真夏の車内温度は短時間で危険水準に!送迎用バスとミニバンで熱中症の危険性を検証

一般社団法人 日本自動車連盟のプレスリリース

JAF(一般社団法人日本自動車連盟 会長 坂口正芳)は、夏の暑い時期に毎年のように起きる車内の熱中症事故をうけ、車体の大きなクルマを長時間駐車した際の車内温度と暑さ指数(WBGT)を計測し、その結果をホームページに公開しました。

検証に使用した送迎用バスとミニバン検証に使用した送迎用バスとミニバン

URL:https://jaf.link/3XTaO7y

▼検証方法

テスト車両には車体の大きさが異なる送迎用バスとミニバンを使用。 車両を南向きに配置し、車内温度とダッシュボードの温度を計測した。(送迎用バスは座席の手すりや背もたれの温度も計測)また、熱中症指数計を用いて車内の暑さ指数を計測した。

外気温:31.4度~34.0度(最高気温)

天 候:曇りのち晴れ

▼結果
車両の大きさによって車内温度に大きな差はなかった。

車内温度は高温となり、約20分後には暑さ指数が「厳重警戒」、約40分後には危険水準になった。

車内温度の変化車内温度の変化

暑さ指数の変化暑さ指数の変化

※暑さ指数(WBGT)は気温、湿度、輻射熱などを総合的に判断した数値で、温度と同じ「℃」で表記されます。

小さい子どもやペットを車内に残すと熱中症の危険性あります。少しの時間でも車内に残さないようにしましょう。また、いたずらなどで危険がともなうと考えられる物(ライター、カッター、工具など) は、子どもと一緒に車内に放置しないようにしましょう。

JAFでは日本気象協会推進「熱中症ゼロへ」プロジェクトの協力団体として、熱中症防止を啓発しています。

久保智子 気象予報士(日本気象協会)によると

7月から9月の気温は、全国的に平年より高く、今年の夏も厳しい暑さとなるでしょう。梅雨明け後は、ラニーニャ現象が発生する可能性が高まっています。この影響で、日本付近では上空のチベット高気圧と太平洋高気圧の張り出しが強まり、観測史上最も暑くなった昨年に匹敵する猛暑になる可能性があります。また、残暑も厳しくなりそうです。

Follow Twitter Facebook Feedly
SHARE
このページのURLとタイトルをコピー
お使いの端末ではこの機能に対応していません。
下のテキストボックスからコピーしてください。