自動配送ロボットLOMBY、プレシリーズAラウンドで2.7億円の資金調達を実施

国産自動配送ロボットの量産に向け開発体制を強化

LOMBY株式会社のプレスリリース

LOMBY株式会社(東京都品川区、代表取締役:内山智晴、以下「LOMBY」)は、プレシリーズAラウンドにて、ユナイテッド株式会社、MLCベンチャーズ株式会社、Suzuki Global Ventures及びDRONE FUND株式会社を引受先とした第三者割当増資により、総額2.7億円の資金調達を実施しました。

調達資金は、LOMBYの量産に向けた技術開発と運用体制の整備に活用されます 。また、LOMBYは、今年度のNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)ディープテック・スタートアップ支援事業(DTSU)にも採択されており、超高齢社会におけるラストマイル輸送領域での労働力不足や労働環境の悪化といった課題解決に取り組んで参ります。

◾️資金調達概要

・調達金額:2.7億円

・引受先(新規:◯)

 ユナイテッド株式会社(◯ リードインベスター)

 MLCベンチャーズ株式会社(◯ 共同リード)

 Suzuki Global Ventures, L.P.(◯)

 DRONE FUND 株式会社

◾️各投資家からのコメント

ユナイテッド株式会社

キャピタリスト 小畑 暁史

高齢化、労働人口の減少などの影響により、地方を中心にラストワンマイル配送の実現が徐々に難しくなっています。その中でLOMBY社は、無人でのラストワンマイル配送の実現を目指して自動配送ロボットを提供されており、これまでにもSUZUKIとセブン-イレブン・ジャパンの大手企業のアセットとスタートアップならではの機動性を活かしてスピーディーに事業を推進されています。

LOMBY社の展開される事業は、社会課題解決に大きなインパクトがある社会の善進を加速する事業だと共感し、今回ユナイテッドとして善進投資※の位置付けでリード投資家として出資の意思決定をさせていただきました。これから近くで応援させていただくことを楽しみにしております。

※善進投資:日本が世界にさきがけて直面する社会課題の解決と経済合理性の両立を目指すスタートアップへの投資を指す、ユナイテッド独自の投資コンセプト。

MLCベンチャーズ株式会社

投資部長 関本 峻治

物流業界は現在、労働力不足や高齢化といった多くの課題に直面しています。その中で、LOMBY社の自動配送ロボットは、持続可能な社会に向けた新しい解決策を提供するものであり、物流の未来を変革する可能性を秘めています。

三菱倉庫グループは、長年培ってきた物流ノウハウと先端技術を掛け合わせ、より高付加価値なサービスを提供することを目指しており、LOMBY社のビジョンに深く共感しています。

LOMBY社の技術は、ラストワンマイル配送の効率化を進めるだけでなく、環境負荷の軽減や安全性の向上にも貢献するものであり、当社のサステナビリティの取り組みとも一致しています。

今回の出資を通じて、LOMBY社がさらなる成長を遂げ、物流業界全体に革新をもたらすことを期待しています。

スズキ株式会社

次世代モビリティサービス事業部 部長 藤谷 旬生

このたびスズキは、CVCファンドであるSuzuki Global Venturesを通じてLOMBY様へ出資をさせていただきました。弊社は四輪・二輪・船外機・電動車いすやセニアカーなど多様なモビリティ製品の製造販売で培ったアセットを生かして、社会課題を解決する事業の創出に取り組んでいます。ラストマイル配送の持続性の危機という問題は、少子高齢化が進行する日本における生活インフラの維持という観点で、解決しなければならない重要な社会課題だと考えています。

LOMBY様の取り組みはまさにその解決につながるものであり、着実な開発と実証を通じて一歩一歩、実装に向けて進まれています。

弊社はLOMBY様の取り組みに共感し自動搬送ロボの共同開発を実施。弊社が長年の歴史で培ったモビリティ製造技術を活用し、自動搬送ロボの足となる台車部分の開発を担当してきました。

今回の出資を通じて、引き続き自動搬送ロボへの台車提供を進めると同時に、さらに幅広く事業面での協業を検討してまいります。

DRONE FUND株式会社

共同創業者/代表パートナー 大前 創希

DRONE FUNDでは「ドローン・エアモビリティ前提社会」の実現に向けて、陸海空の自律型ロボットの社会実装を推進しており、この度、前回のシードラウンドに続いて追加出資させて頂きました。

前回出資時点では遠隔操作型であった配送ロボットは今や自律走行ができるまでに進化し、大手企業との商用運行を見据えた実証実験も控えております。LOMBYが取り組むロボット配送は物流業界での労働力不足の解決策となり得ると期待しており、今回新たに出資頂いた3社の事業会社・VCの皆様とともに、さらにご支援を進めて参りたいと思います。

◾️LOMBY株式会社 代表コメント

LOMBY株式会社 

代表取締役 内山智晴

シード調達後の2年間、ハードウェア、自律制御ソフトウェア、運用までを一貫して自社開発してきました。その過程で、日本にはものづくり産業基盤を活かした、グローバル展開可能な新しいモビリティインフラを作れる可能性があると改めて感じています。

今回、ご参画頂いたスズキ株式会社様との共同開発では、電動車椅子やセニアカーでの長年の量産技術が詰め込まれた台車をベースにすることで、耐久性が高く、質の高いプロダクトを開発できています。これは運用から収益を得るビジネスモデルとの相性が良く、国産ロボットの運用モデルは弊社の強みになると考えています。

日本は高齢化に関して、課題先進国です。超高齢社会のラストマイル領域に必要な自動走行ロボットは将来的には配送だけでなく、人の近距離移動にも活用でき、高齢社会に必要な生活インフラになると考えています。課題先進国の日本でインフラ化したモビリティインフラを、今後高齢化に直面する諸外国に提案できる可能性は大いにあると感じています。今回の調達資金をもとに、日本発のグローバルユニコーン企業を目指して事業を進めていきます。

■採用情報

現在、LOMBYは量産化に向け、開発と運用の両方で積極的に採用を進めています。現在、15名と少人数ですが、各分野の専門スキルを持ったエンジニアが中心の会社です。多国籍なチームになっており、5カ国から集まったエンジニアがロボットの社会実装に向け日々開発に取り組んでいます。ぜひ自分で作ったロボットを社会実装し、共に新しい未来を築いていきませんか。

詳しくは採用ページをご覧ください。

■自動配送ロボットLOMBY(ロンビー)とは

LOMBYは、超高齢社会での労働力不足が深刻化する社会で、屋外のラストマイル領域のモノと人の移動を自動化できるソリューションです。2023年4月に改正道路交通法が施行され、ロンビーのようなロボットは「遠隔操作型小型車」として、公道走行が可能となっています。2022年の創業以降、ハードウェアとソフトウェアの両方で自社開発を実施し、最新機は第4世代のモデルになっており、量産に向けた開発も最終段階に入っています。2023年2月にスズキ株式会社とロボット本体の共同開発契約を締結し、2023年10月には株式会社セブン-イレブン・ジャパンと連携して実店舗からの配送試験を実施して、商用運行に向け検証を重ねております(※)。

※当該研究開発はNEDO(国⽴研究開発法⼈新エネルギー・産業技術総合開発機構)の助成事業「⾰新的ロボット研究開発基盤構築事業」の支援を受けて開発を進めています。

■LOMBY株式会社概要
商 号: LOMBY株式会社
代 表: 代表取締役 内山 智晴
所在地:東京都品川区東品川2丁目2-33 Nビル 5F
設 立: 2022年4月
事業内容: 将来的な人手不足が懸念されるラストマイル輸送に、新たな労働力を供給する自動配送ロボット「LOMBY(ロンビー)」を開発しています。
ウェブサイト: https://lomby.jp

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