株式会社ウェブクルーのプレスリリース
■調査実施の背景
「生活道路」とは日常生活で利用される幅の狭い道路のことを指し、その多くは住宅地に隣接しており、見通しが悪く、信号や横断歩道がないのが特徴です。これまでは、最高速度の標識や標示がある区間を除き、車は時速60kmまでの走行が可能でした。しかし2024年7月、政府は生活道路のさらなる安全確保を目的に、生活道路での法定速度を時速30kmまで引き下げることを閣議決定しました。この改正は、2026年9月1日より施行されます。
生活道路における交通事故件数は、この20年間で約3分の1まで減少しています。一方で、その被害者を年代別で見ると、死傷者数では小学生、死亡者数では75歳以上の高齢者が飛び抜けて多いという実態があります(※1)。歩行者や自転車の安全を確保し、交通事故のリスクを軽減する上で、今回の法改正は重要な施策となるでしょう。
そこで、自動車に関連するサービスを運営しているウェブクルーは、上記道路交通法の改正に先立ち「法改正についてのドライバーの認知度」「交通事故に繋がりかねないヒヤリハット(※2)の実態」「安全対策への意識」などを可視化することを目的に、「生活道路の法定速度改正」に焦点を当てた調査を実施しました。
※1 参考:国土交通省「生活道路の交通安全を取り巻く環境」
https://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/traffic-safety_road/pdf01/02.pdf
※2 「ヒヤリハット」とは、重大な事故や災害には至らなかったものの、その一歩手前で危険を感じた出来事や、危険が潜んでいたが幸いにも被害がなかった事例を指す言葉です。
■調査結果トピックス
・ドライバーの61.3%が、2026年9月から実施される生活道路の法定速度引き下げについて「知らない」実態
・生活道路を運転するときに意識していることは「歩行者や自転車の急な飛び出し・道路横断に備えている」が68.9%、「速度を控えめにして運転している」が67.1%、「見通しが悪い場所での徐行や一時停止を怠らないようにしている」が53.5%と過半数を占める
・生活道路を運転しているときにヒヤリハットが起こる頻度は「ほとんど経験しない(年3~4回以下)」が36.4%で最多
・生活道路の運転時に経験したヒヤリハットは「見通しの悪い道路・交差点で自転車が飛び出してきた」が47.0%で最多
・生活道路の法定速度引き下げについての印象は「交通渋滞が増えそう」「低速運転により、移動に時間がかかるようになりそう」などが上位に挙がる
・法定速度改正後に意識したい行動は、約半数が「出発を早めたり所要時間を多めに見積もったりして、余裕を持って移動する」「混雑する時間帯を避けて移動する」と回答
このほかにも、以下の項目についての調査結果をまとめました。
・生活道路の運転中に体験したヒヤリハットの時間帯や、具体的な事例
・生活道路での法定速度改正によって影響がありそうだと感じていること
※本調査結果の全容は「ズバット 車買取比較」(https://www.zba.jp/car-kaitori/cont/column-20241031)でご覧いただけます。本リリースでは調査内容の一部を抜粋しているため、設問の連番が途切れている部分がありますのであらかじめご了承ください。
■調査結果詳細
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2026年9月から実施される生活道路の法定速度引き下げについて、ドライバーの61.3%が「知らない」という実態が明らかに
今回のアンケート対象者である車を所有する男女1,060名に「Q1. あなたは、2026年9月1日から実施される、生活道路の法定速度引き下げに関する道路交通法施行令改正について知っていますか」と質問したところ「知っている」が38.7%、「知らない」が61.3%という回答となりました。
Q1. あなたは、2026年9月1日から実施される、生活道路の法定速度引き下げに関する道路交通法施行令改正について知っていますか
・知っている:38.7%
・知らない:61.3%
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生活道路を運転するとき、約7割が「歩行者や自転車の急な飛び出し・道路横断への備え」「速度を控えめにした運転」を意識
アンケート対象者1,060名に「Q2. あなたは、生活道路を運転するときに、どんなことを意識していますか(複数回答)」と質問したところ「歩行者や自転車の急な飛び出し・道路横断に備えている」が68.9%、「速度を控えめにして運転している」が67.1%、「見通しが悪い場所での徐行や一時停止を怠らないようにしている」が53.5%という結果になりました。
Q2. あなたは、生活道路を運転するときに、どんなことを意識していますか(複数回答)
・歩行者や自転車の急な飛び出し・道路横断に備えている:68.9%
・速度を控えめにして運転している:67.1%
・見通しが悪い場所での徐行や一時停止を怠らないようにしている:53.5%
・歩行者や自転車を追い抜く際は十分な間隔を空けるようにしている:51.0%
・交差点での安全確認をより念入りにしている:38.3%
・周囲の音に注意している:21.5%
・その他:0.5%
―歩行者等と1m程度距離が取れない場合、最徐行もしくは一時停止で通過を待つ(東京都/64歳男性)
―運転する時間帯を意識して、注意すべき点を考えている(大阪府/49歳男性)
・特にない:3.4%
・生活道路の運転はしない:0.8%
・わからない/覚えていない:2.6%
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生活道路の運転時にヒヤリハットが起こる頻度は「ほとんど経験しない(年3~4回以下)」が36.4%で最多
Q2で「生活道路の運転はしない」以外を回答した1,051名に、「Q3. 生活道路を運転しているときに、どのくらいの頻度でヒヤリハットが起こりますか」と質問したところ、「ほとんど経験しない(年3~4回以下)」が36.4%、「1ヵ月に1回以上」が15.2%、「2ヵ月~3ヵ月に1回以上」が14.2%という回答となりました。
Q3. 生活道路を運転しているときに、どのくらいの頻度でヒヤリハットが起こりますか
・1日1回以上:5.7%
・2日~3日に1回以上:8.5%
・1週間に1回以上:13.3%
・1ヵ月に1回以上:15.2%
・2ヵ月~3ヵ月に1回以上:14.2%
・ほとんど経験しない(年3~4回以下):36.4%
・まったくない:6.7%
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具体的なヒヤリハットの経験は「見通しの悪い道路・交差点で自転車が飛び出してきた」が47.0%で最多
Q3で「まったくない」以外を回答した981名に「Q4. 生活道路を運転しているときのヒヤリハットの経験について、具体的に教えてください(複数回答)」と質問したところ、「見通しの悪い道路・交差点で自転車が飛び出してきた」が47.0%、「見通しの悪い道路・交差点で自動車が飛び出してきた」が36.8%、「見通しの悪い道路・交差点で歩行者が飛び出してきた」が31.4%という結果になりました。
Q4. 生活道路を運転しているときのヒヤリハットの経験について、具体的に教えてください(複数回答)
・見通しの悪い道路・交差点で自転車が飛び出してきた:47.0%
・見通しの悪い道路・交差点で自動車が飛び出してきた:36.8%
・見通しの悪い道路・交差点で歩行者が飛び出してきた:31.4%
・動物が飛び出してきた:19.2%
・狭い道路で自転車と接触しそうになった:17.9%
・狭い道路で自動車と接触しそうになった:17.0%
・狭い道路で歩行者と接触しそうになった:13.0%
・狭い道路で側溝に脱輪しそうになった:6.4%
・その他:1.4%
―狭い道路で対向車とのすれ違いが難しかった(三重県/49歳女性)
―カーブを走行してきたバイクが見えなかった(長崎県/57歳女性)
―歩行者、自転車などのスマホながら歩き(走行)による前方不注意、それによる横断禁止部の横断等(東京都/46歳女性)
―車のフロントガラスの横に死角があり歩行者が見えなかったので接触しそうになった(愛知県/42歳女性)
―自転車運転者が歩行者通行路からはみ出して、自動車通行路に出たために対向車線にハンドルを切った(愛知県/50歳男性)
―自転車の逆走(北海道/56歳男性)
・わからない/覚えていない:11.6%
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生活道路の法定速度引き下げについての印象は「交通渋滞が増えそう」「低速運転により、移動に時間がかかるようになりそう」など
アンケート対象者1,060名に「Q7. 生活道路での法定速度が時速30kmに改正されることにより、あなたの生活・意識にどのような影響がありそうだと感じますか(複数回答)」と質問したところ、「交通渋滞が増えそう」が34.7%、「低速運転により、移動に時間がかかるようになりそう」が31.6%、「速度制限に対するストレスを感じそう」が28.6%という結果になりました。
Q7. 生活道路での法定速度が時速30kmに改正されることにより、あなたの生活・意識にどのような影響がありそうだと感じますか(複数回答)
・交通渋滞が増えそう:34.7%
・低速運転により、移動に時間がかかるようになりそう:31.6%
・速度制限に対するストレスを感じそう:28.6%
・迂回ルートを使う頻度が増えそう:13.5%
・その他:0.6%
―警察に取り締まられそう(大阪府/53歳男性)
―制限速度を守らない車が増え、取り締まりで捕まる車が増える(愛知県/65歳女性)
―エネルギーの消費効率が悪くなり、温暖化が進みそう(大阪府/49歳男性)
―生活道路の定義が曖昧なのでトラブルが起きそう(愛知県/36歳女性)
・特に影響はなさそう:30.7%
・わからない/答えられない:8.4%
※本調査結果の全容は「ズバット 車買取比較」(https://www.zba.jp/car-kaitori/cont/column-20241031)でご覧いただけます。本リリースでは調査内容の一部を抜粋しているため、設問の連番が途切れている部分がありますのであらかじめご了承ください。
■調査概要
調査名称:生活道路の法定速度改正に関する意識調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2024年9月27日~同年9月30日
有効回答:車を所有する男女1,060名
男女比率:男性 533名(50.3%)、女性 527名(49.7%)
年代比率:20代 69名(6.5%)、30代 178名(16.8%)、40代 220名(20.8%)、50代 355名(33.5%)、60代 238名(22.5%)
平均年齢:49.3歳
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
≪調査結果の利用条件≫
(1)情報の出典元として「ズバット 車買取比較(株式会社ウェブクルー)」の名前を明記してください。
(2)ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:https://www.zba.jp/car-kaitori/cont/column-20241031
■「ズバット 車買取比較」について
「ズバット 車買取比較」は全国的に有名な車買取業者から地域密着型の車買取業者まで、288社(2024年10月時点)の車買取業者が参加している、日本最大級の規模を誇る車買取比較サイトです。簡単な情報入力だけで最大10社の車買取業者に一括で査定を依頼することが可能です。
また、中古車オークションでの取引データをもとに中古車の査定相場を独自に算出。車種ごとに査定相場を確認することができます。
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URL:https://www.zba.jp/car-kaitori/
■会社概要
会社名:株式会社ウェブクルー
設立 :1999年10月1日
代表者:代表取締役社長 藤島 義琢
所在地:〒154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋二丁目11番22号 サンタワーズセンタービル4F