ブラザー工業株式会社のプレスリリース
ブラザー工業株式会社は、センシング技術を用いて、縫製品質に直結する釜まわりの調整状態をデジタル化した「NEXIO BAS-Kシリーズ」を2025年1月30日に発売した。
製品名
・ブリッジ型 プログラム式電子ミシン NEXIO BAS-365K 800x400mm
・ブリッジ型 プログラム式電子ミシン NEXIO BAS-370K 800x700mm*1
発売予定日
2025年1月30日
希望小売価格
5,747,500円(税込み)~
製品情報ページ
https://www.brother.co.jp/product/ism/bridge-type/index.aspx
今回ブラザー工業株式会社が発売する新製品には、ミシンの針棒高さ位置や針の隙間、針と釜の出会うタイミングなどの調整を数値化することで、パネルの数値を確認しながら0.01mm単位で調整を行うことができるデジタル技術を、業界で初めて搭載した。従来は、釜まわりの調整は感覚に頼っていたため、人や環境による調整のばらつきが発生し、人材不足による技術継承の問題も懸念されていた。新製品では、釜まわりの調整状態がデジタル化されるため、個人差が生まれず、異なる工場や国で同じ調整を行うことが可能となり、お客様の最適な縫製ラインの運営に貢献する。
【製品特長】
◆新技術DIGIFLEX TUNE*2釜まわりの調整状態をデジタル化し、0.01mm単位の調整を実現
生産性:調整状態をパネルで確認することができるため、縫製不良が発生した場合に原因を特定し、適切な調整を行うことが可能。また、従来機に対して調整時間が大幅に減少し、ミシン自体の稼働時間比率が増加する。
再現性:センシング技術を用いたデジタル調整方式DIGIFLEX TUNEの搭載により、設定した”目標値”と、本体の状態を示す”現在値”をパネルで確認しながら、針棒高さ位置や針の隙間、針と釜の出会うタイミングなどの調整を、容易に行うことができる。これにより、0.01mm単位の調整を実現し、人や環境による調整のばらつきをなくす。
展開性:調整状態がデジタル化されるため、異なる工場や国でも全く同じ調整を行うことができる。
◆不良検知技術を標準搭載し、不良品の流出を防止
上糸張力センサー
磁気センサーで直接上糸張力を検出することで、目飛び*3検知、糸切れ検知が可能になる。これらの縫製不良を素早く検知することで、不良品が後工程に流れることを未然に防ぐ。
生地厚検知装置
縫製生地の厚みを縫製開始前に測定し、設定した厚みと測定値が異なる場合にエラーを表示する機能を標準搭載しています。これにより、生地の重ね枚数の間違いを未然に防ぎます。
◆メンテナンス性・アクセス性の向上
調整時に開閉が必要な前側針板補助板を3分割しており、磁石で固定されているため工具なしでの取り外しが可能。また、釜メンテナンスカバーが大きくなり、補助板(作業台)の高さも50mm低くなったため、アクセス性とともに、視認性と操作性が向上し、調整がさらに容易になった。
最新デジタル技術「DIGIFLEX TUNE」搭載 BAS-365K/370K紹介動画