ブレンボ 2023年上期は急激な伸び

株式会社ブレンボ・ジャパンのプレスリリース

2023年上期決算:

·      売上高 2022年上期比11.6%増の1,949.9百万ユーロ(前年同時期の為替レート基準で12.3%増)

·      EBITDA 344.0百万ユーロ(EBITDAマージン:17.6%);EBIT 217.9百万ユーロ(EBITマージン:11.2%)

·      純投資額及びリース資産増加額 165.2百万ユーロ

·      純金融負債額 2022年6月30日より32.8百万ユーロ減の562.3百万ユーロ(IFRS第16号適用前は388.5百万ユーロ)

取締役会長マッテオ・ティラボスキの報告です。「本日取締役会で承認された今年上期の決算は実に素晴らしい結果でした。売上高は前年上期から11.6%増加して、20億ユーロに迫る数字です。マージンも2桁の伸びでした。ブレンボの全部門、全事業拠点の市場で好調だったことがこの好業績をもたらしました。これらの数字は難しい地政学的状況であっても当社が堅実に成長している証であり、堂々と前向きな気持ちで下期に臨むことができます。今年上期のもう一つの特徴はブレンボ・ソリューションズの稼働開始です。この新ユニットはソフトウェアの新製品開発を専門に手掛け、いくつかの部門のビジネス顧客を対象に能率や競争力の向上をサポートすることを目的としています。このブレンボ・ソリューションズを新たな好機ととらえ、デジタル市場での当社の開拓力を加速していきます。」

 

2023年上期決算

マッテオ・ティラボスキ氏が会長を務めるブレンボ社の取締役会が本日開催され、グループの2023年6月30日締め決算が審議を経て承認されました。

当決算期における連結純売上高は、前年上期比で11.6%増(+12.3% on a like-for-like exchange rate basis)の1,949.9百万ユーロでした。

当決算期はグループの全部門で業績が好調でした。2022年同時期比で乗用車用が12.4%、バイク用が3.7%、商用車用が12.6%、レース用が20.6%と全部門で増加しています。

地域別に見ると、イタリアで2.7%、ドイツで19.2%、フランスで18.6%、イギリスで2.2% (+1.9% on a like-for-like exchange rate basis)、それぞれ売上を伸ばしています。

北米市場(アメリカ、メキシコ、カナダ)では12.5%増 (+11.6% on a like-for-like exchange rate basis)、南米市場(ブラジル、アルゼンチン)では45.4%増 (+43.5% on a like-for-like exchange rate basis) となっています。

また、インドで9.2% (+16.3% on a like-for-like exchange rate basis)、中国で2.6% (+7.8% on a like-for-like exchange rate basis)、日本で5.8% (+9.3% on a like-for-like exchange rate basis)の売上増となりました。

2023年上期における売上原価及び営業経費の総額は1,279.0百万ユーロで売上の65.6%に当たり、2022年上期の65.8%(1,148.5百万ユーロ)からほとんど変わっていません。

人件費は総額336.2百万ユーロで、売上比17.2%となり、前年同時期(売上比17.3%)からわずかに減少しました。

従業員数は、2023年6月30日現在15,550人で、2023年3月31日時点では15,305人、2022年12月31日時点では14,966人でした。

EBITDAは2022年上期の305.3百万ユーロ(EBITDAマージン:17.5%)に対し、344.0百万ユーロ(EBITDAマージン:17.6%)でした。

また、EBITは2022年上期の187.5百万ユーロ(EBITマージン:10.7%)に対し、217.9百万ユーロ(EBITマージン:11.2%)でした。

当期における金融収支は6.6百万ユーロ(2022年上期は純受取利息2.9百万ユーロ)で、支払利息9.9百万ユーロ(2022年上期は6.0百万ユーロ)および純為替差益3.3百万ユーロ(2022年上期は8.9百万ユーロ)を算入しています。投資による収入は、2022年上期の7.8百万ユーロに対し、12.2百万ユーロでした。

税引前利益は2022年上期の198.2百万ユーロに対し、223.4百万ユーロとなりました。

各国の現行税法で適用される税率に基づく見積税額は、総額で55.0百万ユーロとなります(2022年上期は49.0百万ユーロ)。税率は2022年上期の24.7%から変更され、今期は24.6%が適用されます。

今年上期の純利益は167.8百万ユーロで、前年上期(148.9百万ユーロ)から12.7%増加しました。

2023年6月30日時点の純金融負債額は、2022年6月30日時点より32.8百万ユーロ減少し、562.3百万ユーロとなっています。IFRS第16号の影響を除く純金融負債額は388.5百万ユーロで、2022年6月30日時点と比べて20.5百万ユーロ増加しています。

 

発展の見込

今後数ヶ月の未消化注文は世界的に堅調を維持しています。マクロ経済的・地政学的状況に著しい変化が生じない限り、今年はパーセンテージ比較で前年同様10%前後の増益が確実と見込んでいます。

登記上事務所のオランダへの移転を株主総会で承認

本日開催された株主総会では、登記上事務所をオランダに移転し、オランダ法による有限責任公開株式会社N.V.(naamloze vennootschap)という法的形態となる旨の提案が承認されました。すでに発表されたとおり、ブレンボは引き続きイタリアにおける税法上の居住地は保持したまま、ミラノ証券取引所の株式上場もこれまでどおり継続します。

株主総会の議事録は一般公開される予定です。また、適用法令に規定された条件および方法に従ってベルガモ本社の登記簿に保管されます。この議事録と保管について、ブレンボは適用法令に規定された条件および方法に従って発表いたします。

本件に関する詳しい情報は、当社ウェブサイト内の特設コラムでご覧になれます。

https://www.brembo.com/en/investors/for-shareholders/registered-office-relocation

詳細は英語のフルバージョンでご覧いただけます。

https://www.brembo.com/en/investors/press-releases

■ブレンボS.p.A. について

ブレンボは、高性能ブレーキシステムおよびコンポーネントの設計・開発・生産の世界的なリーディングカンパニーです。1961年にイタリアで創業して以来、乗用車やバイク、商用車の一流メーカーへ革新的なソリューションを提供し続け、過酷なモータースポーツの世界選手権においては600以上のタイトルを獲得しています。15カ国に31の生産・事業拠点と9つの研究開発センターを構え、約15,000名の従業員と共に、最高のドライブ体験を追求する全ての人々が信頼できるソリューションを開発し続け、2022年の売上高は36億2,900万ユーロに達しました。「Turning Energy into Inspiration(エネルギーをインスピレーションに)」をビジョンに、最先端のデジタル技術と持続可能なソリューションを通じて、モビリティ分野の発展と未来の形成に貢献します。

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