～異業種連携による効率的で持続可能な輸送体系を構築～
ダイハツ工業株式会社のプレスリリース
北越コーポレーション株式会社（新潟県長岡市、代表取締役社長 CEO：岸本 晢夫、以下「北越コーポレーション」）、ダイハツ工業株式会社（大阪府池田市、代表取締役社長：井上 雅宏、以下「ダイハツ」）、NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社（東京都千代田区、代表取締役社長：堀切 智）のグループ会社、日本通運株式会社（東京都千代田区、代表取締役社長：竹添 進二郎、以下「日本通運」）、日本貨物鉄道株式会社（東京都渋谷区、代表取締役社長兼社長執行役員：犬飼 新、以下「JR貨物」）は、北越コーポレーションが運用する20フィートコンテナ（長さ約6m）を活用し、環境負荷低減と安定した輸送能力の確保を目的に鉄道による異業種ラウンドマッチング輸送を2025年2月から開始しました。
※ ラウンドマッチング輸送とは、貨物を目的地で下ろした後、空コンテナで回送することなく適合する貨物を積み、出発地まで戻ることにより、往路と復路のコンテナ積載率を高め、環境負荷低減とコストの低減を可能にする方式のことです。
1．背景
北越コーポレーションは、JR貨物と連携し、2018年10月から新潟発関西向けの紙製品の輸送において20フィートコンテナを使用した鉄道モーダルシフトを開始しました。2021年には国土交通省のエコレールマーク取組企業に認定され、CO2排出量の削減や、持続可能な輸送体系の構築に継続的に取り組んでいましたが、片道での輸送であり、復路の有効活用が大きな課題となっていました。
一方、ダイハツは2018年2月から12フィートコンテナ（長さ約3.6m）を使用した九州発北陸向けの軽自動車輸送を開始し、日本通運と連携して新潟、長野地区への輸送拡大を進めてきました。しかし、コンテナサイズの問題から鉄道利用においては軽自動車輸送に限られていたことや、長距離トラック輸送となる日本海側への輸送に課題を抱えており、より持続可能な方法を構築すべく検討を進めていました。
2．概要
今回、北越コーポレーションが課題としていた復路の空コンテナ輸送区間の京都貨物駅（京都府京都市）から焼島駅（新潟県新潟市）において、ダイハツの小型自動車を積載する新たな輸送スキームを、日本通運とJR貨物の協力により構築し、2025年2月より北越コーポレーション、ダイハツによる異業種ラウンドマッチング輸送を開始しました。
北越コーポレーションは、新潟工場で生産した「上質紙 キンマリSW」「塗工紙 ミューコートネオス」等の紙製品を関西地区の顧客へ輸送し、ダイハツは北越コーポレーションが運用する20フィートコンテナを活用し、京都（大山崎）工場および、滋賀（竜王）工場で生産した「トール」「ロッキー」等の小型自動車を新潟地区の販売会社へ輸送します。
異業種である2社が物流面で連携を図ることにより、将来に続く持続可能な輸送モードの確保ならびに物流効率化にも貢献できます。
3．今後について
北越コーポレーション、ダイハツ、日本通運、JR貨物は、今後も各社が有する物流資源の有効活用や効率的な仕組みの構築に取り組むことにより、物流面での脱炭素化や、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
