いよいよ2026年1月3日開幕!「世界一過酷なラリー」に挑む!
株式会社BARIKIのプレスリリース
藤原慎也 Road to ダカール・ラリープロジェクト事務局(株式会社BARIKI:所在地|大阪府大阪市/代表取締役|加藤亮)は、本プロジェクトの発起人でありトライアルライダーの藤原慎也(以下、藤原)と、プロジェクトサポーターの株式会社松尾製作所(所在地|愛知県大府市/代表取締役社長 松尾基。以下、松尾製作所)がともに、メディア、協賛企業、関係者に向けた「藤原慎也『ダカール・ラリー2026』参戦壮行会 supported by 松尾製作所」を2025年12月2日、渋谷キャスト(東京都渋谷区)で開催しましたので、お知らせします。
当プロジェクトは、松尾製作所の強力なサポートにより、2024年4月に始動しました。3ヶ年計画で、藤原の夢である「世界一過酷なモータースポーツ競技」として知られる「ダカール・ラリー」2026年大会(開催地|サウジアラビア)での完走を目指し、活動を続けて参りました。今年7月に参戦権を正式に獲得し、いよいよ大会に挑みます。
■ 3年間のプロジェクトの歩みを、解説&トークセッションで振り返る。途中サプライズも!
壮行会には、一般・二輪専門メディア、協賛企業、関係者、親族、そして藤原と共に「アフリカ・エコレース2025」に参戦したライダーたちが出席しました。まず始めに、MCから3ヶ年のプロジェクトの歩みを、会場備え付けのLEDビジョンを用いながら解説。その後、藤原と松尾製作所 代表取締役社長の松尾基様(以下、松尾社長)の挨拶、トークセッション、質疑応答、フォトセッション、囲み取材、そして懇親会と会は進行しました。
トークセッションでは、藤原と松尾社長との出会いのエピソードやプロジェクト始動後に直面した数々の困難、参戦決定を正式に伝える「レター」が届いた時の藤原の感動=“震えるほど嬉しくて眠れなかった”といったエピソードのほか、「ダカール・ラリー」で藤原が乗るバイクであるホンダ CRF450 RX Rallyのインプレッション、大会直前の準備状況など、多岐にわたるテーマでトークが展開されました。さらに、サプライズで届いたアーティストET-KINGからの「メッセージ動画」と「応援ソング」が披露される場面もありました。
■ 松尾社長、「ケガのないよう、でも“攻めて” 完走してもらいたい」 と熱いエールを贈る。
メインスポンサーである松尾製作所で代表取締役社長を務める松尾 基様が、壮行会に登壇。松尾社長は、「藤原選手との出会いは、2023年8月頃でした。当社は1948年の創業以来、自動車・家電製品用精密部品を中心とした製造業を営んでおりますので、ゆかりのあるモータースポーツの世界で、夢を目指して自ら行動する彼の姿勢に共感し、サポートすることを決めました。そしてこのサポートがきっかけに、日本でもっとモータースポーツへの理解が深まれば、という想いもありました。ただ、プロジェクトが進むにつれて、『ダカール・ラリー』参戦が決して簡単なことでないと痛感したので、正式に参戦が決定した時は、本当に嬉しかったですね」とプロジェクトの歩みを振り返りました。
「今はとにかくバイクに、『ダカール・ラリー』に集中してもらいたいです。多才な彼だから、何刀流もやれしまうのだけど、一歩間違えたら大怪我を負いかねないレース。ライディングに集中して、安全運転で、でも攻めて完走してきてほしいです」と語り、藤原へ熱いエールを贈りました。
■ 「約8,000kmを走り切って、日の丸を掲げて日本まで無事に帰ってきます!」 と決意表明!
MCによるプロジェクト解説の後に登壇した藤原は、その挨拶で協賛企業やサポートをしてくれた多くの方々への感謝の気持ちを述べました。その後、壇上で松尾社長とトークを展開。その中で、MCからプロジェクトを振り返っての感想を問われると、「思ったよりも早かったですね。色々と困難な出来事も多かったせいか、本当にあっという間でした。中でも一番大変だったのは、世界ラリーレイド選手権『モロッコ大会』です。トライアル競技出身の私にとって初めての世界ラリーレイド選手権参戦だったにも関わらず、『ダカール・ラリー』参戦には完走が必須。初体験のロードマップは記号の羅列にしか見えず、それを時速150km以上で走りながらページ送りをしなければならない。とどめは最終日前夜に発生した集団食中毒……。それでも無事完走を果たした時は嬉しかったです」。
いよいよ開幕まで1ヶ月を切った「ダカール・ラリー」に向けては、「この3年間は本当に、信じられないこと、辛いこと、涙すること、嬉しかったこと……色々な出来事がありました。それでも何とか、今日のこの日を迎え、この場に立てているとを誇りに思いますし、感謝の気持ちでいっぱいです。あとは『ダカール・ラリー』約8,000kmを走り切って、日の丸を掲げて日本まで無事に帰ってきたいと思います。全力で頑張ってきます!」と決意表明を行いました。
トークセッションの最後には、松尾社長からサプライズで松尾製作所の社員の皆さんからの応援メッセージがぎっしりと書かれた寄せ書き(フラッグ)を贈呈されるワンシーンも。藤原は「本当に嬉しいです。『ダカール・ラリー』に持っていきます!」と感動しきりでした。
■ 大会唯一の日本人ライダーとして参戦! バイクも日本メーカー「ホンダ」の特別な一台!
藤原が「2026 ダカール・ラリー」で使用するバイクは、ホンダのモータースポーツ専門の会社HRC(ホンダ・レーシング・コーポレーション)が開発した競技用パーツが装着された、世界限定50台の特別なバイク、CRF450 RX Rallyです。10月に参戦した世界ラリーレイド選手権「モロッコ大会」で初めてライドし、CRF450RX Rallyのマシンバランス、高い動力性能を実感。ホンダのバイクへの信頼感とライディングへの自信を深めました。「スムーズに回るエンジンと、6速ミッションのおかげで、とにかく振動が少なく、体力的にもアドバンテージとなるマシンです」(藤原)。
そんな特別なバイクのメンテナンスを行い、大会を通して藤原をサポートしてくれるのは、ラリー競技における豊富な経験と高い技術力を持つイタリアの名門 RS moto RACING。同チームとHRCは、ラリー中の技術サポート、パーツ供給、整備サービスの提供にとどまらず、参戦に関する各種手続きの支援など、ラリーに参戦するライダーを支援する体制づくりをに行っています。大会唯一の日本人ライダーとして、「ダカール・ラリー」初挑戦の藤原にとって、非常に心強いものとなります。
■ 「2026 ダカール・ラリー」の舞台はサウジアラビア、総走行距離約8,000kmを2週間で走破!
「ダカール・ラリー」とは、バイク、自動車、トラックなどが砂漠や山岳地帯、泥濘地などあらゆる路面をどれだけ短い時間で走破できたかを競い合う競技で、1979年から行われています。過酷な環境下、強靭な肉体、精神力が必要で、故に「世界一過酷なラリー」と呼ばれ、完走率50%程度の厳しい大会です。アフリカ大陸で30年、南米大陸で11年開催され、2020年から中東へ移動しサウジアラビア1国での開催となっています。
2026年大会のスタート/ゴール地は紅海の港町ヤンブー。全長約8,000kmの内、5,000kmでスペシャルステージが設定されています。ルートには、2つのマラソンステージ(整備支援なし区間) 、カテゴリー別の分割ステージ、そして新たに導入される「パワーステージ」などが用意されています。大会は2026年1月3日~17日で行われます。
■ SMRPとは
SMRP(=Shinya Fujiwara Matsuo Manufacturing Racing Project[藤原慎也 Road to ダカール・ラリー supported by 松尾製作所])とは3ヶ年計画で「2026 ダカール・ラリー」で完走を目指すプロジェクトで、2024年4月に始動しました。
同年6月にオーストリアで開催された「FIM Red Bull Erzbergrodeo」に参戦し、その後は国内でレース出場やトレーニングを積んできました。10月には 世界ラリーレイド選手権「モロッコ大会」(FIM RALL du Morocco)に初参戦で完走を果たし、「2026 ダカール・ラリー」への参戦権を手にすることができました。その後も、「アフリカエコレース2025」や「ISDE2025」にも参戦。「2026 ダカール・ラリー」完走を目指し、国内外での大会参戦、トレーニングを続けています。
藤原慎也 プロフィール
1990年1月6日生まれ、兵庫県出身。7歳からバイクにまたがりトライアルを開始。16歳で国内A級シリーズチャンピオン獲得。2014年には国際A級シリーズチャンピオンに輝く。2018年、大阪のど真ん中、通天閣でトライアル大会「City Trial Japan 2018 in OSAKA」を実行委員長として大成功させる。当大会は現在、全日本選手権シリーズに加わり継続開催されている。2016年からはハードエンデューロにも挑戦。
「夢を与えるライダーとなる」ことを目指し、世界一過酷なレースと言わる「Red Bull Erzbergrodeo」に参戦。また、日本各地でトライアルのデモを行ったりと、様々な活動を続けている。
■ 「夢の完走を目指す挑戦プロジェクト」を応援するクラウドファンディングを実施中
「藤原慎也 Road to ダカール・ラリープロジェクト事務局」では、11月よりクラウドファンディングをスタートしました。松尾製作所はじめ、多くの企業・団体からサポートを受けておりましたが、円安などの影響で決して資金的に十分な状況とは言えません。クラウドファンディングを通しての支援は、主に渡航費や現地での活動費、トレーニング費用に充当予定です。詳細は、以下WEBサイトをご覧ください[※応募受付:12月9日(火)迄]。
◾️クラウドファンディング掲載URL|https://camp-fire.jp/projects/890776/view