車の購入先を決めた理由の内、「大手で安心」「担当者の対応」「付き合い」といった”関係性・信頼”が上位を占めた
株式会社アスマークのプレスリリース
マーケティングリサーチ会社の株式会社アスマーク(東京都渋谷区東、代表取締役:町田正一)は、運転免許および自身が選定した自家用車を保有しており、3か月に1日程度以上の頻度で運転をしている20~60代の男女に『日本における車保有者の実態を把握するアンケート調査』を実施し、その結果を12月5日に公開しました。
※調査日は2025年9月4日(木)~9月7日(月)です。
調査結果
現在、自動車市場は、これまでとは異なる構造変化が進んでいます。
例えば、日本では若者の車離れや地方と都市部の1世帯当たり保有台数に開きが出ています。また、アメリカや中国ではEVの普及が進み、特に中国では、「中国市場におけるメーカー国籍別シェア推移」として、中国系がシェアを伸ばす一方で、日経企業はシェアを落としています。
これらのように、日本・アメリカ・中国の3市場はいずれも変化が進んでおり、現在の車保有者がどのようなニーズを持ち、どのような行動をとっているのかを把握することは、商品企画や販売戦略を検討するうえでこれまで以上に重要になっています。
そこで当社では、その日本やアメリカ、中国における車保有者の実態を把握するアンケートをそれぞれ実施しました。
今回は、“日本における車保有者”を対象に、主な用途や保有期間、コスト、購入方法、購入までの検討期間、先進技術への信頼度などを聴取した調査データを公開します。
※以下の3種類のデータがダウンロードいただけます。
・ローデータ
・集計表
・報告書
※後日、アメリカ版・中国版・日米中3か国比較版の調査結果も順次公開予定。
トピックス
-
現在保有している車のボディタイプは「軽自動車」が約3割とトップで、特に【女性】や【中古車ユーザー】からは4割程度のスコアを獲得
-
前回車を購入する際、検討期間は「即決」および「2~3週間」の短期決戦派がボリュームゾーン
-
車の購入先を決めた理由の内、「大手で安心」「担当者の対応」「付き合い」といった”関係性・信頼”が上位を占めた
-
乗っている車の各先進技術の機能搭載認識率は2割~3割半ばと高い数値が出た(しかし、市場の実態より高いため懸念あり)
-
車の【外装デザイン】【内装デザイン】や【走行性能】などのハードウェア面は「満足計」が約9割と、購入後の評価は良好
-
車の【燃費】【維持費】といったランニングコストに関する項目は「不満計」が2割~3割弱と、他項目と比較して満足度が低い
-
次回購入時の自動車選びの最重視点は「本体価格」が2割半ばでトップ
ピックアップ
■【現在の保有状況】 ボディタイプ
Q2.あなたが現在保有している車のボディタイプについて、最も近いものをひとつお選びください。(1つ選択)※軽自動車を利用している場合はボディタイプに関わらず「軽自動車」をお選びください。
「軽自動車」が約3割とトップで、特に【女性】や【中古車ユーザー】からは4割程度のスコアを獲得しました。
自動車別の【外国産車ユーザー】は、「SUV」や「セダン」「クーペ」など、機能性より趣味性が高いボディを選んでおり、車へ情緒的価値を見出している様子がうかがえます。
イノベーター理論別の【ラガード】は、「軽自動車」の所有率が約4割と最も高いです。 新しいトレンドよりも、経済性や実用性を最優先して選んでいる可能性があります。
■【前回の購入実態】 検討期間
Q10.あなたがその車を購入するにあたり、検討を開始してから決定するまでどのくらいの期間がかかりましたか。(1つ選択)
「即決」および「2~3週間」の短期決戦派がボリュームゾーンです。また、「半年以上」の長期検討は、少数派です。
ボディタイプ別の【軽自動車】は、「即決」の割合が高く、生活必需品としてスピーディに購入判断されている様子がうかがえます。一方【SUV】は、長期検討の割合が相対的に高く、嗜好品としてじっくり比較検討されている可能性があります。
ユーザー別の【中古車ユーザー】は、「即決」の割合が【新車ユーザー】よりも高い。中古車市場は『現品限り』という特性上、理想の1台に出会ったタイミングで即断即決が求められる購買行動が反映されていると考えられます。
■【前回の購入実態】 経路の選定理由
Q5.あなたが車の購入先を<Q4でお答えの経路>に決めた理由について、下記の中からあてはまるものをすべてお選びください。(複数選択可)
「大手で安心」「担当者の対応」「付き合い」といった”関係性・信頼”が上位を占めました。実利以上に、誰から買うかを重視する日本市場の特徴が表れていると推察されます。
年代別で見てみると、年代が上がるほど「付き合い」を重視する傾向がありました。 【20代】は「口コミ」や「オプション」などが相対的に高く、メリットや評判による合理的判断がなされている様子がうかがえます。
ユーザー別の【新車ユーザー】は「大手で安心」「担当者の対応」など、店舗やスタッフへの“信頼”で選ばれますが、【中古車ユーザー】は「価格」「希望の在庫」が突出して高いです。希望する条件と価格のバランスという、実利面が最優先されています。
イノベーター理論別の【マジョリティ層】は、「付き合い」や「担当者の対応」を重視していました。 多くの消費者にとって、依然としてリアルな接客品質や人間関係が決定打となっているのではないでしょうか。
■【評価と意識】 先進技術の搭載状況
Q22.現在あなたが乗っている車には、先進技術が搭載されていますか。搭載されている場合は利用頻度をお知らせください。(それぞれ1つずつ選択)
各機能の搭載認識率は、2割~3割半ばと高い数値が出ています。しかし、市場の実態より高いため、一般的な運転支援機能(クルーズコントロール等)と、高度なハンズオフ・アイズオフ機能をユーザーが混同している可能性が考えられます。
また、「搭載されているが利用しない」層と「わからない」層を合わせると約2割に達します。機能がついていても「使い方がわからない」「怖くて使えない」、あるいは「自車の機能を把握していない」という『技術とユーザー理解のギャップ』が見受けられます。
■【評価と意識】 満足度 <全体>
Q12.あなたはその車についてどの程度満足していますか。(それぞれ1つずつ選択)
【外装デザイン】【内装デザイン】や【走行性能】などのハードウェア面は「満足計」が約9割と、購入後の評価は良好です。
一方で、【燃費】【維持費】といったランニングコストに関する項目は「不満計」が2割~3割弱と、他項目と比較して満足度が低かったです。
■【次回の購入検討】 自動車選びの重視点 最も
Q21.あなたが次に車を選ぶ際に、重視する点は何ですか。現時点で車を購入することを検討していない方も、「購入するとしたら」としてお考えください。
Q21-2.最も重視する点(1つ選択)
最重視点は「本体価格」が2割半ばでトップでした。次いで「維持費」「安全性能」が続きます。経済的な条件が大きなウエイトを占めていることがわかります。
年代別では、【20~30代】は「維持費」、【40~50代】は「本体価格」を最重視する傾向がありました。また【60代】では「安全性能」の比率が高まるなど、収入状況や運転への不安など、各世代における課題感が反映されていると考えられます。
ボディタイプ別では、【SUV】は「外装デザイン」がトップでした。【ファミリー/多目的車】は「車内の広さ」が上位に入り、対して【コンパクト/シティユース】【軽自動車】は、価格・燃費といったコスト項目が過半数を占めました。ボディタイプごとの最重視点は、異なる傾向を見せました。
調査概要
|
調査名 |
日本における車保有者の実態を把握するアンケート調査 |
|
対象者条件 |
【性別】 男性、女性 |
|
調査項目 |
・どんな自動車を保有している? 等、計24問 |
|
サンプルサイズ |
300サンプル |
|
割付 |
性年代で均等回収 |
|
調査期間 |
2025年9月4日(木)~9月7日(月) |
|
調査方法 |
Webアンケート |
|
調査機関 |
株式会社アスマーク |
株式会社アスマーク
代表取締役:町田 正一
所在地 :〒150-0011 東京都渋谷区東1-32-12 渋谷プロパティータワー4F
電話番号 :03-5468-5101
FAX番号 :03-5468-5102
設立 :2001年12月21日
資本金 :151百万円(2024年11月末時点)
加盟団体 :一般社団法人日本マーケティング・リサーチ協会
取得認証 :プライバシーマーク(登録番号:12390094)
マーケットリサーチ製品認証規格(ISO 20252)