ヴァレオは上海モーターショー 2023 で、よりスマートで安全かつ環境に優しいモビリティのための最新技術を披露

ヴァレオグループのプレスリリース

ヴァレオは、中国・上海のナショナル・エキシビション・センターで4月18日(火)から4月27日(木)まで開催される上海モーターショー2023において、よりスマートで安全かつ環境に優しいモビリティのための最新技術を披露します。

モビリティの世界的リーダーであるヴァレオは、2023 年に創立 100 周年を迎えました。この 30 年間、ヴァレオは中国での事業を拡大してきました。 35カ所に拠点を構え、約 20,000 人の従業員を擁する中国は、ヴァレオグループで最も多くの従業員を擁している国です。 ヴァレオは中国で地元の会社として事業を展開しています。

1994 年以来、ヴァレオは中国のメーカーやサプライヤーと信頼関係を築いてきました。 ヴァレオの 4 つのビジネスグループとアフターマーケットを担当するヴァレオサービスは中国で事業を展開しており、地元のサプライ チェーンを活用して現地で生産しています。 中国での生産の90% 以上は、世界最大の自動車市場である中国国内向けです。 2022 年、中国はグループの売上高の 18% を占めました。 中国の自動車大手メーカーと新興企業の双方と取引があり、ヴァレオの中国におけるOEM 売上の 40% 以上と受注の 45% が中国企業向けです。

ヴァレオチャイナ社長の ZHOU Song は、「2022年、ヴァレオはMove Upプランを立ち上げ、市場のメガトレンドに沿った4つの戦略的な開発の方向性を打ち出しました。それは、電動化の加速、ADASの加速、インテリアエクスペリエンスの再創出、ライティングエブリウェアです。この4つの柱は、中国の自動車産業の進化の中心となります。このプランの初年度から、ヴァレオは中国で市場を上回る7%の売上成長と、売上の2.2倍に相当する受注を獲得するという力強い業績をあげました」と述べています。

中国でのモビリティの未来に備える

ヴァレオは中国に14カ所の研究開発センターを構え、4,000人のエンジニアを擁し、中国市場をはじめ他の地域向けの未来のモビリティに向けた開発に取り組んでいます。武漢にあるグローバルテクノロジーセンターに加えて、昨年、北京にヴァレオ中国イノベーション&モビリティセンターを設立し、間もなく上海にADASのイノベーションを担う新センターを開設します。

「イノベーションはヴァレオの重要な原動力です。中国はヴァレオの発展にとって重要なポジションを占めており、中国への投資を続けます。ヴァレオチャイナは、中国市場のみならず海外でもグループのイノベーションに貢献できることを誇りに思います」と、 ヴァレオチャイナのCTOである GU Jianmin は述べています。

社内の製品開発と最適化に加えて、ヴァレオは常にオープンイノベーションに取り組んでおり、有名な学術機関、革新的なテクノロジー企業、大学と積極的に協力し、継続的なイノベーションを通じて将来に向けた競争力維持に努めています。ヴァレオは、2016年に上海交通大学との共同研究所を設立し、中国のモビリティ・エコシステムの拡大を目指して、キャセイ・カーテック・ファンドに出資しました。大学との共同開発をさらに強化するために2022年、ヴァレオは華中科技大学と振動と音響に関する共同研究所 V&A-LAB China を設立しました。

新たなeDelivery4U

上海モーターショーで、ヴァレオは新型eDeliver4Uを披露します。これは、ヴァレオが中国で開発した最先端の技術革新を搭載した自律型電動配送ドロイドです。このドロイドは、軽量モビリティ向けのヴァレオの48Vソリューションを統合した電動シャーシをベースにしています。また、ヴァレオが量産している最新のADASセンサーとソフトウェア群を搭載し、自動化されたモビリティを実現します。ヴァレオのライティング技術は安全性を高め、他の道路利用者とのコミュニケーションを可能にします。センサークリーニングシステムにより、ドロイドはあらゆる天候条件やさまざまな道路環境で作動でき、ADAS冷却システムにより、気温が高くても安定した運転が可能になります。

電動化の加速

中国は電動化革命をリードしており、ヴァレオは 12V、48V から 800V まで、そしてハイブリッドからEVで、あらゆるレンジのe-パワートレイン・ソリューションを揃えて電動化の加速に対応しています。ヴァレオの電動化ソリューションは現在、国際的なカーメーカー、従来の中国メーカーと新規参入企業の現行モデルと将来のプラットフォームに搭載されています。サーマル・マネージメント・システムに関するヴァレオの長年の専門知識により、中国の大手自動車メーカー向けに、バッテリーでの走行可能距離を最適化しつつ乗員の快適性を確保するEV用スマート ヒート ポンプを開発しました。

上海モーターショーのヴァレオブースでは、電動パワートレインのあらゆる市場ニーズに対応する幅広い製品群を紹介します。ルノーとともに開発中の希土類と磁石を使用しない新世代の自動車用電動モーターも展示します。ヴァレオは、EVと充電器が性能を発揮するために不可欠な包括的サーマル・マネージメント・システムも展示します。

グローバルなモビリティプレーヤーとして、ヴァレオは自動車業界向けに開発された技術を活用して、自転車(Valeo Cyclee)から、二輪車、三輪車、ドロイド向け(eDeliver4U)の電動化ソリューションを提供します。

ADASの加速

ADASのパイオニアで世界的なリーダーとして、ヴァレオは自動車が正しい判断を下せるようにあらゆるセンサーと関連するインテリジェンスを開発しています。ヴァレオはこのほど中国のあるカーメーカーから、5台のカメラ、5 台のレーダー、12 台の超音波センサー センサー セット (5C-5R-12U)、ドメイン コントローラーとADAS用に設計されたソフトウェア群による完全なレベル2 自動運転システムと自動駐車システムを受注しました。

ブースでは、ヴァレオはすでに受注を獲得している第3世代のLiDAR「SCALA3」を展示します。SCALA 1 と 2 は、渋滞時の条件付き自動運転を可能にしました。 SCALA 3 は、使用範囲の拡大と高速走行に対応し、自家用車での運用範囲を劇的に拡大し、顧客価値を高めます。量産実績のあるクラス最高の技術を活用したSCALA3によって顧客はロボタクシーを大規模に運用できるようになり、ヴァレオはこの分野でも業界のリーダーに位置づけられています。 SCALA3は、すでに北米、欧州、アジアの 3社に採用されており、受注額は 10 億ユーロを超えています。 自動車システムとしては比類のない解像度で、点群による車両周辺の3D画像を生成します。

自動車の自律性と接続性が高まるにつれて、車両のアーキテクチャは進化して、より多くのセンサーとソフトウェアを組み込めるようになっています。ヴァレオは、駐車と運転の自動化のための画期的で強力なドメイン・コントローラーを開発しています。 多くの中国のカーメーカーが ADAS とインフォテインメントの単一のドメイン コントローラーに融合していこうとしており、ヴァレオはこれに向けて標準ソリューションに取り組んでおり、2024年から生産を開始します。このレベル2向けの費用対効果の高いソリューションは、GSR(EU一般安全規制)と NCAP(新車アセスメントプログラム) に準拠します。

インテリア・エクスペリエンスの再創出

ヴァレオはこれまでにない快適さと安全性、没入型の体験を提供し、車室内での過ごし方を一新します。認識システムとAIの専門知識により、ヴァレオはインテリア・エクスペリエンスを再創出するソリューションを提供します。上海モーターショー 2023 では、アクセス (Phone as a Key)、モニター (インテリア コクーン & ドライバー・モニタリング・システム)、インタラクション (木目調のインタラクティブ・サーフェース) の分野の技術を紹介します。

ドライバー・モニタリング・システムは、赤外線カメラによりドライバーの注意力を観察し、眠気や注意散漫の兆候を検出して安全を確保する技術です。中国の顧客向けに精度を高めるために、中国人のデータを用いてAIベースの顔認識アルゴリズムをトレーニングしています。ヴァレオはこのシステムを2019年から中国で量産しており、エンドユーザーから高い評価をいただいています。

ライティング・エブリウェア

車両の電動化と自律化が進むにつれて、内装照明が高度化するだけではなく、外装ライティングも車外周囲環境に信号を送ることで運転を支援し、インテリジェンスとパーソナライゼーションを促進します。このように、ライティングは今後、大変重要な役割を果たすようになります。

トレンドセッターであり、非常にダイナミックな市場である中国は、ヴァレオにとってデザインとコミュニケーションに関する無限の可能性が開かれている場です。中国のカーメーカーと共に、高性能ダイナミックOLEDランプを用いて、設計の自由度を高め、ハイエンドな仕上げ、パーソナライゼーション、そして第一レベルのコミュニケーションなどビジビリティ・ソリューションを各社のプラットフォーム向けに開発を進めています。

ブースでは、ヴァレオ・ライティング・エクスペリエンスとデジタル・ツインを紹介します。スタイリング、機能、テクノロジーを組み合わせることで、ヴァレオは全体的なデザインをリアルタイムで定義し視覚化するAIシステムを開発しています。最新の段階でのプロトタイプを作成することができ、開発コストを削減できるこれらの最先端システムは、ライティング・ソリューションの仮想開発を加速します。また、このソリューションは、車両のライフサイクルを通じてスタイリングをアップデートできるため、ハードウェアの陳腐化の問題も解決できます。 寧波スウェルとのパートナーシップを締結したことにより、デザイン性の高いイルミネーショングリルのようにセンターパーツに信号灯を組み入れた製品を中国国内でタイムリーに開発することができるようになります。

中国は自動運転の開発の最前線にいます。ヴァレオのセンサークリーニング製品群は、天候や季節を問わず、自動運転車の信頼性を高めます。

インテリアエクスペリエンスの再創出に関しては、インテリアライティングをキャビン全体に拡げることで、車に乗っている人々に没入型の体験を提供します。ナビゲーション情報の配信、音楽の視覚化、パーソナライズされたリラックスできる雰囲気の醸成など、さまざまな目的に活用できます。視覚、聴覚、触覚などの複数の感覚に訴えて没入感を生み出します。
 

テクノロジー企業であり、すべての自動車メーカーとニューモビリティプレーヤーのパートナーであるヴァレオは、モビリティをよりクリーンで、より安全で、よりスマートにするために、たゆまずイノベーションを行っています。 ヴァレオは、電動化の加速、ADASの加速、インテリアエクスペリエンスの再創出とライティングエブリウェアにおいて、技術的・工業的なリーダーです。モビリティの変革に不可欠なこれらの4分野は、今後数年間のグループの成長を牽引しています。

数字で見るヴァレオ:2022年、グループの売上は200億ユーロに達しました。2022年12月31日時点で109,900人の従業員を擁し、29カ国で183カ所の工場、21カ所の研究センター、44カ所の開発センター、18カ所の物流拠点を構えています。

ヴァレオはパリ証券取引所に上場しています。
 

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