株式会社安藤・間 NTTコミュニケーションズ株式会社のプレスリリース
本取り組みでは、AI搭載通信型ドライブレコーダーとアルコールチェックのデータをクラウドで一元管理し共有することで、これまで紙で行われていた運転日報の作成を自動で行うなど、ドライバーと安全運転管理者(以下、管理者)の業務負荷を削減します。
また、ドライブレコーダーの情報をもとに、ドライバーの安全運転レベルを点数化・可視化することで安全運転指導の高度化を図ります。
図1:LINKEETH全体概要
1. 背景
建設業界は日々利用する車両台数が多い一方で、紙での車両管理が主流となっておりドライバーおよび管理者の負担が大きいという課題があります。また、山間部などの公共交通空白地域の現場も多いことから、長距離・長時間運転の頻度も高く、より一層確実な安全運転管理が必要です。
安藤ハザマの車両管理業務においても、ドライバーは運転日報やアルコールチェックを手書きで作成していたので、管理者は記録の現物を確認する必要があり、非効率な運用となっていました。
また、交通事故ゼロに向けて各種の交通安全教育などを実施していますが、管理者はドライバーごとの運転状況や技量の詳細を把握することが困難であり、効果的な教育が難しいという課題もありました。
これらの課題に対し、AIとICTを活用することで解決を図ることとしました。
2.取り組みの概要と期待される効果
約750台の効率的な車両管理と交通事故ゼロを目的に、以下の要領でNTT Comの「LINKEETH」を全社導入します。
[1] 全社の車両管理データの一元管理と、運転日報の自動作成による業務負荷削減
ドライブレコーダーの走行データとアルコールチェックのデータを「LINKEETH」上で一元管理することにより、全社用車の運行・利用情報を管理画面上で確認することができます。さらに、日報の自動作成機能によりドライバーが個々に手書きで作成していた「運転記録簿」や「アルコールチェック記録簿」の記載業務を無くすことができるため、業務終了後、記載業務のための帰社が不要になります。
図2:日報出力機能の概要
[2] 交通事故ゼロに向けた安全運転指導の高度化AI搭載通信型ドライブレコーダーの活用により、危険予測だけではなくドライバーごとの安全運転レベルを点数化できるほか、急ブレーキ・急ハンドルを行った場所・時間・映像をドライバーと管理者が相互に確認、共有することで、ドライバーの運転状況や技量に応じた効果的な交通安全教育を行うことが可能になります。
図3:安全運転診断機能の概要(左)とAIによる危険予測のイメージ(右)
また、リアルタイムに車両の位置や速度を把握できるほか、過去の走行ルートやアイドリング時間などの確認も可能になり、過去から現在に至るまでの車両の運行管理が可能になります。
図4:リアルタイムな車両位置確認機能の概要
[3] アルコールチェックのクラウド化による点呼業務の効率化アルコール検知器による測定データや測定時のドライバーの顔写真は「LINKEETH」に送信されリアルタイムに管理画面へ反映されます。また、異常を検知した場合は管理者へメールで通知されるため、迅速かつ効率的にアルコールチェックが行えるようになります。
図5:クラウド型アルコールチェック機能の概要
3.今後の展開
安藤ハザマは「LINKEETH」を活用することで車両管理業務の効率化を進めていくとともに、効果的な安全教育などを開催し安全運転に対する意識をさらに向上させることで、交通事故ゼロを進めていきます。
NTT Comは、今後も、管理者向けの車両管理業務の効率化・安全運転支援サービスに加え、ドライバーの働き方改革に重点を置いたサービス開発を進めていくとともに、お客さまの業務車両活用におけるDXを推進していきます。
(注1)LINKEETH
次世代型テレマティクスサービスです。前身の「docoですcar」で提供してきた、安全運転管理者向けの車両管理業務の効率化・安全運転支援に加え、報告業務のデジタル化などを通したドライバーの働き方改革、車両活用全般におけるDXを推進します。詳細は下記サービスサイトをご参照ください。
LINKEETHブランドサイト -テレマティクス・モビリティ-|ドコモビジネス|NTTコミュニケーションズ 法人のお客さま
https://www.ntt.com/business/services/linkeeth/lp/linkeeth.html