公道での高い汎用性とウェット性能を追求したSPORTEC™ 01、ロードレース由来の性能でサーキット走行にも対応するSPORTEC™ 01 RSを展開
ピレリジャパン株式会社のプレスリリース
メッツラーは、スーパースポーツレンジを拡充する新製品として、「SPORTEC™ 01」と「SPORTEC™ 01 RS」を発表しました。これらのモデルは、同ブランドがロードレース、特にIsle of Man TT(ツーリストトロフィー)への参戦で培った技術を用いて、異なる哲学のもとに設計されました。新設計のトレッドパターン、コンパウンド、構造を採用することで、メッツラーのスーパースポーツシリーズに新たな1ページを刻む製品となります。
2つの哲学で表現するスポーティさ
新しいSPORTEC™ 01とSPORTEC™ 01 RSは、いずれもメッツラーのDNAを共有していますが、対象とするライダーと用途は明確に異なります。
SPORTEC™ 01は、非常に高い汎用性を備えたスポーツタイヤを求めるライダーのために設計されています。ドライ路面で高い性能を発揮すると同時に、ベンチマークとなるウェット性能を実現し、さまざまな条件下の公道で正確かつ直感的、そして扱いやすいハンドリングを提供します。
一方のSPORTEC™ 01 RSは、レンジの中でもっともスポーティな進化形です。最大限のドライグリップ、ステアリング精度、そしてダイレクトで剛性感の高いハンドリングを求める上級ライダー向けに開発されており、公道走行適合を維持しながらサーキット走行にも対応します。
想定する車両とライダー像
SPORTEC™ 01
主に公道でバイクを楽しみ、変わりやすい天候でも高い信頼感と性能を求めるスポーティライダーに向けたモデルです。スーパースポーツ、ネイキッド、スポーツ志向のクロスオーバーモデルのオーナーに最適で、ワインディングや峠道でダイナミックな走りを楽しみつつ、日常走行での安全性、安定性、扱いやすさも妥協したくないライダーに適しています。
SPORTEC™ 01 RS
ピュアパフォーマンスを追求する経験豊富なライダーや愛好家を想定しています。主な対象はスーパースポーツ、高性能ネイキッド、ハイパーネイキッドのオーナーで、公道でもレース由来のダイレクトなフィードバックを求めながら、サーキットまで車両を運び込んで現地でタイヤ交換する手間なく、そのまま同じタイヤでトラックデイも楽しみたいライダーに向けた製品です。
トレッドパターン:汎用性か、極限性能か
両モデルとも、フロントとリアで統一したトレッドパターンデザインを採用しています。これにより、ブレーキング時と加速時の車体挙動に一貫性が生まれ、フィードバックの整合性と予測しやすさが高まります。
SPORTEC™ 01のトレッドは、従来のメッツラー製スーパースポーツタイヤから大きく進化した完全新設計です。一方で、連続性と円環の完成度を象徴するギリシャ文字「π」に着想を得たデザイン思想は継承しています。狙いは排水性の向上、直進安定性の改善、そしてウェットコンディションからスポーティなドライ走行までをカバーする実効性能の実現です。溝はリーン角の増加に応じて段階的に機能し、素早いウォームアップ、安定したグリップ、バランスの取れた挙動をもたらします。
SPORTEC™ 01 RSでは、このトレッドコンセプトをさらに先鋭化しました。デザインはよりスリック寄りでコンパクトになっており、DYNATREAD™技術の進化によって、荷重時には接地部での溝の占める割合をさらに抑えています。これにより、ドライ路面での接地面積を最大化し、もっともスポーティな走行条件ではスリックタイヤに近い挙動を実現します。
コンパウンド:コントロール性を高めるフルシリカ、最大グリップを実現するレーシング由来のコンパウンド
SPORTEC™ 01は、フロントとリアの両方にフルシリカのバイコンパウンド構造を採用し、幅広い温度域でバランスの取れた性能を発揮するよう設計されています。
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フロントは、ブレーキング時の安定性を高めるセンター部と、コーナリング時のグリップを向上させる高ヒステリシスのショルダー部を採用。
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リアは、安定性と耐摩耗性を重視して最適化したセンター部と、トラクションおよび加速性能を高める高ヒステリシスのショルダー部を採用。
SPORTEC™ 01 RSは、よりスポーティなセッティングとした進化型バイコンパウンド仕様を採用しています。
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センター部には、安定性、コントロール性、公道での使いやすさを担うフルシリカコンパウンドを採用。
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ショルダー部には、メッツラーのロードレース、とりわけIsle of Man TTで培った経験に由来するカーボンブラックベースのレーシングコンパウンドを採用し、バンク時に最大限のグリップと安定性を発揮しながら、公道やトラックデイでも扱える作動レンジを確保。
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リアタイヤには、ソフトカーボンブラックのベースコンパウンドを採用。
この構成により、素早いウォームアップ、非常に高いグリップ、そして高負荷が続く状況でも一貫したフィードバックを実現します。
構造:バランスか、それとも最大限の精度か
SPORTEC™ 01の構造は、フロントとリアで調和を重視して設計されています。
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フロントは、ブレーキング時の安定性と方向性の正確さを支えるダブルレーヨンカーカスと0°スチールベルトを採用。
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リアは、加速時の支持性と広い接地面積を実現するシングルプライ・レーヨンカーカスと0°スチールベルトを採用。
その結果、あらゆるリーン角で予測しやすく、一貫性のある挙動を実現しています。
SPORTEC™ 01 RSは、PETなどの新世代素材を用いた全面進化型の構造を採用し、以下を実現します。
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高速度域でのさらなる安定性
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優れたステアリング精度
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過酷なライディング条件下での高いコントロール性
この構造は、レーシングコンパウンドとの相互作用を最大限に引き出し、DYNATREAD™技術のポテンシャルを余すことなく活用できるよう最適化されています。
DYNATREAD™(ダイナトレッド):特許取得の適応型トレッドパターン技術
両タイヤの中核にあるのが、DYNATREAD™テクノロジーです。これは、ストレス、荷重、そしてライダーの走り方に応じてタイヤの挙動を変化させる、特許取得済みの適応型トレッドパターンシステムです。
ブレーキング、加速、高負荷時には、トレッドグルーブが動的に閉じる方向へ変化し、接地面積が拡大します。これにより、より高いグリップが求められる場面ではゴムとアスファルトの接触を最大化しつつ、負荷の少ない局面では十分な排水性も確保できます。その結果、特にスポーティな走りで重要となる局面で、より高い安定性を発揮します。
DYNATREAD™はさらに、タイヤにかかる機械的・熱的ストレスを抑え、過熱の低減にも寄与します。ライダーにとっては、より高いコントロール性と安心感に加え、性能を引き出しやすい扱いやすさももたらします。公道では安全性と汎用性を高め、サーキットでは高いグリップ、精度、安定したパフォーマンスを発揮します。
ロードレースで培った知見を製品開発へ
メッツラーは、公道を舞台とするロードレースという、もっとも過酷で本質的なモーターサイクル競技のひとつにおいて、長く確かな伝統を築いてきました。ブランドは長年にわたり、Isle of Man TT(メッツラーは同大会のオフィシャルタイヤ)、North West 200、Ulster Grand Prix、Macau GPといった象徴的な競技で重要な役割を果たしてきました。
こうしたレースは、不均一な路面と超高速域の中でグリップ、安定性、信頼性を発揮するタイヤを開発するための、他に代えがたい実戦環境を提供します。ロードレースの第一人者たちとの協業は、メッツラー製品の技術進化に決定的な貢献を果たしてきました。そして、長年にわたる競技での成果は、この分野とブランドの歴史的な結びつきをいっそう強固にしています。
ロードレースで得た知見は、メッツラーのスーパースポーツタイヤ開発へ直接フィードバックされています。その具体例が、SPORTEC™ 01とSPORTEC™ 01 RSです。両モデルは、ロードレース由来の技術とソリューションによって、ベンチマークとなるロード性能を実現するために設計されています。ロードレースは今もなお、メッツラーの技術的、そしてスポーティなアイデンティティの鼓動そのものです。
SPORTEC™ファミリーの新たな時代
SPORTEC™ 01 と SPORTEC™ 01 RSは、スーパースポーツにおける“スポーティさ”を2つの補完的な視点から解釈し、その概念を再定義します。ひとつはあらゆる条件での汎用性とコントロール性を重視し、もうひとつは極限域での性能と絶対的な精度を追求するものです。異なる2つの製品が目指すゴールはひとつ、ライディング体験を新たな次元へ引き上げることです。
■関連リンク
SPORTEC™01 製品解説|メッツラーの公道用タイヤでもっともスポーティなモデル
https://pmfansite.com/metzeler/div/2026/0403341515.html
■会社概要
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会社名:ピレリジャパン株式会社
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所在地:東京都港区芝3丁目8−2 芝公園ファーストビル 20階
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代表者:ダビデ・デロレンツィ