豊田中研のプレスリリース
株式会社 豊田中央研究所は、二酸化炭素(CO2)から炭素原子3つで構成されるアルコールであるプロパノール(C3H7OH)を合成する新たな分子触媒を開発しました。CO2を材料にして炭素数3の化合物を合成する分子触媒は世界初で、CO2の有効活用につながる可能性があります。この研究成果は、Springer-Natureの論文誌「Nature Catalysis」に2024年4月15日付でオンライン掲載されました( https://doi.org/10.1038/s41929-024-01147-y )。
【研究のポイント】
◆ 銅(Cu)元素2つを核とする金属錯体が、CO2をプロパノールに変換する分子触媒として機能することを発見(図1)
◆ 分子触媒によるCO2の還元反応で炭素数3の化合物を合成した例は世界初
◆ 分子触媒が持つ設計の自由度の高さという特徴を生かし、より付加価値の高い化合物を合成する分子触媒の開発につながることを期待
図1. 研究の全体像
図2. 生成物の選択性
【研究のポイント】
◆ 銅(Cu)元素2つを核とする金属錯体が、CO2をプロパノールに変換する分子触媒として機能することを発見(図1)
◆ 分子触媒によるCO2の還元反応で炭素数3の化合物を合成した例は世界初
◆ 分子触媒が持つ設計の自由度の高さという特徴を生かし、より付加価値の高い化合物を合成する分子触媒の開発につながることを期待