リースやサブスクリプションが主流となる日本市場。変わりゆくクルマの価値観に応え、英国発のカスタムブランドKAHN DESIGNが見出したのは、「映える、でも戻せる」新しいラグジュアリーのかたち。
A KAHN DESIGN LTDのプレスリリース
近年、日本におけるクルマの所有に対する価値観が大きく変化しています。特にカーシェアリングやサブスクリプションサービスの普及により、クルマはもはや“所有するもの”ではなく、“体験するもの” へと進化しています。さらに自動運転などが普及し始めると電車やバスと同じように”単なる移動手段”になっていくのかもしれません。
日本におけるカーシェアリングとサブスクリプションの現状
カーシェアリング: 短時間・短距離の利用が可能で、利便性が高く手軽に利用できる点が特徴です。
サブスクリプションサービス: 月額料金でクルマを利用でき、維持費や保険料などが含まれることが多く、ユーザーにとっては使い勝手の良いサービスとなっています。
一方、これらのサービスにおいて、リースやサブスクリプション契約中に施されるカスタマイズ制限がユーザーにとっての大きな課題となっています。特にリース契約中に過度なカスタムを施すと、返却時に査定に影響が出る可能性があり、個性を表現したいユーザーにとっては障壁となることが多いです。もちろん、中古車購入の選択肢もありますが、電気自動車の普及、若者の自動車離れ、中古車の供給減少による価格高騰、さらには中古車が海外に流出する現状がその選択を難しくしています。
欧州のカスタム文化との比較
日本と海外では、カスタムスタイルや文化に顕著な違いがあります。例えば、日本では精緻な仕上げが重視され、パーツのフィッティングや塗装の質、インテリアの細部にまでこだわりが見られます。新技術や素材の導入も盛んです。一方、海外ではより個性的で大胆なカスタマイズが好まれ、エクステリアデザインの派手さやパフォーマンスを重視した改造が一般的です。特にアメリカでは、パワフルなエンジン改造や大型ホイール、グラフィックラッピングなどが主流です。さらに、日本では信頼性や燃費効率の向上が重要視されるため、車検やディーラーのポリシーによりカスタムが難しい傾向があります。
「戻せるラグジュアリー」の時代
このような文化的背景と市場ニーズの違いを踏まえ、KAHN DESIGNは日本市場向けに「戻せるラグジュアリー」という新たなカスタマイズの形を提案しています。具体的には、簡単に取り外し可能なインテリアパーツやアクセサリーを提供し、リースやサブスクリプション利用者が契約終了時に元の状態に戻せるような柔軟なカスタマイズを実現しています。
例えばカーボンシフトトリム, 高級感あふれるカーボン素材を使用し、簡単に取り付け・取り外しが可能。
また、アルミ製のフットペダルを取り入れることでスポーティな印象を演出したり、ダッシュボードトリムによってインテリアの質感をより上質に仕上げたりすることも可能です。
さらに、必ずしも車両本体に手を加える必要はなく、時計や帽子、キーリングといったオリジナルグッズを通じて、愛車とのつながりをライフスタイルの一部として楽しむというアプローチもあります。
やはり大きな懸念点として挙げられるのは、少しのカスタムでも返却時に支障が出る可能性があることです。外装のカスタマイズに関しては、元の状態に戻すのが難しいことが多いですが、ホイールに関しては、仕様が合えば取り付けが容易であり、使用後の転売も現実的な選択肢となります。ランドローバーなどのクルマはリセールバリューが高いため、リースでなくとも購入後に戻せるカスタムを施し、その後元に戻して中古車として販売することも一つの方法です。最終的に、もしご自身がリース中のクルマに本当に愛着を持っているのであれば、購入するという選択肢もあります。しかしながら、リース会社によっては、小さな改造でさえ一切認めていない場合があるため、契約前にカスタマイズに関する規約を必ず確認することが不可欠です。
変わりゆく日本市場への適応と今後の展望
リースやサブスクリプションサービスの普及により、クルマの所有に対する考え方は大きく変わりつつあります。こうした変化の中で、アフターマーケット業界に求められるのは、時代に即した柔軟で魅力的なカスタマイズの提案です。
特に“元に戻せる”ことを前提としたカスタムパーツやアクセサリーの需要は今後さらに高まっていくと考えられ、ユーザーの多様なライフスタイルに寄り添った選択肢を提供し続けることが、今後の成長と信頼につながっていくのではないでしょうか。
カーンデザインのパーツの詳細については、以下のウェブサイトをご覧ください:
https://projectkahn.com/