2025年に中古車相場へ影響を与えるトピックとは/中古車市場統計レポート(2024年12月版)

株式会社ファブリカホールディングスのプレスリリース

株式会社ファブリカホールディングス(本社:東京都港区、代表取締役社長CEO:谷口政人)の完全子会社、株式会社ファブリカコミュニケーションズ(本社所在地:愛知県名古屋市中区、代表取締役社⻑CEO:⾕⼝ 政⼈)が運営する中古⾞情報サイト「⾞選びドットコム(https://www.kurumaerabi.com/)」より、2024年12⽉における⾃動⾞登録台数の推移と、中古⾞情報サイト「⾞選びドットコム」の販売台数推移から、中古⾞市場の動きをまとめたレポートをご案内いたします。

【中古⾞市場統計レポート(2024年12⽉)】より抜粋してご案内いたします。

本調査詳細はこちら:https://www.kurumaerabi.co.jp/useful-details/1356/

⾃動⾞販売市場の動向(2024年12⽉)

まず11月と比較した「前月比」を見てみると、新車登録台数は84.7%、中古車登録台数は100.3%と新車のみ減少しました。新車に関しては登録台数が3ヶ月連続で減少していますが、例年12月は年末の長期休暇もあるため登録台数が減少する傾向にあります。一方で、中古車登録台数は11月とほぼ同等の台数となり大きな変動は見られませんでしたが、月平均の522,889台と比較すると引き続きやや低い水準にとどまっています。

次に昨年12月と比較した「前年比」を見てみると、新車登録台数は90.9%、中古車登録台数は98.7%とどちらも減少しました。新車・中古車ともに関しては2ヶ月連続で前年同月の登録台数を下回っています。2024年の通年で見ると、新車登録台数は前年に比べて減少しました。そんな中で中古車登録台数が2年連続で前年の台数を上回る結果となり、中古車需要が年々高まっていることがわかります。

新車登録台数

2024年

10月

11月

12月

月平均

新車登録台数

402,310台

389,529台

329,786台

365,595台

前年比

101.2%

94.8%

90.9%

96.8%

中古車登録台数

2024年

10月

11月

12月

月平均

中古車登録台数

574,010台

507,085台

508,804台

522,889台

前年比

106.0%

98.7%

98.7%

101.0%

※「車選びドットコム」では、普通自動車の登録台数を発表している「自販連(一般社団法人 日本自動車販売 協会連合会)」と、軽自動車の登録台数を発表している「全軽自協(一般社団法人 全国軽自動車協会連合会)」の統計データをもとに、新車登録台数と中古車登録台数の推移を紹介しています。

今回のレポートでも2024年の「中古車登録台数」と「中古車輸出」の最新状況について振り返りを行い、2025年中古車相場の展望についてお伝えします。

2024年の「中古車登録台数」は過去最高を記録した2023年よりも1.0ポイント増加し、2年連続で過去最高を更新する結果となりました。一部メーカーの認証不正に伴い、新車・中古車の玉数不足が深刻化していました。これにより中古車相場が高騰しましたが、半導体不足や一部メーカーの認証不正問題によって新車生産がストップしたことで新車の納期遅れが長引いており、割高であってもすぐに手に入る中古車への需要が高まったことが要因と考えられます。

また、2024年の「中古車輸出」は、輸出台数が2年連続で過去最高を記録する見込みとなっています。2024年の1月~11月の累計輸出台数は前年同期間と比べて8.1ポイント増加しており、過去最高だった2023年の台数を超える可能性が高まっています。確定情報が未だ発表されていないため、2025年1月版レポートにて詳細な情報をお届けします。

2025年中古車相場の展望としては、相場に影響を与えるいくつかのトピックについてご紹介させていただきます。これらトピックの状況が変化することで相場変動することが見込まれますので、あらかじめ情報を集めておくことで相場変動に備えることができるでしょう。

1つ目のトピックは、トヨタの新規受注の再開です。2024年に認証不正問題の影響で新規受注を一時停止していたトヨタですが、2025年1月に新規受注を再度開始しました。これにより市場に新車が増えることで新車への買い換えが促進され、中古車相場が下落する見込みとなっています。

2つ目のトピックは、ロシアルーブル安によるロシア向け輸出の鈍化です。ウクライナ侵攻に対する経済制裁として、2024年10月からアメリカがロシアの主要銀行や証券会社に対してエネルギー関係の取引停止を行ったことがきっかけとなり、ロシアルーブル安が加速しています。これまでは円安の影響により「海外で日本国内よりも高く売れる」状況だったため、輸出が盛んに行われていました。しかし最近は輸出先大手のロシアがルーブル安となっており、ロシアへの輸出台数が減少する見込みとなっています。これに伴い国内に残る中古車の玉数が増加し、中古車相場が下落することが予想されます。

その他のトピックとしては、スエズ運河やパナマ運河で発生している海運の乱れが輸出運搬費を高騰させていることで中古車輸出台数に影響を与えている問題や、日産・ホンダ・三菱が経営統合を検討している問題があります。2025年はこれらトピックに関連して相場変動する可能性が高く、状況を注視していく必要があるでしょう。本レポートでは中古車相場に関して継続的に調査・レポートしていくため、ぜひご活用ください。

中古車情報サイトの動向(2024年12月)

※過去25ヶ月の自動車販売市場と中古車情報サイト「車選びドットコム」の市場動向を比較しています。
※「車選びドットコム」の市場動向は、加盟店専用レポートからの抜粋のため、詳細数値は非公開としています。

2024年12月の中古車情報サイト(車選びドットコム)での中古車販売台数を紹介いたします。以下の「新車登録台数」(青の折れ線グラフ)の折れ線グラフに着目していただくと、2023年12月も減少傾向にありましたが、2024年12月の方が大きく減少しているのがわかります。

国産車の中古車販売傾向【人気ランキング】

「車選びドットコム」の市場動向から調査した、国産車の2024年12月中古車販売ランキングを紹介します。

ボディタイプ別販売ランキング

国産車のボディタイプ別ランキングでは、軽自動車が4ヶ月連続でシェアを落としていますが1位を維持しています。また、11月は3位だったコンパクト/ハッチバックがシェアを上げ、ミニバン/ワンボックスを抑えて2位にランクインしました。

順位

ボディタイプ

割合

変動率

1位

軽自動車

30.8%

-0.6%

2位

コンパクト/ハッチバック

15.5%

+1.5%

3位

ミニバン/ワンボックス

15.2%

-1.1%

4位

軽バン/軽ワゴン

8.0%

-0.1%

5位

セダン/ハードトップ

7.4%

-0.5%

車種別販売ランキング

国産車の車種別ランキングでは、引き続きプリウス(トヨタ)が1位となりました。11月はランキング圏外だったジムニー(スズキ)が急激にシェアを伸ばし、10位にランクインしました。

順位

車種(メーカー)

順位変動

1位

プリウス(トヨタ)

→(前回1位)

2位

タントカスタム(ダイハツ)

→(前回2位)

3位

N-BOX(ホンダ)

↑(前回7位)

4位

セレナ(日産)

↓(前回3位)

5位

タント(ダイハツ)

↑(前回8位)

◆輸入車の中古車販売傾向【人気ランキング】につきましては、こちらからご確認いただけます。

https://www.kurumaerabi.co.jp/useful-details/1356/

中古車販売店様の経営活動を応援します

「車選びドットコム」では、「symphony」をご利用いただいている加盟店に向けて、月に一度上記のレポートよりも詳細な小売データレポートを発行しています。各ボディタイプで人気の車種をご紹介している他、年式・走行 距離・価格帯・カラー別での販売割合もご確認いただけます。

目まぐるしく変わる社会情勢に対して、常に変化が求められる昨今。データを分析して高速でPDCAを回して行く必要があります。「車選びドットコム」では20年以上の中古車情報サイトの運営実績で蓄積したノウハウを、中古車販売店の皆さまにご提供していますので、少しでもご関心をお持ちの方はぜひお問合せください。


会社概要

【株式会社ファブリカホールディングス】

代表者:代表取締役社長CEO 谷口政人

本社所在地:東京都港区赤坂1−11-30 赤坂1丁目センタービル 9F

設立:1994年11月

株式:東証スタンダード市場(コード番号:4193)

コーポレートサイト:https://www.fabrica-hd.co.jp/

【株式会社ファブリカコミュニケーションズ】

代表者:代表取締役社長CEO 谷口政人

本社所在地:愛知県名古屋市中区錦3-5-30 三晃錦ビル8F

事業内容:自動車販売支援システム開発・販売事業、インターネットメディア事業、WEBマーケティング支援事業、自動車修理・レンタカー事業

出資比率:株式会社ファブリカホールディングス100%

コーポレートサイト:https://www.fabrica-com.co.jp/

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