近畿日本鉄道株式会社 国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学のプレスリリース
近畿日本鉄道株式会社(以下「近鉄」)と国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学(以下「奈良先端大」)は、本年5月27日に締結した「研究協力等に関する包括連携協定」に基づき、9月28日に「駅施設の安全確保および混雑緩和を目的とした人流分析に関する共同研究契約」を締結し共同研究を開始します。
本共同研究は、奈良先端大 先端科学技術研究科 情報科学領域ユビキタスコンピューティングシステム研究室(安本 慶一教授)が有する学術的な知見や設備を活用します。駅施設をデジタル空間上の検証環境に構築し、状況に応じた動的な混雑制御(人が止まらずに歩けるように誘導・コントロールすること)と安全確保の有効性を検証します。
本共同研究により、安全に混雑を避けてスムーズに歩きたくなる仕組みを設計し、快適な利用環境の実現を目指してまいります。
詳細は以下のとおりです。
1.共同研究の概要
研究題目:
駅施設の安全確保と混雑緩和を図り、快適な利用環境を実現する人流分析に関する研究研究目的:駅施設における安全確保および混雑緩和を目的とします。奈良先端大が有する高度な人流シミュレーションや行動変容(本共同研究では、何らかのきっかけによって無理なく望ましい行動に変わることを指します)に関する知見・設備を活用し、デジタル空間上の検証環境において動的な混雑制御と安全確保の有効性を検証します。これにより、お客様へ安全かつスムーズな移動を促すための具体的な行動変容案を設計し、快適な駅利用環境の実現を目指します。
<デジタル空間上で行動変容案の検証(シミュレーション)のイメージ>
※背景の「駅施設」はデジタル空間上に試作構築した仮想モデルより引用
2.共同研究における両者の役割分担
近鉄と奈良先端大は、それぞれの強みや設備を活かして以下のように研究を分担し、協働して推進いたします。
3.本共同研究の特長
奈良先端大が保有する人流シミュレーション技術や行動変容に関する高度な知見、および最先端の検証設備を最大限に活用します。これにより、現実の駅施設では実施が難しい様々な混雑状況のシミュレーションと混雑に対する改善策の検証をデジタル空間上で実施可能となり、研究開発から実証に至るプロセスを大幅に効率化・高速化することができます。
4.契約期間(事業期間)
契約締結日から2027年3月31日まで(予定)
【ご参考】研究協力等に関する包括連携協定について
本協定は、奈良先端大の有する学術研究に関する知見と近鉄の有する鉄道事業に関する知見を活用し、研究・人材育成等の分野において相互に連携協力することで社会の発展に寄与することを目的としています。連携事項として、先端科学技術に関する相互の知見を活用した研究や、鉄道・交通を核とした未来社会のあり方に関する意見交換、人材の交流・育成に取り組むほか、その他互いが必要とすることを協働してまいります。
(以 上)