新ビル「Hybrid Center」が完成、3つのビルで構成する本社エリアに各事業所から集結
株式会社JVCケンウッドのプレスリリース
株式会社JVCケンウッドは、横浜本社地区を新たに、価値創造の拠点「Value Creation Square」(バリュー・クリエーション・スクエア/略称:VCS、以下略称で記述)として創設し、本格的に稼働を開始しました。VCSには、これまで事業・分野によって各事業所に分散していた技術、研究開発、営業、商品企画、コーポレート部門の各部門が集結。当社はVCSの稼働により、人的流動性を高めてグローバルなメガトレンドに対応した技術開発を強化するとともに、オンサイト/オフサイト勤務の両方のメリットを生かしたハイブリッドワーク環境をさらに整備して働き方改革を推進していきます。
当社は、中期経営計画「VISION2025」において基本戦略に掲げる「企業価値の最大化」に向けた企業発展の原動力となるよう、横浜本社地区を価値創造の拠点「Value Creation Square」として整備してきました。
VCSは、新ビル「Hybrid Center」(ハイブリッド・センター)、従来の本社ビル「The Central」(ザ・セントラル)、および「Testing Lab」(テスティング・ラボ)の3つのビルで構成されます。2023年6月から建設を進めてきた新ビルが2024年10月に完成し、11月下旬には従業員の入居も完了。このたび本格的な稼働を開始しました。
当社はVCSの創設により、ステークホルダーの皆さまとのコミュニケーションを活性化させることで、未来を先取りする発想を生み出す共創の場を整備しました。VCSを持続的なイノベーションの創出を実現する“価値創造の拠点”とすることで、「変革と成長」を加速し、活気あふれる企業風土を醸成していきます。
<「Value Creation Square」創設の目的と取り組み>
1.グローバルなメガトレンドに対応した技術開発の強化
当社は「感動と安心を世界の人々へ」提供するという企業理念のもと、約100年にわたる歴史の中で培ってきた「映像」「音響」「通信」の技術を強みとし、それらを「デザイン経営」によって具現化することで、製品・サービスを提供してきました。これまで重なり合う技術を持ちながら、事業・分野別に拠点が異なっていましたが、VCSへの集結により効率化を進め、人的流動性を高めていきます。また、これまであまり接する機会がなかったスタッフやチームが互いをよく知ることで蓄積された「知」(ノウハウ、知識など)を共有し、そこに生まれた“摩擦”により新たなアイデアの創出につなげ、グローバルなメガトレンドに対応した技術開発力を強化します。
(1)アイデアを生み出す空間づくり・施策
新ビル「Hybrid Center」は中央部に1階から最上階まで続く大きな吹き抜けに階段を設け、開放的な空間としました。執務フロアには中央部に会議室やコラボレーションスペースなど従業員が集まる場を設け、コミュニケーションを取りやすいよう設計。またオープンスペースには、床を掘った構造で段差に座ることができ、気軽に立ち寄りやすくアイデアの議論やピッチ(短いプレゼンテーション)などができる「JKC PLAZA」や、イベントやプレゼンテーションなども実施できる大階段を設置し、共創が促される空間を整えました。
新ビルを含めたVCS全体の執務エリアは、分野別や事業部別ではなく、技術・商品企画・営業などの機能別に配置することで、分野や事業の垣根を超えた交流のきっかけが生まれるようなレイアウトとしました。また、技術部門の執務エリアは什器や設備を標準化し、どのフロアでも同じ業務環境とすることで、新たなプロジェクトにも参画しやすく、エンジニアの流動性が高まることを目指しています。アイデアを具現化できるこのような空間で、社内の技術交流会などの施策を行うことにより、新たな価値の創出につなげていきます。
(2)試験・評価設備
各種信頼性試験・評価施設を新たに設置。車が入る広さの電波暗室や、網状の歩行面から上3.6m/下1.8mの空間を設けた無響室などの大型設備も整備し、より充実した研究・開発に取り組める環境を整えました。
2.ハイブリッドワークの環境をさらに整備し、働き方改革を推進
当社はVCS稼働を機に、オンサイト勤務とオフサイト勤務の両方のメリットをより高め、働く場所を選ばないハイブリッドワークの環境をさらに整備しました。
VCSを軸とするオンサイト勤務では、オープンコミュニケーションの活性化を目指した環境づくりを目指しました。執務エリアでは、部門ごとに大枠のエリアを設定しつつ、固定席を無くしてコミュニケーションの活性化を図るとともに、集中できる個室ブースなども設け、仕事内容に適したワークスペースを選べるようにしました。また、ラウンジなど休息しながら気軽な交流を生み出す空間も充実させました。オフサイト勤務では、在宅勤務の整備、サテライトオフィスやシェアオフィスの充実化を実施し、それらを柔軟に活用できる人事制度・環境をさらに整えて、ワークライフバランスの充実と生産性の向上を図りました。当社は今後も、多様で柔軟な働き方の機会の提供に取り組み、働き方改革を推進することで従業員の満足度を高めていきます。
<「Value Creation Square」集結の概要>
VCSの稼働に伴い、モビリティ&テレマティクスサービス分野、セーフティ&セキュリティ分野の無線システム事業部、エンタテインメントソリューションズ分野のメディア事業部(一部)が移転し、コーポレート部門と、研究開発を担う「未来創造研究所」および「イノベーションデザインセンター」とともに横浜本社地区に集結しました。
<新ビル「Hybrid Center」の概要>
所在地:神奈川県横浜市神奈川区守屋町三丁目12番地
建物構造:鉄骨造、耐震構造
延床面積:10,301.99㎡
建築規模:地上4階
収容人数:600人
着工/竣工:2023年6月着工 / 2024年10月竣工
設計/施工:株式会社梓設計 / 鹿島建設株式会社
環境に配慮した認証・制度取得:
・「ZEB Ready」認証を取得
・横浜市建築物環境配慮制度「CASBEE横浜 Aランク」を取得
本資料の内容は発表時のものです。最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。
www.jvckenwood.com
当社リリースURL:https://www.jvckenwood.com/jp/press/2024/1204-01.html