この提携により、ヴァレオの世界的なモデリングに関する専門知識とNATIXのグローバルなマルチカメラ・データセットを組み合わせて、フィジカルAIの開発を加速
株式会社ヴァレオジャパンのプレスリリース
2026年1月22日 仏パリ/独ハンブルグ発表: 自動車技術のグローバルリーダーであるヴァレオと、カメラを活用した分散型物理インフラネットワーク(DePIN)のグローバル企業であるNATIX Networkは、最大級のオープンソース・マルチカメラ世界基盤モデル(WFM)を構築するために提携すると発表しました。
自動運転やロボティクスの急速な進歩は、多様で高品質なリアルワールド・データに対する需要の高まりに後押しされ、新たな可能性を切り拓いています。ヴァレオの世界的なモデリングに関する知見と、NATIXの分散型360°リアルワールド・データネットワークを組み合わせることで、両パートナーは現実世界の動きや相互作用を学習、予測、推論できるオープンソースの世界モデルを構築します。
ヴァレオ・ブレイン・ディビジョンのCEOであるマーク・ブレコーは次のように述べています。「2018年の設立以来、ヴァレオのAIリサーチセンターは、特に運転支援と自動運転の分野において、自動車業界のAI研究の最前線に立ってきました。私たちの目標は、常にモビリティ・インテリジェンスを安全かつ責任ある形で進化させることです。ヴァレオの生成世界モデリングの研究実績とNATIXのグローバルなマルチカメラ・データを統合することで、次世代のエンドツーエンドAIモデルの品質とアクセシビリティの両方を加速させ、リサーチ・コミュニティが強力なオープンモデルを基盤に開発を行えるようにします。」
NATIXのCEO兼共同創設者であるAlireza Ghods氏は次のように述べています。「世界基盤モデル(WFM)は、2017年から2020年にかけての大規模言語モデル(LLM)の台頭に匹敵する、一世代に一度のチャンスです。最初にスケーラブルな世界モデルを構築したチームが、AIの次なる波である『フィジカルAI』の基盤を定義することになるでしょう。当社の分散型マルチカメラ・ネットワークにより、NATIXには大手自動車メーカー(OEM)よりも迅速に動けるという明確な利点があります。」
オープンアクセスのリアルワールド・モデリングに向けた新たな基盤
物理的な世界で機能する自律型システムを構築するためには、機械が4次元環境(すなわち空間と時間)を理解することを学ばなければなりません。世界基盤モデル(WFM)は、生成AIの境界をテキストを超えて現実世界へと押し広げ、システムが物理環境において推論し、将来の状態を予測し、行動することを可能にします。
既存の認識専用モデルとは異なり、マルチカメラ世界基盤モデルは「今何が起きているか」だけでなく、「次に何が起きるか」を予測します。継続的にキャプチャされるリアルワールド・マルチカメラ・データに基づいたヴァレオとNATIXのアプローチは、AIが真のエッジケースから学習することを可能にし、自律型システムの安全な導入を加速させます。
オープンソースの枠組みの下で開発されるヴァレオとNATIXのアプローチでは、モデル、データセットとトレーニングツールを公開し、開発者が世界モデルの微調整や、地域や走行条件を横断したフィジカルAIのベンチマーク測定を行えるようにします。この提携は、主にフロントカメラの映像と大規模なオンラインデータセットで学習させたヴァレオの2つのオープンソース・フレームワーク「VaViM(Video Autoregressive Model)」と「VaVAM(Video-Action Model)」をベースにしています。NATIXは、過去7ヶ月間で10万時間以上のマルチカメラ走行データ(60万時間のビデオデータ)を収集し、米国、欧州、アジア全域の実際の車両から継続的にデータを取得しているマルチカメラ・ネットワークによって、これを補完します。世界モデルを前方視界からマルチカメラ入力へと拡張することで、AIは自動運転車やロボットが実際に使用するのと同様の完全な空間認識能力を得ることになります。
ヴァレオについて
テクノロジー企業であり、すべての自動車メーカーとニューモビリティプレイヤーのパートナーであるヴァレオは、モビリティをより安全に、よりスマートに、より持続可能にするために、たゆまずイノベーションを行っています。 ヴァレオは、電動化の加速、ADASの加速、インテリア・エクスペリエンスの再創出とライティング・エブリウェアにおいて、技術的・工業的なリーダーです。モビリティの変革に不可欠なこれらの4分野は、グループの成長の原動力です。数字で見るヴァレオ:2024年のグループ売上は215億ユーロ。2025年 2 月 28日時点で106,100人の従業員を擁し、28カ国で155カ所の工場、64カ所の研究開発センター、19カ所の物流拠点を構えています。ヴァレオはパリ証券取引所に上場しています。
NATIXについて
2020年にハンブルクで設立されたNATIX Networkは、カメラを活用した分散型物理インフラネットワーク(DePIN)です。NATIXが提供する「VX360」は、テスラ車のカメラを利用して360°マルチカメラ映像を収集し、フィジカルAI(ロボティクスや自動運転)アプリケーションにとって画期的なソリューションを提供しています。さらに、スマートフォン向け製品である「Drive&」アプリは、スマホカメラをクラウドソース化してリアルタイムの地理空間データを収集し、よりスマートな地図作成やスマートシティ・ソリューションを支えています。265,000人以上のドライバーを擁し、総走行距離が2億2,000万キロメートルを超えるNATIXは、Messari社のレポート「State of DePIN 2024」において、世界最大の分散型マルチカメラ・データネットワークを運営していると評価されています。
詳細については、NATIX.network をご覧ください。