【イベントレポート】トヨタ・マツダ・SUBARUが全面支援!「第二回 自動運転ミニカーバトル」決勝レース

自動車業界の「CASE」革命を牽引するソフトウェア人材の育成を目的に産官学連携の枠組みで実施

一般社団法人42Tokyoのプレスリリース

一般社団法人42 Tokyo(本社:東京都港区、代表理事:坂之上洋子、以下「42 Tokyo」)は、2026年2月15日(日)、東京都千代田区の「Tokyo Innovation Base」にて、第二回『自動運転ミニカーバトル』決勝レースを開催いたしました 。本イベントは、トヨタ自動車株式会社、マツダ株式会社、株式会社SUBARU、スマートホールディングス株式会社の支援のもと、参加者が「ものづくり×ソフトウェア開発」を実践的に学び、キャリアの選択肢を広げる機会を提供することを目的に開催されました。

イベント概要と開催背景

近年、自動車業界では「CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)」と呼ばれる技術革新が進み、ソフトウェア人材の確保が急務となっています。しかし、業界内でのソフトウェアスキルの具体的な活用方法への理解はまだ十分ではありません。

42 Tokyoは、この課題を解決するため、日本の基幹産業を支えるトップ企業と連携し、ハードウェア中心だった自動車産業において、ソフトウェアエンジニアが活躍する未来をリアルに想像できる場として、約3ヶ月間の開発コンテストを実施しました。

「自動運転ミニカーバトル」HP:https://42tokyo.jp/landing/autonomous-minicar-battle/

決勝レース当日の様子

決勝レースには、42 Tokyoの学生、パートナー企業の有志、および一般応募者を含む総勢246名のエントリーの中から、厳しい予選を勝ち抜いた上位20チームが参戦しました。

各チームは、支給された5万円以内で最速のマシン制作に挑戦しました。ラジコンをベースとした車体には、Raspberry Pi等のマイコン、超音波センサーによる距離計測やカメラを用いた画像認識技術が組み込まれ、Pythonによって独自の自動運転プログラムが実装されています。

会場である「Tokyo Innovation Base」に設置された特設コースには、高難度の「抜け道」やショートカットが可能な「クランク」、最高速が期待できる「ホームストレート」が用意されました。「クランクでリスクを取ってショートカットするか、ハイスピードでコーナーを走行するか」など、各チームの戦略が分かれ、コンマ1秒を争うレース展開となりました。

開会にあたり、トヨタ自動車株式会社 パワートレーン統括部 部長 笹山義之様からは、「第二回としてパワーアップして開催できたことを嬉しく思います。新しい社会を作るには、人の思いや情熱で切り開くことが重要です。仲間を大切にしながら、熱いバトルを繰り広げてください」と参加者にエールが送られました。

各チームには6分間の持ち時間が与えられ、その時間内であれば何度でも周回にチャレンジ可能です。レース中に車体を調整し、予期せぬトラブルに見舞われながらもアルゴリズムを書き換えて挑み続けるなど、トライアンドエラーを繰り返すエンジニアらしい執念が各チームから感じられました。

優勝は、17秒49を記録したチーム「Ichis」。最速タイムを記録した上位3チームには賞金が贈られました。また、本イベントのスポンサーであるトヨタ自動車とマツダが、独自の軸で選出したチームにそれぞれ「トヨタ賞」「マツダ賞」も贈られました。「トヨタ賞」に選ばれたのは、チーム「ドラ・ドライバーズ」。3周完走には至らなかったものの、「壁にぶつかったら確実に止まる」という、自動運転の根幹を支える安全技術への真摯なアプローチが評価されました。チーム「ドラ・ドライバーズ」は研究開発施設「Toyota Technical Center Shimoyama」に招待されます。続いて、「マツダ賞」に選ばれたのは、チーム「Born2Ride」。勝利候補のチーム「Ichis」に勝利するため、直線の速度を極限まで高めるアルゴリズム変更を行うなど、熱意と真剣な目線が「心を動かすものづくり」として評価されました。「マツダ賞」の副賞として、麻布台オフィスツアーおよび、車の開発に関わるエンジニアとのランチ会が贈られました。

イベントの様子をまとめた動画は、こちらからご覧いただけます。

https://youtu.be/5_Vb-_QiHhA

パートナー企業コメント

◯トヨタ自動車株式会社 人材開発部 グループマネージャー 山口 翔太郎 様

参加者の真剣な眼差し、チームで試行錯誤を繰り返す姿勢に深く感銘を受けました。結果ももちろんですが、そこに至った過程を大事にしてください。

自動運転は社会に大きなインパクトを与える挑戦的な分野であり、本イベントのように、多様な企業や仲間が手を取り合うことが不可欠です。本イベントをきっかけに、将来一人でも多くの方が自動運転技術の未来を切り拓く仲間に加わってくれることを期待しています。

◯スマートグループ スマートインプリメント株式会社 COO 鈴木 基之 様

非常にレベルが高く、予選上位チームを筆頭とした攻めの姿勢が印象的でした。実際の走行では多くの想定外に直面したかと思いますが、自動運転の社会実装において、その原因を突き詰めて考えるプロセスこそが重要です。なぜ成功したのか、なぜ失敗したのかを深く思考し、技術を磨き上げることで、誰もが安心して利用できる自動運転の未来を共に築いていきましょう。

参加者コメント

◯髙沢星成さん(チーム流体研)

クルマが好きで、自分たちでマシンを開発して競うところに魅力を感じました。また、機械工学専攻として自動運転やソフトウェア分野の知見を深める絶好の機会であると考え、参加を決めました。

参加してみて、正解のない課題に対してアイデアを出し合い、ハードウェア・ソフトウェアの両面からより速く走るクルマを追求するプロセスが楽しかったです。大会では、各チームが個性あるアプローチや独自の工夫を凝らしており、非常に大きな刺激を受けました。

開発中は、実際に走行させると想定通りにいかない場面も多く、理論と実機のギャップを何度も体感しました。このギャップをチームの創意工夫で乗り超える過程が1番の学びでした。

本イベントを通じて、チームで問題解決する力やアイデアを出し合って形にする力、本番に向けて計画を立てて準備する力が身についたと感じています。

◯福原健太さん(チームIchis)

電子工作に昔から興味がありましたが、手が出せていなかったので、今回いい機会だと思い参加を決めました。せっかくなので会社としてリアルデバイス開発の最初の一歩という位置付けでチームで参加し、3Dプリンターやマイコンプログラミングなど、みっちり事業に生かせるレベルでのノウハウを学ぶことを目指しました。

参加してみて、率直にとても楽しかったし、有意義な時間になりました。全く何もわからないところから一つ一つ問題を解決するたびに性能が上がっていくミニカーを見て、ずっとわくわくしていました。性能アップする改造を思いついて、試す前日には期待で寝られなくなったりもしました。また、他のチームと交流し、様々なアイデアに触れることができていい刺激を受けました。次回に参加した際は、今回とったアプローチとは異なる方法に挑戦してみたいと思っています。

今回のイベントに参加し、完璧を目指さず、とにかく試すことが大事だと感じました。一つの完璧な計画よりたくさんの完了した行動のほうが自分たちのチームの生産性を高められることを実感できたことは大きな学びです。また、AIによる情報整理に加え、専門家の方々から直接お話を伺うことで、数値やデータだけでは見えてこない実効性のある(手触り感のある)深い洞察を得ることができました。

42 Tokyo 概要

フランスの実業家が2013年に設立した「42」は、学費無料のソフトウェアエンジニア養成機関です。2020年6月に日本初のキャンパス「42 Tokyo」が開校し、現在世界31か国57キャンパス(2025年10月時点)で展開されています。また、世界の大学ランキングである「World’s Universities with Real Impact (WURI) 」の「Global Top 400 Innovative Universities」で3位を獲得しています(2025年)。

「42 Tokyo」は経歴不問・学費無料・24時間オープンのキャンパスで、誰もがプログラミング学習に挑戦できる環境を提供しています。授業料が無料であること、最新のカリキュラムで学べること、またどんなバックグランドであっても挑戦できるという点で注目を集めています。運営は多数の企業の支援で成り立っています。

・本校住所:〒160-0023 東京都新宿区西新宿2丁目11−2

・公式サイト:https://42tokyo.jp

・42 Tokyo公式Xアカウント:https://x.com/42_tokyo

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