ウィーメックスとトヨタ車体がへき地における巡回診療車を導入

ウィーメックス(WEMEX)のプレスリリース

PHCホールディングス株式会社(本社:東京都港区)傘下のウィーメックス株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:大塚孝之、以下「ウィーメックス」)は、リアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」(*1)を搭載した、トヨタ車体株式会社(以下、「トヨタ車体」)の医療MaaS車両「MEDICAL MOVER」(*2)が、この度、巡回診療車として2023年10月26日より山口県徳地地域で本格導入(*3)されましたのでお知らせいたします。なお、今回の本格導入は、2022年8月から9月に山口県徳地地域で実施された実証実験(*4)を受けての正式な運用開始となります。

※医療 MaaS車両「 MEDICAL MOVER」※医療 MaaS車両「 MEDICAL MOVER」

高齢化率が54.8%(*5)に達している山口県徳地地域は、公共交通機関が限られており、患者さんが望むタイミングで医療機関を受診することが困難な状況です。また、受診控えや通院困難による治療離脱を原因とした重篤化リスクがあります。さらに、山口県徳地地域のようなへき地では、医師も限られた人数で幅広い専門領域に対応するため、負荷の高い医療提供体制が求められるだけでなく、医師がへき地の診療所へ移動する時間が診療時間を圧迫することもあり、医療体制を継続するための体制確保も急務とされています。

この度本格導入することになった巡回診療車「MEDICAL MOVER」は、診療看護師(NP)(*6)が乗車し、公民館などの集会スペースまで出向きます。患者さんは、遠方の診療所まで行かずとも、近隣の公民館などで診療看護師のサポートを受けながら、「MEDICAL MOVER」に搭載された「Teladoc HEALTH」を通じて、遠隔にいる医師の診察を受けることが可能となります。

また、巡回診療車の導入により、地域住民の医療アクセス向上に加えて、地域住民が住みたい場所で健康的に暮らせるための未病・予防支援や、医師の移動負担の軽減や診療の効率化など、患者さんと医師双方のニーズに適した地域医療への貢献を目指しています。

2022年8月から9月に実施した実証実験にご参加いただいた、山口市徳地診療所長兼山口県立総合医療センターへき地医療支援部長の中嶋裕先生は、次のように述べています。「徳地地域の人口はおよそ5,000人で、地域の診療所は徳地診療所の1か所だけ、常勤医師は1名のみです。月の受診は1,000件を越え、それに加え予防接種や特定健診などの予防・保健活動も行っています。医療圏が広いため、診療所を出かけて診療する時間にも限りがあります。しかし、医療従事者と患者さんのコミュニケーションの時間を十分に確保し、診療の質・ケアを維持していくことは地域医療に欠かせません。私達が目指す医療MaaSは、それにより患者さんの健康度の向上また高い患者満足度を果たしていくための一つの手段だと思っています。」

実際に巡回診療車に搭乗し、へき地で診療補助を行う山口市徳地診療所の中山法子診療看護師(NP)は、次のように述べています。「診療看護師が定期的にへき地に出向くことで、患者さんが医療従事者に対してより敷居を低くし相談できることを期待しています。それにより、医療アクセスの向上だけに留まらず、早期から適切なケアの介入を目指したいと思います。これまでのへき地での診療・看護活動を通して、へき地の住民は医療に過度に依存せずセルフケアの意欲が高いものの、適切な行動に移せていない印象も受けます。そこに看護の視点とスキルをお届けできれば、相乗効果が生まれ、暮らしたい場所で個々が望む生活が維持でき、そして健康寿命の延伸に寄与できる。そんな巡回診療を目指しています。」

(*1)https://www.phchd.com/jp/bx/telehealth
(*2)さまざまな理由で診察や健康診断に行けない方々の健康維持・増進などの課題をモビリティで解決することをめざしたトヨタ車体の「医療MaaS車両」
(*3)車両自体は、2023年10月12日より稼働開始。
(*4)https://www.phchd.com/jp/phc/news/2022/1004
(*5)令和2年度国勢調査:https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2020/kekka.html
(*6)一定レベルの診察や薬剤の調整などのトレーニングを受けた民間資格:
https://www.nurse.or.jp/nursing/np_system/index.html

#リアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」について
専門医の少ない医療機関と遠隔地の専門医をオンラインで繋げる、リモート操作可能なリアルタイム遠隔医療システムです。超音波診断装置などの周辺医療機器と接続し、患者さんの容体を短時間で把握することができます。遠隔地にいる医師主導で操作を可能とし、最上位機種(モデル:Teladoc HEALTH Lite 4)は、45倍ズームおよび約360度回転が可能な高解像度カメラを搭載しています。

※本製品には医療機器に該当する機能は含まれていません。※本製品には医療機器に該当する機能は含まれていません。

<ウィーメックス株式会社について>
ウィーメックス株式会社は、グローバルヘルスケア企業として事業を展開するPHCホールディングス株式会社(証券コード6523 東証プライム)の日本における事業子会社です。企画・開発から販売までワンストップでサービスを提供する新体制として、2023年4月より新会社として事業を開始しました。「メディコム」ブランドの医事コンピューターや電子カルテシステムの他に、薬局経営のサポートや特定保健指導の支援、遠隔医療システムなどを提供しています。また、2023年10月に富士フイルムヘルスケアシステムズ株式会社より電子カルテ・レセプト関連事業を取得しました。 国内の「医療DX」を推進するヘルスケア IT製品・サービスを通じて、患者さんへの医療サービス向上と医療従事者の業務効率化に取り組んでいます。
https://www.wemex.com/
□所在地 :東京都渋谷区渋谷3-25-18 NBF 渋谷ガーデンフロント14F
□代表者名 :代表取締役社長 大塚 孝之

<PHCホールディングス株式会社(PHCグループ)について>
PHCホールディングス株式会社(証券コード 6523 東証プライム)は、健康を願うすべての人々に新たな価値を創造し、豊かな社会づくりに貢献することを経営理念とするグローバルヘルスケア企業です。傘下にPHC株式会社やアセンシア ダイアベティスケアホールディングス、エプレディアホールディングス、株式会社LSIメディエンス、ウィーメックス株式会社、メディフォード株式会社などを置き、糖尿病マネジメント、ヘルスケアソリューション、診断・ライフサイエンスの事業領域において、開発、製造、販売、サービスを行っています。2022年度のグループ連結売上収益は3,564億円、世界125以上の国と地域のお客様に製品・サービスをお使いいただいています。PHCグループはPHCホールディングス株式会社とその事業子会社の総称です。
https://www.phchd.com/jp

お問合せ先
ウィーメックス株式会社 デジタルヘルス事業部 遠隔医療ソリューション部

 Email:pj-telehealth-contact@ml.wemex.com

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