、CarMakerは車両開発プロセスにおいて検証済みのコンポーネントとして利用でき、車両のリリース、ホモロゲーション、運転機能またフルビークルの検証をも容易にします。ユーザは各ユースケース固有の差分を検証するのみとなります。
IPG Automotiveは、ISO 26262認証取得により既存のプロセスにこれまで以上に簡単に統合可能なCarMakerでシミュレーションのニーズに幅広くお応えするソリューションを提供します。
チーフ・テクノロジ・オフィサのDr. Andreas Hoferは「シミュレーションは今後の車両開発に必要不可欠なものです。ISO 26262認証が当社のソリューションが信頼いただけるものであることを証明しています。CarMakerがより簡単にプロセスに統合され、お客様の労力を軽減できることを喜ばしく思います。」と述べています。
■IPG Automotiveについて
IPG Automotiveはバーチャル・テスト・ドライビング技術の世界的なリーダーとして、車両開発のための革新的なシミュレーション・ソリューションを開発しています。シームレスなテストを実現するソフトウェアとハードウェア製品は、Proof-of-Conceptから検証、リリースまですべての開発プロセス全体を通じて活用できます。IPG Automotiveのバーチャルプロトタイピング技術は、自動車システムズエンジニアリングアプローチを促進し、すべてのエンジニアがバーチャル車両全体で新しいシステムの開発、テスト、検証を行うことができます。
IPG Automotiveは、バーチャル開発手法を自動運転車、ADAS、パワートレインおよびビークルダイナミクスに適用する分野におけるエキスパートとして、世界中のお客様やパートナーと共に、開発プロセスの効率を大きく向上させるシミュレーション技術の開発をリードしています。
道路上の実走行テストを補完するものとして、バーチャルの世界で実走行を実施することで、IPG Automotiveは、技術の進歩に大いに貢献し、快適性、安全性、経済性、環境への配慮の面において、明日のモビリティを形作ることに大きく貢献しています。
IPG Automotiveは、ドイツ・カールスルーエの本社に加え、ブラウンシュヴァイク、フランクフルト、インゴルシュタット、ミュンヘン、シュトゥットガルト、また国外拠点として中国、フランス、インド、日本、韓国、スウェーデン、英国、米国にて、お客様やパートナーのために革新的な開発サービスを提供しています。
IPG Automotive株式会社(IPG Automotive K.K.)は、ドイツIPG Automotive GmbHの日本法人です。初の海外拠点として2014年に設立され、日本での自動車開発用シミュレーショ ン・ソフトウェアの販売とそれに関連するエンジニアリングのサポートを行っています。
詳細は https://www.ipg-automotive.com/jp をご覧ください。
※本プレスリリースは、ドイツで8月14日に配信されたものを日本向けに再配信しています。