AVナビゲーションシステム“彩速ナビ”シリーズの商品梱包材が「2024日本パッケージングコンテスト」において「電気・機器包装部門賞」を受賞

プラスチック包装材の使用量を66%削減、V字形状によりコスト低減や梱包作業性の向上を実現

株式会社JVCケンウッドのプレスリリース

株式会社JVCケンウッドは、KENWOODブランドより発売中のAVナビゲーションシステム“彩速ナビ”シリーズで使用している商品梱包材(緩衝材)が、共同開発者および製造元であるダイナパック株式会社(本社:愛知県名古屋市/代表取締役社長:齊藤 光次)と共同出品した「2024日本パッケージングコンテスト」(主催:公益社団法人 日本包装技術協会)において「電気・機器包装部門賞」を受賞しましたので、お知らせします。

受賞した緩衝材は、従来の発泡スチロール(EPS)から紙(パルプモールド)に素材を変更し、プラスチック包装材の使用量を66%削減、および生産時のCO2排出量を年間約47トン※削減しました。また、類似の緩衝材ではコの字形状のところをV字形状にしたことにより、コスト低減と、製品を置いただけで閉じる機構となり梱包作業性が改善され、生産性の向上を実現しました。

製品梱包時のV字形状のパルプモールド

当社グループは、環境基本方針「JKグリーン2030」の重要な環境項目として「気候変動への対応」と「資源の有効利用」を掲げており、それぞれCO2排出量削減、プラスチック使用量削減の目標を設定しています。今後も、全ての事業活動、製品開発、サービスの提供において、環境負荷を最小限にとどめる取り組みを継続していきます。

※当社独自の算出方法による。

<受賞内容について>

・出品作品の名称:V字形状で生産性UP!カーナビEPS緩衝材のパルプモールド化

・受賞者:ダイナパック株式会社、株式会社JVCケンウッド(共同出品)

・出品作品の主な特長

1)緩衝材を発泡スチロール(EPS)からパルプモールドに変更。これにより、プラスチック包装材使用量を66%削減(“彩速ナビ”シリーズ全体では年間約14トン削減)。生産時のCO2排出量も年間約47トン削減。

2)類似するカーナビゲーション用の緩衝材はコの字形状であったが、今回、V字形状にしたことにより、製造時の展開サイズが約34%縮小し、金型からの取り数が1.5倍に増え、パルプモールドのコストを30%低減。

コの字形状の緩衝材(左)とV字形状の緩衝材(右)

3)V字形状のパルプモールドは製品を置いただけで緩衝材が閉じるため、梱包作業性が向上。(特許出願中)

*本機構はロボットによる箱詰めの自動化にも有効であり、その実現に向けた検討を進行中。

製品を置いて緩衝剤が閉じる様子

4)梱包製品のカーナビゲーションシステムは本体と画面が一体化したチルトモデルで4サイズあり、従来はサイズごとに4種類の緩衝材を使い分けていたが、今回の形状は1種類に共通化し、管理コストを低減させた。

<「日本パッケージングコンテスト」について>

「日本パッケージングコンテスト」は公益社団法人 日本包装技術協会が主催する、日本のパッケージ技術の最高水準を決定するコンテストです。材料、設計、技術、適正包装、環境対応、デザイン、輸送包装、ロジスティクス、販売促進、アイデアなど、あらゆる機能からみて年間の優秀作品(グッドパッケージング賞)が選定されます。

・公益社団法人 日本包装技術協会 「日本パッケージングコンテスト」Webサイト

https://www.jpi.or.jp/saiji/jpc/jpc_index.html

<AVナビゲーションシステム“彩速ナビ”シリーズ>

“彩速ナビ”は、当社がKENWOODブランドより発売しているAVナビゲーションシステムです。高精度のナビ性能はもちろん、高画質と高速レスポンスを実現する彩速テクノロジーによる優れた操作性、高精細・広視野角HDパネルの搭載やハイレゾ音源への対応などによるエンターテインメント性能、さらにドライバーの安心・安全運転をサポートする各種機能などにより、ユーザーから好評を得ています。現在、主にハイエンドユーザー向けに位置付ける最上位の「TYPE M」、および幅広いユーザーのニーズに応えるコストパフォーマンスの高い「TYPE S」の2シリーズで商品展開しています。

*受賞した“彩速ナビ”シリーズの緩衝材は、「TYPE S」シリーズと特定販路向けナビの2024年モデルに採用されています。

<当社のサステナビリティへの取り組み>

当社グループは、中期経営計画「VISION2025」において、基本戦略の1つに「サステナビリティ戦略」を掲げ、「利益ある成長」と「グローバルでの社会課題解決」を両輪とするサステナビリティ経営を推進しています。環境への取り組みとしては、2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて、2023 年に環境基本方針を「JKグリーン2030」に改定。同方針では気候変動への対応として、事業活動に伴う温室効果ガスの排出削減目標などを定めています。今後も、この目標達成に向けて取り組むとともに、事業活動を通じて持続可能な社会の実現に貢献していきます。

<「2024 グッドパッケージング展」での展示(「TOKYO PACK 2024」会場内イベント)>

受賞した“彩速ナビ”シリーズの緩衝材は、「日本パッケージングコンテスト」の入賞作品が一堂に展示される「2024 グッドパッケージング展」で、ご覧いただけます。

会期:2024年10月23日(水)~25日(金)10:00 ~ 17:00

会場:東京ビッグサイト(東京国際展示場) 東6ホール会場内

主催:公益社団法人 日本包装技術協会(Japan Packaging Institute)

公式サイト:https://www.tokyo-pack.jp/event/event01.php#event01

当社プレスリリースURL:https://www.jvckenwood.com/jp/press/2024/0830-01.html

本資料の内容は発表時のものです。最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

www.jvckenwood.com

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