【オフィシャルレポート】第1回 一般社団法人日本RV協会「キャンピングカーシンポジウムwith東京キャンピングカーショー」

株式会社ネオプロジェクトのプレスリリース

2024年7月20日(土)、第1回一般社団法人日本RV協会「キャンピングカーシンポジウムwith 東京キャンピングカーショー」が東京ビッグサイト東8ホールで開催されました。本シンポジウムは、年に一度開催される都内最大のキャンピングカー展示会「東京キャンピングカーショー」の一環として、キャンピングカーの新たな可能性を探り、社会との繋がり方を継続的に議論する討論の場として企画されました。第1回のテーマは「キャンピングカーと防災」。多彩なパネリストが登壇し、キャンピングカーと防災の関わり、その未来について意見を交わしました。

報道関係者の皆様におかれましては貴媒体で是非お取り上げいただけますようよろしくお願い申し上げます。

【概要】

◆タイトル:第1回 一般社団法人日本RV協会「キャンピングカーシンポジウムwith東京キャンピングカーショー」

◆日時:2024年7月20日(土)(東京キャンピングカーショー2024 1日目会期終了後)

◆場所:東京ビッグサイト東8ホール(東京キャンピングカーショー2024会場内)

◆パネリスト

田村淳(タレント)

明城徹也(NPO法人国災害ボランティア支援団体ネットワーク 事務局長)

あんどうりす(アウトドア防災ガイド)

荒木賢治(一般社団法人日本RV協会 会長)

司会:辻よしなり(フリーアナウンサー)

第1部: 日本RV協会の能登半島地震への対応報告

シンポジウムの第1部では日本RV協会会長の荒木賢治が能登半島地震における支援活動の詳細を報告しました。

荒木会長は、被災地でのキャンピングカーの活用について、「被災地では震災支援で全国から石川県に来た職員や団体の宿泊施設が不足していた。そこで会員企業から60台のキャンピングカーを招集して被災地に派遣し、自治体職員の宿泊施設として利用いただいた」と報告した上で、

「我々もまだ始めたばかりだが、これまで以上にキャンピングカーを有効に活用し、確実に災害支援に役立てられる体制を整えていきたいと協会全体で考えている。防災機能を備えた車としてのキャンピングカーの認知拡大に取り組んでいき、確立させていきたい」と、並々ならぬ想いを会場に伝えました。

第2部: パネルディスカッション

第2部のパネルディスカッションでは、キャンピングカーと防災の関わりについて多角的な議論が行われました。登壇したのは、タレントの田村淳さん、NPO法人全国災害ボランティア支援団体ネットワークの事務局長明城徹也さん、アウトドア防災ガイドのあんどうりすさん、日本RV協会会長の荒木賢治です。

パネルディスカッションのテーマと議論内容

【議題①】能登半島地震とはどのような災害か

明城徹也:「日本の災害対応力が問われた災害」として、食事の提供が遅れた点を指摘し、日本の対応力の課題を提起しました。「例えば食事について、ご飯やパンが現地に届かない状況もあり、届けるのに時間がかかってしまった点は、日本の対応力が落ちてきたことを示している」と指摘しました。

あんどうりす:「今後の災害が凝縮されている」と述べ、高齢化社会での防災や避難所の課題を指摘しました。彼女は、「インフラが使えなくなる状況や避難所の状況が介護施設のようになっていることを目の当たりにした」と語り、これが今後の災害でも起こり得ると警鐘を鳴らしました。

田村淳:「復旧は道半ば」として、現地の実状をメディアの報道とのギャップを強調しました。「4月4日の時点で現地に赴いた際、メディアではすでに復興が始まったと報道されていたが、実際には道はまだぐちゃぐちゃで、水道やガスも使えない状態だった」と述べ、現地の人々の声を伝えました。

荒木賢治:「アクセス悪く、復旧難易度高い」と、能登という土地柄の支援の難点などを再認識したとのことでした。「ただ、こうしたことは日本のあちこちで起こり得るんじゃないかというのを感じて、非常に不安は感じた」と話して、災害が起きた際の今後のサポート策などの課題点が見えたようでした。

【議題②】キャンピングカー支援の長所とこれからの課題

明城徹也:「自己完結ができる点」として、キャンピングカーの持つ自己完結性に言及しました。「キャンピングカーは災害現場で自己完結的な支援が可能であり、それがどこまで自己完結できるかが課題」と述べました。

あんどうりす:「オールインワン」として、被災者にとってキャンピングカーが快適であることを強調しました。「シンポジウムに出席するにあたり、支援者からキャンピングカーが欲しいという声があった。それだけキャンピングカーは被災者にとって魅力的な存在」と述べました。

田村淳:「機動性の高さ」を挙げ、被災地でのキャンピングカーの機動性の重要性を語りました。「キャンピングカーの機動性の高さを活かし、被災地での宿泊施設として利用することで、復旧作業を支援することができる」と述べました。

荒木賢治:アメリカのRVIAの取り組みを例に、キャンピングカーの未来像を示唆しました。「RVIAはキャンピングカーを大量に所有し、通常はキャンプ場に貸し出し、災害時には支援に利用するシステムを構築している。こうした取り組みは日本でも必要」と述べました。

【議題③】キャンピングカーと防災の可能性

明城徹也:支援者の宿泊施設としてのキャンピングカーの重要性を強調しました。「NPOの支援者が最初は車中泊で対応していたが、キャンピングカーがあることで支援の質が向上した」と述べました。

田村淳:「キャンピングカーが家族に1台あると頼りになる」として、防災の視点からキャンピングカーを持つ重要性を語りました。「キャンピングカーは日常のレジャーだけでなく、災害時の家族の避難場所としても重要」と述べました。

あんどうりす:「ペット・高齢者・医療ケアが必要な人々にとっての避難用車両」としてのキャンピングカーの有用性を強調しました。「キャンピングカーは避難所としての役割を果たし、弱者の大きな味方になる」と述べました。

荒木賢治:自治体がキャンピングカーを保有することの重要性を提案しました。「全国の自治体が1台ずつキャンピングカーを保有することで、災害時には大量のキャンピングカーが迅速に現地に集まる体制を整えることができる」と述べました。

【議題④】キャンピングカー業界への期待

明城徹也:業界としての団結を求めました。「災害時に企業が個別に支援するよりも、業界全体が団結して支援することで信頼が生まれる」と述べました。

田村淳:購入時の補助金制度の導入を提案し、災害時にキャンピングカーを派遣するシステムの構築を訴えました。「キャンピングカーの購入を補助金で支援し、災害時にはそのキャンピングカーを派遣する流れを作ることで、キャンピングカー業界の発展に繋がる」と述べました。

あんどうりす:キャンピングカーの複数オーナー制やカーシェアリングを提案しました。「複数の人でキャンピングカーを共有することで、より多くの人がキャンピングカーを利用できるようになる」と述べました。

荒木賢治:業界の団結と新たな取り組みの重要性を強調しました。「レンタルキャンピングカーの保有と非常時の対応スキームの確立を目指し、業界全体で新たな取り組みを進めていく」と述べました。

「一般社団法人日本RV協会」とは

くるま旅と車中泊の文化を創出することを目的とし「日本にキャンピングカーというカルチャーを!」をテーマに、普及・市場の育成・環境整備の活動を行っているキャンピングカー製造・販売事業者等の会員で構成された団体です。

※JRVA(ジャルバ)は、日本RV協会の英文名称「JAPAN RECREATIONAL VEHICLE ASSOCIATION」の略称です。

 

●日本RV協会のHP:https://www.jrva.com/

●日本RV協会公式インスタグラム:https://www.instagram.com/jrva.official/

●日本RV協会公式フェイスブック:https://www.facebook.com/rvpark.jrva?locale=ja_JP

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