支援活動の協力者を事前に登録する『災害対応人材BANK』100名達成!全国で更に登録者を募集し、迅速な支援体制を目指す

日本カーシェアリング協会は全国の災害現場にて「車の無償貸出し支援」を実施しており、災害時に車で困らない社会の実現に向けて取り組みを進めています。

一般社団法人日本カーシェアリング協会のプレスリリース

 東日本大震災をきっかけに設立し、全国各地の被災地で車の無償貸出支援を行う一般社団法人日本カーシェアリング協会(宮城県石巻市/代表理事:吉澤武彦/以下「協会」)は、支援を迅速に実施すべく被災地で活動する人材を確保するための「災害対応人材BANK」を2023年5月から開始し、このたび登録者が100名に到達しました。

 「災害対応人材BANK」は、災害発生時に車の無償貸出支援をスムーズに開始するための人材登録制度です。全国で頻発する自然災害での被災地では、突如車を失い生活に不自由さを抱える方が災害の度に発生しています。協会では、そういった方々へより迅速な支援を実施するための体制を築くため、さらに登録者を増やし300名を目指します。また、全都道府県に登録者を配置することを目指し、全国各地で登録者を募集しております。

▽災害対応人材BANKの詳細ページ

https://www.japan-csa.org/blog/archives/3620


登録者増加を進める目的・背景 ~迅速な支援には地元で対応する人材が不可欠~

 災害時に車を失った被災者の多くは通勤・買い物・片付け等、日常生活や再建の歩みに支障をきたします。その状況に対し、協会では東日本大震災後に起こった26の災害で7,800件以上の車の無償貸出支援を行ってまいりました。

 全国各地で災害が発生する中で、車の支援を迅速に対応するためには、現地に車と拠点と「対応する人」が必要となります。そして、現場の対応には簡単な研修と少しの実践で身につけることができるとはいえ、一定のノウハウが必要なため短期ボランティアでは対応できません。以前は、その都度現地で求人を行い本部のメンバーが現地で臨時スタッフを育成しながら活動を行ってまいりました。ただ、人材獲得に時間とエネルギーを費やすことが支援の遅れにつながるため、この災害対応人材BANKにて事前に登録者を募ることで、いざ災害が発生した際により迅速な支援対応を実現することが狙いです。



課題 ~登録者0の地域は対応が遅れるリスクが高い~

 登録者の所在地に偏りがあり、登録者が0名の都道府県がまだ多くあります。そうした地域で災害が発生した場合、支援開始が遅れる可能性が高くなります。この課題を解決すべく、全国的な登録者の増加を図り、全都道府県での対応体制を整えます。

▽登録者0名の都道府県

北海道、岩手県、群馬県、山梨県、長野県、福井県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、

奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、香川県、高知県、熊本県、大分県、鹿児島県、沖縄県 計23道府県

能登半島地震でも登録者が活躍。災害対応できる人材の育成にもなる

 これまで6つの災害で21名の登録者が各地の災害で対応いただきました。今年1月の能登半島地震では、地元登録者が現地支援拠点の立ち上げから参画し、今も拠点運営を支えてくれています。また、全国の登録者に対して2週間〜1ヶ月の短期滞在型の活動を募集し、千葉県や茨城県からの登録者も石川県で支援を行いました。地元へ戻った登録者は近隣で災害が発生した際に経験者として円滑に支援に入っていただきます。このようにして、この制度は災害に対応できる人材の育成にもなります。

能登半島支援の現地拠点で活動を続ける地元登録者
千葉県の登録者が現地に短期滞在し能登半島支援活動に参加

災害支援事業(モビリティ・レジリエンス事業)の内容

 寄付で集めた車を、車を被災された方及び支援活動を行う団体へ一定期間、車を無料で貸出す支援活動です。より詳しい情報はHPをご参照ください。

https://www.japan-csa.org/action/mobility.php


日本カーシェアリング協会の過去の災害対応

※数字は延べ貸出件数 ※( )は災害対応人材BANK登録者で支援に従事した人数

2011年 東日本大震災
2014年 秩父豪雪[埼玉]1件
2015年 関東東北豪雨[宮城・茨城]25件
2016年 熊本地震[熊本]71件、 台風10号[岩手]23件
2017年 九州北部豪雨[福岡・大分]38件
2018年 7月豪雨[岡山・愛媛]629件
2019年 8月豪雨[佐賀]105件、台風15号[千葉]5件、台風19号[宮城・福島・栃木]175件
2020年 7月豪雨[熊本・大分・福岡・佐賀]448件
2021年 福島県沖地震[宮城]14件、7月豪雨[静岡]97件、8月豪雨[佐賀・福岡]103件
2022年 福島県沖地震[福島・宮城]107件、7月豪雨[宮城]142件、

     8月豪雨[新潟・山形・秋田・青森]157件、9月台風15号[静岡]306件

2023年 5月能登半島沖地震[石川]2件、6月台風2号[静岡・茨城・愛知]148件、

     7月九州支部豪雨[福岡・佐賀]164件(1名)、7月秋田豪雨[秋田]248件(4名)、

     9月台風13号[福島・千葉]82件(5名)

2024年 1月能登半島地震[石川]対応中(6名)、7月豪雨[秋田・山形]対応中(4名)、

     9月台風10号[宮崎]対応中、9月能登半島豪雨[石川]対応中、

     10月豪雨[宮崎]対応中(1名)

*2023年から災害対応人材BANKの運用を開始


災害対応人材BANK登録者募集中

協会では、日本全国どこで災害が起こってもスムーズに支援対応できる体制構築を目指しています。

▽登録フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScPdZxzjFBrswxGTvK2zEOVmtzPaeP1gxknuYE7CPm6G2JLFg/viewform

災害時、臨時拠点での主な業務内容

・予約・問合せ対応

・車の貸出・返却対応

・洗車・車内掃除

・車の名義変更申請

・車の運搬 など

※車に詳しくなくてもできる業務です。力仕事もないため体力に自信のない方でも大丈夫です。

人材のイメージ
近隣で災害が発生した際、現地での臨時スタッフとして対応を検討いただける方
これまでの各災害現場では、主に「お仕事を引退された方」、「主婦」、「フリーランスのお仕事をされている方」等にご活躍いただいてきました。

災害発生時の流れ
災害が発生し、当協会が現地で拠点を設け対応することになった場合に、近隣の地域にお住いの登録者へご案内を行い、以下の流れで進めてまいります。

1.ご登録いただいた方へ対応人材募集のご案内

2.申込

3.ご説明・面接

4.採用の決定

5.臨時スタッフ(有償)として活動開始

6.研修(本部スタッフによるオンザジョブトレーニング)

※発災時の対応に必要な人材は、定員や適性もあるため、ご説明と面接をさせていただいたうえで実際に従事いただくかどうかを決定します。

※発災時の対応に必要な人材は、定員や適性もあるため、ご説明と面接をさせていただいたうえで実際に従事いただくかどうかを決定します。


日本カーシェアリング協会について

2011年4月、東日本大震災後の宮城県石巻市で設立された非営利団体。自動車の寄付を募り、仮設住宅の住民で車を共同利用するカーシェアリングを開始。今までに延べ1400台超の車の寄付が集まっており、その車を活用した被災地での無償貸出支援の他、コミュニティ・カーシェアリングの普及促進や生活困窮者やNPOへの車の貸出支援などを行っている。

団体名:一般社団法人日本カーシェアリング協会
代表者:代表理事 吉澤武彦
本部住所:宮城県石巻市駅前北通り1丁目5‐23

電話:0225-22-1453 メール:info@japan-csa.org FAX:0225-24-8601

九州支部:佐賀県武雄市東川登町大字永野6766-1

栃木支部:栃木県栃木市吹上町1300-3 2F

静岡支部:静岡県富士市岩淵751-1
秋田支部:秋田県秋田市上北手荒巻堺切24-2

設立:2011年4月 (法人化は2011年7月)
HP:https://www.japan-csa.org/


【本件に関するお問い合わせ先】

一般社団法人日本カーシェアリング協会

本部住所:宮城県石巻市駅前北通り1丁目5-23

TEL:0225-22-1453

MAIL:info@japan-csa.org

担当:橋爪・吉澤

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