ブラザー工業株式会社のプレスリリース
ブラザー工業株式会社(本社:名古屋市 社長:池田 和史)は、0.01mm単位の高精度な調整をデジタル化した「ダイレクトドライブプログラム式電子ミシン NEXIO BAS-341K/BAS-342K (Kシリーズ)」を2025年12月11日に発売する。

今回発売するアームベッド型プログラム式電子ミシンでは、従来は熟練作業者の感覚に頼っていた、針棒高さ位置や針と剣先の隙間、針と釜*1の出会うタイミングなどを数値化し、パネル上で0.01mm単位の調整が可能となるデジタル技術を搭載した。これにより、人や環境による精度のばらつきがなくなり、異なる工場で同じ調整を行うことが可能となるため、人材不足による技術継承問題に対応し、お客様の最適な縫製ラインの実現に貢献する。また、本製品では、実際の張力データを元に閾値(しきいち)*2を自動的に設定できる「張力監視機能」を、ブラザーの工業用ミシンとして初めて標準搭載している。*3
【製品特長】
◆新技術「DIGIFLEX TUNE」を搭載
センシング技術*4を用いて、釜まわりの調整状態をデジタル化することで、0.01mm単位での高精度な調整を実現。
調整状態をパネルで確認できるため、縫製不良が発生した際には原因を特定し、適切な調整を迅速に行うことができる。また、設定した目標値と本体の現在値をパネル上で確認しながら、針棒高さ位置や針と剣先の隙間、針と釜の出会うタイミングなどを0.01mm単位で容易に調整できる。これにより、縫製不良や人・環境による精度のばらつきを防止し、従来機と比べて調整時間を大幅に短縮することで、ミシンの稼働率向上に貢献する。さらに、調整状態がデジタル化されているため、異なる工場でも同じ調整を再現することが可能。

◆不良検知技術を標準搭載
縫製不良を素早く検知することで、不良品の流出を防止する。
上糸張力センサー
磁気センサーで直接上糸張力を検出することで、目飛び*5検知や糸切れ検知が可能になる。

張力監視機能
今回新たに標準搭載した張力監視機能では、一針ごとの張力を記録し、そのデータを元に閾値(しきいち)を自動的に生成することができる。これにより、硬さや厚みの異なる生地を縫製する場合でも、張力の変化を細かく検知し、縫製中の異常を高い精度で検出することができる。

生地厚検知装置
縫製生地の厚みを縫製開始前に測定し、設定した厚みと測定値が異なる場合にエラーを表示することで、生地の重ね枚数の間違いを防止する。

*1:縫い目を形成する重要部品のひとつ
*2:異常を判断するための基準値
*3:一部製品でもソフトのバージョンアップにより搭載可能
*4:センサーを用いて対象物の状態を数値化・可視化する技術
*5:縫い目が部分的に形成されていない状態
<お客様 お問い合わせ先>
ブラザー工業株式会社 マシナリー事業
工業ミシン営業部 国内担当
TEL:0566-95-0085 FAX: 0120-820-883 E-mail:brother-ISM@brother.co.jp

