Aston Martin Japan合同会社のプレスリリース
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アストンマーティンValkyrieが、世界に名高いグランプリ・オブ・ロングビーチ第3戦にてこれまでの最高位でフィニッシュ
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ロマン・デ・アンジェリスとロス・ガンが8位でフィニッシュ、英国のハイパーカーValkyrieにとってIMSA 2連続のトップ10入りを果たす
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Valkyrieは2025年に世界最高峰のスポーツカーシリーズであるIMSAと世界耐久選手権(WEC)の両方で戦う唯一のハイパーカー
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Valkyrieの6月ル・マン24時間デビューへの準備が続けられる中、アストンマーティンThe Heart of Racingチームがセブリングの堅調なデビューに実績を積み重ねる

2025年4月14日、ロングビーチ(米国):
驚異の新型ハイパーカー アストンマーティンValkyrieが、世界に名高いグランプリ・オブ・ロングビーチにて先週末開催されたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第3戦で、週末を通して好調なパフォーマンスを挙げ、予選・本戦の両方で自己最高フィニッシュを決めました。
英国のウルトラ・ラグジュアリー・ハイパフォーマンス・ブランドであるアストンマーティンの最新型ハイパーカーValkyrieは先月、モービル1セブリング12時間レース9位という好調な成績で、ハイパーカー・レギュレーションに準拠して製造されたレーシングカーとしてはIMSA史上初のポイントを獲得したばかりですが、今回は全体的に高い競争力を見せつけながらさらに順位を一つ上げ、8位でレースを終えました。
アストンマーティンTHORチームとドライバーのロス・ガン(英国)――ロングビーチIMSA GTD Proクラス優勝経験者――およびIMSA GTDチャンピオンのロマン・デ・アンジェリス(カナダ)は、Valkyrieとしては3度目、IMSAのGTP部門では2度目となる出場で、金曜日のプラクティスを順調に終えた後、予選ではトップ10との差わずか0.1秒の自己ベスト11位に入りました。IMSAカレンダーでは最短のレースとなる100分の本戦では、ミスのない安定感のある走りが功を奏し、8位フィニッシュを決めました。
アストンマーティン初の「ル・マン・ハイパーカー」(LMH)となるValkyrieは、IMSA最高峰GTPクラスで唯一、公道仕様のハイパーカーをベースにしています。2月のカタール1812kmレースでデビューを果たしたValkyrieは、IMSAに出場する最初のLMHであると同時に、IMSAとFIA世界耐久選手権(WEC)の両方に出場する唯一のLMHでもあります。
アストンマーティンのワークスチームTHORによってセブリングから進撃が始まったValkyrieの米国デビューシーズンは、世界で最も過酷とされるサーキットで既に2回のトップ10フィニッシュという心強い結果を残しています。
アストンマーティン・パフォーマンス・テクノロジーズとTHORによって量産モデルをベースに開発されたValkyrieの競技バージョンは、レース用に性能アップしたカーボンファイバー製のシャシーに6.5リッターV12エンジンの改良版を搭載しています。エンジンは標準仕様では最高回転数11,000rpm、最大出力は1,000bhpを超えますが、ハイパーカーのレギュレーションに従い、500kW(680bhp)という出力制限を厳密に遵守します。
ロス・ガン、アストンマーティンValkyrie 23号車ドライバー:「ロングビーチの8位フィニッシュは最高にうれしい結果です。金曜日は克服しなければならない課題も出てきて難しい一日でしたが、これはプログラムのこの段階としてはまったくよくあることです。全員が課題究明と解決に素晴らしい仕事をしました。特に良かったのは、週末を通してどんどん改善できたことです。前回のセブリングより良い結果を出し、クリーンなままで、また一つレースを終えることができました。Valkyrieでやるべきことがさらに多く成し遂げることができて、とてもうれしく思っています」
ロマン・デ・アンジェリス、アストンマーティンValkyrie 23号車ドライバー:「難しいレースでしたが、クリーンな状態を維持することができました。プラクティスで少々問題が出て週末はトリッキーな滑り出しとなり、自分としてはレース前に10周しか走行できなかったので、車両が破損することなく、クリーンなレースができてうれしく思っています。次回のラグナ・セカで何が起きるかを楽しみにしています」
イアン・ジェームズ、アストンマーティンTHORチーム代表:「Valkyrieにとって、とても好調な週末でした。チームには素晴らしい戦略がありました。最後の方では他の車両とまさに五分五分の状況でしたが、現時点では他のマニュファクチャラーと競い合えるだけでも誇らしく思います。週末ごとに学ぶことがまだたくさんありますが、私たちのパフォーマンスとしても、Valkyrieプログラム全体としても、前進できたと思います。次回のラグナ・セカではさらに良くなるでしょう。」
アダム・カーター、アストンマーティン耐久モータースポーツ責任者:「ロングビーチはValkyrieにとって複雑な課題を呈しました。IMSA初参戦のセブリングや、国際レースデビューだったFIA WECのカタールとはまったく異なる技術的な挑戦となる市街地コースであるからです。にもかかわらず、アストンマーティンTHORチームはマシンの自己ベストという快挙を成し遂げました。今後もValkyrieがサーキットに戻るたびに大きな前進を続けていくことになりますが、今回の成果で、歩みを進めて向上を目指す私たち全員の決意はさらに固いものとなるでしょう。」
Vantage GT3、GTワールド・チャレンジ・ヨーロッパ
開幕戦のポール・リカールにて表彰台を獲得
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ポール・リカール開催のGTワールド・チャレンジ・ヨーロッパ・エンデュランス・カップにVantage GT3で初参戦したVerstappen.com Racingが2位に
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フランスで夜半にかけて開催された6時間レースで、アストンマーティンのワークスドライバーが猛進し、トップ5入りを果たす
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The Heart of RacingはIMSA GTDのロングビーチ市街で予選3位通過
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D’station Racing、岡山のフロントローからのスタートでSUPER GTにおけるGT300選手権獲得への挑戦を開始
先週末、フランスのポール・リカール・サーキットにて開幕したGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・パワード・バイ・AWSで、アストンマーティンで最も成功を収めているレーシングカーの最新モデルVantage GT3が再び表彰台を獲得しました。
2 Seas Motorsportが運営するVerstappen.com RacingのVantageはオープニング・プラクティスで総合最速タイムを記録した後、6時間レースでも力強い走りを見せ、週末を通してゴールド・カップ優勝候補でした。
ゴールド・カップの順位を4位から徐々に上げていった31号車のハリー・キング(英国)は、残り20分時点でレース開始から順位を競い合ってきたライバルを抜き去り、ティエリー・フェルミューレン(オランダ)、クリス・ルーラム(英国)と共に2位を獲得しました。
Vantageの最高成績はプロ・クラス出場のComtoyou Racingで、アストンマーティンのワークスドライバーであり昨年のスパ・フランコルシャン24時間レースで優勝したマルコ・ソーレンセン(デンマーク)、ニッキ・ティーム(デンマーク)、マッティア・ドゥルディ(イタリア)のチームが、19番手からのスタートながら6時間レースを通して反撃を続け、ロングスティントにおけるVantage GT3の実力を見せつけて5位でフィニッシュしました。
Walkenhorst Motorsportのデビッド・ピタード(英国)、エンリケ・シャヴェス(ポルトガル)、クリスチャン・クログネス(ノルウェー)というワークスドライバーから成る布陣は8位に入りました。クログネスは今回がワークスドライバーとして初めての出場でした。Comtoyouから出場したアストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1®チームのドライバー・アンバサダーであるジェシカ・ホーキンス(英国)は、ブロンズ・カップ11位を獲得しました。
一方、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権は、最も過酷なレースであるセブリング12時間レースから、ロングビーチ市街で展開される100分間のスプリント・イベントという最短レースへと舞台を移しました。
シアトルを拠点とするThe Heart of Racing(THOR)は、トム・ギャンブル(英国)がVantage GT3のシーズン・ベストの3位で予選を通過しました。ポールポジションとの差わずか0.07秒で絶好なポジションを獲得し、オープニングラップで2位に付けましたが、レース後半でGTPマシンとの接触があり、キャスパー・スティーブンソン(英国)と共に9位フィニッシュに終わりました。ただし、3ラウンド完了時点で、ドライバーズタイトル3位を維持しています。
日本では、D’station Racingの二人組、藤井誠暢(日本)とチャーリー・ファグ(英国)が、岡山でGT300クラスのフロントローに並び、AUTOBACS SUPER GTシリーズにおけるアストンマーティンVantage GT3のタイトル獲得への挑戦を開始しました。藤井は先頭を走っていましたが、残り4分の1のところで他の車両によってウェットコンディションのトラックからはじき出され、777号車のVantageは優勝争いから完全に脱落する結果となりました。
こちらのプレスリリースに関する素材は、下記よりダウンロード可能です。
アストンマーティン・ラゴンダについて
アストンマーティンは、世界でもっとも熱望されるウルトラ・ラグジュアリー・ブリティッシュ・ブランドとなることを目指し、人々を魅了してやまないハイパフォーマンス・カーを作っています。
ライオネル・マーティンとロバート・バンフォードによって1913年に設立されたアストンマーティンは、スタイル、ラグジュアリー、パフォーマンス、エクスクルーシブネスを象徴するグローバル・ブランドとして知られています。アストンマーティンは、最先端のテクノロジー、卓越したクラフトマンシップ、美しいスタイルを融合させ、Vantage、DB12、Vanquish、DBX707に加え、同社初のハイパーカーであるValkyrieなど、高い評価を得ている一連のラグジュアリー・モデルを生み出しています。また、Racing. Green.サステナビリティ戦略に沿って、アストンマーティンは2025年から2030年にかけて、PHEVとBEVを含むブレンドドライブトレインアプローチによる内燃エンジンの代替システムの開発にも取り組んでおり、電気自動車のスポーツカーとSUVのラインナップを持つという明確なプランを描いています。
英国のゲイドンを拠点とするアストンマーティン・ラゴンダは、ラグジュアリー・カーを設計、製造、輸出し、世界で50以上もの国で販売しています。スポーツカー・ラインナップはゲイドンで製造されており、ラグジュアリーSUVのDBXは、ウェールズのセント・アサンで製造されています。同社は、2030年までに製造施設をネットゼロにする目標を掲げています。
ラゴンダは1899年に設立され、1947年にアストンマーティンとともに故デビッド・ブラウン卿に買収され、現在は「Aston Martin Lagonda Global Holdings plc」としてロンドン証券取引所に上場しています。
2020年には、ローレンス・ストロールが同社のエグゼクティブ・チェアマンに就任し、未来の重要な分野に対して新たな投資を行うと同時に、アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1®チームとともにモータースポーツの頂点へと復帰し、英国を象徴するブランドとして新たな時代へと乗り出しています。