溶接不要!溶接技術を強みとする試作専門メーカー、株式会社浅野が開発した環境に優しい次世代トレッドミルバイク

“Move. Exercise. Sustain.” ― Mobility for a Better Tomorrow ―           

株式会社浅野のプレスリリース

板金試作開発支援を行う株式会社浅野(本社:群馬県伊勢崎市 代表取締役:浅野 圭祐、以下浅野)は、溶接に依存しない革新的な接合工法(国際特許申請中)を採用した自社製品「トレッドミルバイク」の試作第一号を発表しました。 

この技術は環境負荷を軽減しながら高い強度と精度を実現するもので、移動、運動、環境配慮の3つの価値を融合した次世代モビリティの開発に道を開きます。


移動×エクササイズ×サステナビリティ

―溶接不要!溶接技術を強みとするASANOが開発した環境に優しい次世代トレッドミルバイクー

■背景:溶接を取り巻く課題と浅野の挑戦 

浅野は、溶接所として創業以来、80年にわたり溶接技術を基盤に多岐にわたる製造支援を行ってきました。しかし、溶接工程には以下のような課題が伴います。

1.環境負荷        ‣消費電力の多さやCO2排出量の増加

2.健康への影響  ‣作業現場でのヒュームや一酸化炭素の排出

3.製品管理        ‣熱歪みや精度維持のための増加する工数

想いと拘り

私たちは、80年前に溶接所として創業して以来、常に溶接と共に歩んできました。創業者は溶接中の爆発事故で他界するも、21歳で事業を継いだ2代目が、溶接技術を二輪メーカーに評価され、モビリティ業界への支援を通じて成長を遂げました。
技術を磨き続け、最新鋭のロボット設備を導入しながら、お客様の期待に応えてまいりました。特に溶接については、優れた特性と潜む課題を深く理解し、それに基づいた最適な接合方法を探求してまいりました。これからは、溶接そのものが抱える課題に向き合い、環境にも健康にも優しいモノづくりを支援することで、持続可能な未来を創造していきます。 

ゴール
・溶接に依存しない「接合方案の確立」
・カーボンフリー社会の実現

これまで溶接と共に培ってきた技術と経験を基に、持続可能なモノづくりへの道を切り拓きます。環境負荷を軽減し、健康に配慮した製造プロセスを実現することで、お客様の期待に応えるとともに、次世代に誇れる未来を築いてまいります。


新工法の概要と可能性

■ベンチマークとアプローチ

「これらの課題を解決し、より持続可能な未来をつくること」を目指し、溶接レス技術への取り組みを開始しました。日本古来の宮大工や木造建築の工法を参考に新たな接合技術の検討を開始しました。

釘や金物を一切使用しない宮大工建築手法を参考

まずは丸パイプと角パイプをターゲットに、通常全周溶接が行われる部分に対して、溶接を完全に排除するか、もしくは減少させるという2つのアプローチで、当社独自の接合技術を確立しました。例えば、パイプ部分に特殊なスリットを入れ、嵌め込みロックで接合する方法や、リブを立てて強度を補強する方法です。さらに、荷重、引張、捩じれなどの各種強度試験を実施し、すべての試験において優れた結果を得ることで、お客様に安心して提供できる技術を確立しています。

国際特許出願中

■溶接レスのメリット

浅野独自の接合工法は、通常の溶接プロセスを排除しながら、

以下の点において大きなメリットを提供できると考えています。

・脱炭素化

・職場環境の改善

・加工コストの低減

・投資の抑制

・軽量化

・自動化率の向上

・リードタイムの短縮

・生産性の向上(セット性の向上)

各種強度試験の詳細データをご用意しております。ご興味がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

■溶接レスが適応検討可能な産業・製品群・場面

1.モビリティ産業
2輪、3輪、4輪車両のフレームやシャーシ、バギーやカートの構造部分に使用。

2.家具・インテリア・アウトドア産業
金属製のデザイン家具(テーブル、椅子、ラック)、アウトドア家具や装飾品、アート作品のフレーム部分でデザイン性と耐久性を両立。

3.事務機器(OA機器)
プリンター、コピー機、サーバーラックなどのフレームに使用。

4.治具
製造工程や組立工程で使用される治具のフレームや支持構造において、早く安価に且つ高精度が実現できる治具に使用


試作第一号「トレッドミルバイク」:移動×運動×環境の融合

製品設計から塗装・組付けまでを自社対応
溶接0のフレーム

この技術を適用した試作第一号製品「トレッドミルバイク」は、以下の3つのコンセプトを追求しています。

①移動

②エクササイズ

③環境配慮

バッテリーは1時間の充電で最大40kmの走行が可能で、最高速度は20km/hに達します。
次の課題は、長時間使用における信頼性の確保です。耐久試験を実施し、疲労・摩耗の影響、環境耐性、安全性を検証するとともに、道路交通法に関する課題解決にも取り組みます。
また、市場調査を通じて需要を見極め、その結果を踏まえて製品化を検討します。
ASANOは、この技術を活用し、モビリティ市場にとどまらず、幅広い製造分野で持続可能なイノベーションの実現を目指します。


株式会社浅野について

1953年に溶接所として創業以来、「モノづくりを通じてお客様の成果創出に貢献する」という想いを大切にし、自動車の新車種開発支援を行ってまいりました。
板金加工を最大の強みとし、プレスサイズ30t~2,000tの大物まで対応し、製品設計から自動車一台の組付けまで一貫対応。近年のEV化・カーボンニュートラル・CASEの流れを背景に、プラスチックや植物由来の複合材を含む多様な素材を活用し、業界・国境を越えて年間30,000種類の部品を製作しています。

モノづくりそのものはもちろん、モノづくりに関するあらゆる課題に対し、最適なソリューションを提供します。

会社概要

会社名   :株式会社浅野 (代表取締役社長:浅野 圭祐)                   

本社所在地 :〒372-0011 群馬県伊勢崎市三和町2718-1               

電話番号  :0270-75-1700

URL    :https://www.asano-japan.com/

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