ブラザー工業株式会社のプレスリリース
新発売のSPEEDIO M300Xd2-64Tなど、開発中のコンセプトモデルや新技術を展示
ブラザー工業株式会社は、10月26日(月)から31日(土)まで東京ビッグサイト(東京国際展示場)で開催される「JIMTOF2026(第33回日本国際工作機械見本市)」に出展する。

JIMTOFは、日本で開催される工作機械およびその関連機器の展示会であり、米国国際工作機械展(IMTS)、欧州国際工作機械展(EMO)、中国国際工作機械展覧会(CIMT)と並ぶ世界四大工作機械見本市の一つ。
ブラザーブースでは、「コンパクトマシニングセンタ SPEEDIO(スピーディオ)」シリーズの最新モデルである小型複合加工機「M300Xd2-64T」や、今春新仕様として追加された、多面5軸加工が可能なU500Xd2 の高トルク主軸仕様などを展示する。
また、ブース内では、開発中の新コンセプトモデルである「ワイドストロークコンパクトマシニングセンタ SPEEDIO W1000Xd2」の 40本マガジンの仕様追加のほか、新技術として、加工精度の向上に貢献する熱変位補正機能が展示パネルやデジタルサイネージなどで紹介される予定となっている。
さらに、「30番5軸加工」をテーマに、5軸加工に関わるさまざまなデモ加工を実施するほか、半導体製造装置や航空機部品など多様な業界向けのサンプルワークを展示する。デモ加工は展示期間中、約4分に一度の頻度で実施され、多くの来場者にSPEEDIO の高生産性と切削能力が体感できる仕掛けがなされる。また、複雑な5軸加工は、3Dアニメーション等を用いて機械内部を映像化するなど、普段は見ることのできない機械内部構造や動きも紹介する。そのほか、ブース内では、工作機械を購入する際に有効活用できる補助金の情報も紹介する予定だ。
■展示される製品
・立形30番複合加工機 64本マガジン搭載モデル SPEEDIO M300Xd2-5AX/64T
・立形30番5軸加工機 100本マガジン搭載モデル SPEEDIO U500Xd2-5AX/100T
・立形30番組込5軸加工機 高トルク主軸仕様 SPEEDIO U500Xd2
・横形5軸加工機 SPEEDIO HU550Xd1
・パレットチェンジャー PC-1
JIMTOF2026における技術、新サービスに関する展示について
■ワイドストロークコンパクトマシニングセンタW1000Xd2の40本マガジン仕様を開発
近年、EV関連部品をはじめとする自動車部品において、部品の機能集約化・複雑化が進み、1工程当たりに使用する工具本数が増加傾向にある。これに伴い、現在ブラザーでは、ワイドストロークコンパクトマシニングセンタ W1000Xd2の工具搭載本数を、従来の最大28本から40本に増本した40本マガジン仕様の開発を進めている。
■S/Uシリーズの熱変位補正機能の強化による加工精度向上
コンパクトマシニングセンタS300Xd2/S500Xd2/S700Xd2、ユニバーサルコンパクトマシニングセンタ U500Xd2に搭載可能な「デュアルセンサ熱変位補正」の技術展示を行う。
デュアルセンサ熱変位補正は、温度変化による鋳物の変形やボールねじの伸びなどに起因する熱変位を補正する技術。機械に取り付けた温度センサと位置センサで温度変位を測定、FEM解析(*1)を実施することで高精度な補正を実現し、加工精度の安定性を向上させる。
また、従来の熱変位補正機能では難しかったコールドスタートからの補正にも対応し、暖機運転なしでより精度の高い補正が可能になったほか、外気温の変化といった外乱要因がある環境下でも、安定した加工精度を実現する。

*1:有限要素法(Finite Element Method)を用いた数値解析手法。複雑な構造物や製品を小さな要素に分け、それらの要素の性質を数値化して計算を行うことで、全体の挙動を解析する。
■SPEEDIOの運用を支援するAIチャット搭載Webサービスの開発
近年、生産現場では人手不足の影響により、機械の自動化や効率化のニーズが高まっている。こうした環境下で、機械の稼働状況を正確に把握し、効率的に管理することが安定生産の重要な要素となっている。現在ブラザーでは、機械の稼働状況をモニタリング・管理できる新たなWebサービスの開発を進めている。これにより、異常の早期発見や生産状況の把握が容易となり、安定した生産体制の構築に貢献する。さらに、AIチャット機能による機械の操作説明やトラブルシューティング支援も提供。機械停止時には迅速な問題解決をサポートし、ダウンタイムの最小化を図る。また、メンテナンス方法やNC装置の操作方法を学べるEラーニングコンテンツも提供し、生産の早期立ち上げやエンジニアの教育工数の削減を実現する。
JIMTOF2026のブースでは、開発中の画面を用いた操作体験を実施する予定だ。

