Hyundai Mobility Japan 株式会社のプレスリリース

・Hyundai Motor、FIFA World Cup 2026™でボストン・ダイナミクスの「Atlas®」を実運用
・ヒューマノイドロボットとして史上初めてライブ試合環境に登場し、試合運営をサポート
・「Next Start 」および「School of Football」で描いたストーリーを歴史的な世界の舞台で実現
Hyundai Motor Companyは、Boston Dynamics(ボストン・ダイナミクス)が開発した先進的人型ロボット「Atlas®(アトラス)」を、FIFA World Cup2026™ラウンド16の試合において実運用したことを発表しました。大会の公式ロボティクスパートナーとして、サッカー界最大の舞台において史上初となるロボティクスを活用したハーフタイム演出を実現し、最先端のロボティクス技術を世界にむけて発信しました。
今回の取り組みは、Hyundai Motor Groupがロボティクス分野におけるリーダーシップをさらに強化するとともに、人を中心としたイノベーションを推進し、テクノロジーと人々を有意義につなぐ体験の創出に取り組んでいることを示すものです。
■ FIFA World Cup 2026™で実現したロボティクスとスポーツの実運用
今回の演出は、世界最大級のスポーツイベントであるFIFA World Cup 2026™の舞台に先進的なロボティクス技術を導入することで、未来のテクノロジーがライブ試合というダイナミックな環境の中でも実際に機能することを示しました。
このパフォーマンスは、次の2つの重要なマイルストーンを達成しています。
CES 2026で初公開された人型ロボット「Atlas®」の実環境における運動性能を、一般向けに初めて披露 ロボティクスとして史上初めてFIFA World Cup™のライブ試合環境に登場
ロボティクスをライブスポーツの現場に導入することで、Hyundai Motor Companyは「Progress for Humanity(人類のための進歩)」というビジョンを体現するとともに、ロボティクス技術が世界中の人々へ新たな価値ある体験を提供できることを示しました。
Hyundai Motor Company グローバルCMO 最高マーケティング責任者兼 エグゼクティブ・バイスプレジデントのジー・ソンウォン(Sungwon Jee)は次のように述べています。
「Hyundai Motor Companyのグローバルキャンペーン『Next Starts Now』の一環として、世界最大の舞台で披露された「Atlas®」のパフォーマンスを通じて、未来は想像の中にあるものではなく、すでに始まっていることを示したいと考えました。Hyundai Motor Companyは、人々の日常生活に自然に溶け込む人間中心のイノベーションの実現に取り組んでいます。また、ロボティクスによって拡張される未来モビリティ像を提示するとともに、多様で創造的なブランド体験を通じて、ロボットが人類の進歩を支える信頼できるパートナーになり得ることを示していきます」
■ ハーフタイムで披露された「Atlas®」のパフォーマンス
ハーフタイムになると、「Atlas®」は選手入場口から登場し、ハリー・ケイン選手、アーリング・ハーランド選手、マテウス・クーニャ選手、ソン・フンミン選手などのゴールセレブレーションから着想を得たパフォーマンスを披露しました。パフォーマンス終了後には、卓越した精度と制御能力を発揮し、公式試合球を主審へ手渡すセレモニーを実施。後半戦のキックオフへと繋ぎました。
世界中の観客と視聴者が見守る中で行われた今回の演出は、「Atlas®」が大規模な国際スポーツイベントという環境においても、正確かつ安定した動作を実現できることを示すものとなりました。
■ 人型ロボット「Atlas®」はいかにしてサッカーに着想を得た動きを習得したのか
今回のハーフタイムパフォーマンスは、「Atlas®」に搭載された複数の先進的なロボティクス技術によって実現しました。
モーション・リターゲティング(Retargeting Technology)
人間の動作やジェスチャー、サッカーのゴールパフォーマンスなどを「Atlas®」のロボット構造に合わせて変換・再現する技術 強化学習(Reinforcement Learning)
実運用前に数千回に及ぶシミュレーションを行い、試行錯誤を繰り返しながら動作の学習と最適化を行う技術 全身制御技術(Whole-Body Control)
ロボット全身の関節や動きを統合的に制御し、滑らかでバランスの取れたダイナミックな動作を実現する技術
これらの技術を組み合わせることで、「Atlas®」は複雑かつ高度な動作を実行しながら、変化する環境や状況にも柔軟に適応することが可能になります。
Boston Dynamics ロボティクス・ビヘイビア部門ディレクターのアルベルト・ロドリゲス(Alberto Rodriguez)氏は次のように述べています。
「Boston Dynamicsではこれまでも、体操、ダンス、パルクール、そして今回のサッカーなど、人間の優れた身体能力から着想を得ながら、ロボットの可能性を広げ、人々とのつながりを生み出してきました。Hyundai Motor GroupおよびFIFAとともに、このような特別な瞬間をファンの皆さまに届けられたことは、私たちにとって大きな挑戦であり喜びでもありました。試合で披露した一連の動きを『Atlas®』に学習させた手法は、実社会の産業用途に向けてロボットを訓練する際のアプローチと本質的に同じものです。今回の取り組みは、AIを活用したロボットが持つ可能性を世界中の人々に紹介する絶好の機会となりました」
■「School of Football」や「Next Starts Now」の世界観を現実の舞台へ
今回の演出は、Hyundai Motor Companyが展開するグローバルキャンペーン「Next Starts Now」の一環として実施されたものです。中でも、「Atlas®」がサッカーを学びながら成長していく姿を描いたコンテンツシリーズ「School of Football」と密接に連動しています。映像の中で描かれたサッカーに着想を得た動きや学習プロセスは、今回FIFA World Cup 2026™の舞台において実際のパフォーマンスとして披露されました。コンテンツとして発信していたストーリーが、世界最大級のスポーツイベントを通じて現実の体験へとつながったことは、本取り組みを象徴する要素の一つです。「Next Start Now」は、サッカーを通じてコミュニティをつなぎ、次世代の選手、ファン、そしてイノベーターたちにインスピレーションを届けることを目的としています。
また、今回のライブ試合環境への「Atlas®」の導入は、これまでコンセプトや実証実験として紹介されてきた技術を、FIFA World Cup™という世界的な舞台で実体験へと発展させる取り組みでもあります。Hyundai Motor Companyがこれまで展開してきたロボティクスに関するストーリーテリングの集大成として、先進的なロボティクス技術が管理された環境だけでなく、変化の多い実社会の環境においても活用できることを示しました。
さらに「School of Football」では、「Atlas®」が高度なサッカー技「Ghost Rabona(ゴースト・ラボーナ)」をはじめとするサッカーに着想を得た動きを学習する過程が描かれています。そこで活用されたロボティクス技術は、今回FIFA World Cup™で披露されたパフィーマンスを支えたものと同じ技術です。足を交差させてボールを蹴る「ゴースト・ラボーナ」は、動的なバランス制御や精密なタイミング制御を必要とする難度の高い動作です。「Atlas®」は、人間のサッカー動作データを詳細に分析・モデリングした上で、物理ベースのシミュレーション環境へ適用し、「強化学習(Reinforcement Learning)」を通じて試行錯誤を重ねることで動作精度を高めました。こうした動作の実現には、不安定かつ非対称な姿勢における動的なバランス制御、複数の関節や四肢を連動させる全身の協調動作、変化する体重移動や推進力(モメンタム)へのリアルタイムな適応、さらに物理的制約下においても精度を維持するモーター制御など、複合的な先進技術が必要とされています。今回の演出に関する舞台裏コンテンツや追加ストーリーは、今後数週間にわたり、Hyundai Motor Companyのオウンドメディアおよび各種広報チャネルを通じて順次公開される予定です。
Hyundai Motor Companyは、BBC Story Works Commercial Productionsと共同制作したドキュメンタリー形式の映像作品「The Training Ground」を公開します。本作品では、「Atlas®」がFIFA World Cup™の舞台に向けて行った技術的な準備やトレーニング過程を紹介しています。映像は3分30秒版とフ30秒版の2種類を用意しており、7月7日よりHyundai Motor Companyの公式ソーシャルメディアチャンネルで順次公開予定です。
■Hyundai Motor Groupが目指すロボティクスの社会実装に向けて
今回の取り組みは、Hyundai Motor Groupが推進するロボティクス技術の未来像を、実験やデモンストレーションの段階から実社会での活用へと発展させる象徴的な事例となりました。今後もHyundai Motor Groupは、人間中心のロボティクスとAI技術への投資を継続し、人々の日常や産業現場に新たな価値を提供する技術開発を進めていきます。
Hyundai Motor Companyは、FIFA World Cup2026™を舞台に、スポーツやテクノロジー、そしてストーリーテリングを融合させ、「Progress for Humanity」というビジョンを推進してまいります。
Hyundai(ヒョンデ)について
1967年に設立されたHyundai Motor Companyは、世界200ヵ国以上で事業を展開し、12万人以上の従業員を雇用しており、世界中のモビリティに関する現実的な課題に取り組んでいます。ブランドビジョンである「Progress for Humanity」に基づき、Hyundai Motorはスマートモビリティ・ソリューション・プロバイダーへの転換を加速しています。Hyundaiは、革新的なモビリティソリューションを実現するために、ロボティクスやAdvanced Air Mobility(AAM)などの先進技術に投資し、未来のモビリティサービスを導入するためのオープンイノベーションを追求しています。世界の持続可能な未来のために、Hyundai Motorは業界をリードする水素燃料電池と電気自動車技術を搭載したゼロエミッション車を導入するための努力を続けていきます。
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