NPO法人 防衛技術博物館を創る会のプレスリリース
NPO法人防衛技術博物館を創る会(静岡県御殿場市、代表理事:小林雅彦)は2022年11月10日より、旧日本軍の「九五式軽戦車」を機械技術遺産として英国より里帰りさせるための輸送費1,500万円を目標にクラウドファンディングによる資金調達を開始いたします。
NPO法人防衛技術博物館を創る会(静岡県御殿場市、代表小林雅彦。以下「防技博を創る会)」)は、機械技術遺産として防衛装備品を展示する「(仮称)防衛技術博物館」の収蔵品となる、国内外に残る旧軍車両の残存調査と里帰りの可否の調査を行ってきました。
英国人オリバー氏より修復支援と購入を打診された「九五式軽戦車4335号車」は、2019年にクラウドファンディングを実施し私たち日本人の所有物となりましたが、新型コロナウイルス感染症・ウクライナ情勢・急激な円高等による海外渡航の制限や海運の混乱という大きな壁が立ちはだかり、輸送費の高騰という当初想定していなかった事態になってしまいました。
そこで、英国から日本への船便、国内陸揚港から御殿場までの輸送費・保管料・各諸経費である、1,500万円をクラウドファンディングサービス「READYFOR」を通じて調達する運びとなりました。
(プロジェクトURL:https://readyfor.jp/projects/type95HA-GO2022)
当機械産業遺産は、最終的には2027年の開設を目指して静岡県東富士演習場周辺にて準備を進めている「(仮称)防衛技術博物館」への収蔵を予定しており、日本に到着後、それまでの間は御殿場市内のセキュリティが確保された空調付き施設にて保管いたします。
■クラウドファンディングプロジェクト概要
・プロジェクトタイトル:九五式軽戦車、いよいよ英国から日本へ!里帰りの実現にむけてご支援を
・プロジェクト URL: https://readyfor.jp/projects/type95HA-GO2022
・募集期間:2022年11月10日(木)10時 ~ 2022年12月26日(月)23時
・目標金額:1,500万円
※期限内に目標金額が集まらなければ全額返金となる、「All-or-Nothing」形式です。
・資金使途 :英国から日本への輸送費用、その調査・調整費用のほか、博物館開館までの間、御殿場市内のセイキュリティーの確保された空調付き施設での保管費用等に使用します。
・リターン例(一部):記録映像DVDコース、お披露目会(九五式軽戦車の走行あり)ご招待、マフラータオル、特別編集・記念小冊子、九五式軽戦車と記念撮影、九五式軽戦車に体験搭乗、九五式軽戦車を体験操縦。
■NPO法人防衛技術博物館を創る会とは
静岡県御殿場市に、機械産業の継承発展と国民の防衛意識の向上に寄与することを目的とした防衛技術博物館の設立を目指して2011年より活動しているNPO法人。趣旨に賛同する会員数は全国で約600名のほか、有志国会議員、地元御殿場市議会議員からなる議員連盟、地方自治体・演習場関連団体・地元企業・NPOからなる建設推進連絡協議会がそれぞれ設立されている。
これまでに、2014年には「70年の時を越えて、幻の国産車くろがね四起修復計画始動!」により初めてクラウドファンディングにより資金調達を実施、13,241,000円を調達して「くろがね四起」修復を実現。
2019年には「九五式軽戦車を日本人の手に取り戻す。修復、里帰り計画」を実施して59,995,000円を調達し、九五式軽戦車4335号車の所有権を得た。
詳しくは公式HP参照URL: http://www.tank-museum-japan.com/
■九五式軽戦車とは
日本陸軍が昭和10(1935)年に制式採用した純国産の戦車です。通称「ハ号」。
日本戦車として初めて計画時から三菱製空冷ディーゼルエンジン(A6120VD型)を搭載し、北は千島列島から、南はマーシャル諸島まで日本軍が展開したすべての地域で、頼もしい相棒とし運用されました。戦前戦後を通じて、日本戦車としては一番多い2,300台以上が生産されたにも拘らず、国内には一台も現存しません。
■クラウドファンディングとは
インターネット上で支援金を募る仕組み。All or Nothingというルールで、目標金額に達成しなければ集まった支援金は全て返金になる。支援者は支援額に応じたリターンを受け取ることができる。
【本件に関するお問い合わせ】
NPO法人防衛技術博物館を創る会
代表理事 小林 雅彦
〒412-0039 静岡県御殿場市かまど717-6
TEL:0550-82-2854
FAX:0550-84-0917
E-MAIL:m.koba@k-m-d.co.jp
HP:http://www.tank-museum-japan.com
※TEL、FAXでのお問い合わせは株式会社カマド(呼出)となります。