Hyundai Mobility Japan 株式会社のプレスリリース
・Hyundai Motor Groupが、ソウルのロボットフレンドリー型オフィスビル「Factorial Seongsu」にDAL-e Deliveryおよび駐車ロボットを導入
・Hyundai MotorおよびKiaのDAL-e Deliveryはビル内を自律走行し、ビル利用者に素早く効率的な配送サービスを提供
・DAL-e DeliveryにはRobotics LABが開発した人工知能(AI)による99.9%の精度を誇る顔識別技術が搭載されている
・Hyundai WIAの駐車ロボットは自律動作による車両の駐車および狭いスペースでの車両移動が可能で、駐車スペースの利用効率を改善する
・Hyundai WIAが開発した「スマート駐車管理システム」により、最大50台の駐車ロボットを同時管理可能となる
・第3四半期より、駐車ロボットとHyundai MotorおよびKiaの自動充電ロボット(ACR)の連携運用によるEV充電サービスを提供する
・Factorial Seongsuを皮切りとしてさまざまなビル施設にロボットサービスの提供範囲を拡大することで、ロボット総合ソリューションを生みだすことをグループとして目指す
ソウル、2024年6月20日発表 – 本日、Hyundai Motor Group(以下、同グループ)はスマートオフィスビル「Factorial Seongsu」において、Hyundai MotorとKiaが「DAL-e Delivery」ロボットを、Hyundai WIAが「駐車ロボット」を開発したことを発表しました。これらのロボットは、ソウルの同ロボットフレンドリー型オフィスビルにおいて画期的なサービスを提供します。また、同グループは開発したロボットに関する動画も公開しています。
Hyundai MotorとKiaのRobotics LAB長であるDong Jin Hyun(ヒョン・ドンジン)常務は次のようにコメントしています。「DAL-eの本格的な配送サービスによって、Factorial Seongsuを我々のロボット総合ソリューションを利用した最初のビル施設にすることを目指しています。我々はロボットサービスをより多くのビル施設に拡大し、こうした技術的強化を空間イノベーションに関する主な評価基準のひとつとしていくことを計画しています」
同グループは「ロボット総合ソリューション」開発プランを提案しています。これは、各種ロボットと顔認識システムをスマートビル施設内で利用するというもので、Factorial Seongsuがその第一弾となります。また、「マルチ連携型管理システム」を開発し、同ロボット総合ソリューションにおいて複数の配送ロボットを管理することも予定しています。顔認識システムの動画はこちらからご覧いただけます。
DAL-e Delivery
DAL-e Deliveryの特筆すべき特徴として、ビル施設内を移動する自律走行機能が挙げられます。DAL-e Deliveryはエレベーターやドアの管理システムとシームレスに接続し、最適経路をリアルタイムで判断することで配送サービスを素早く行えるようにしています。11.6インチの高解像度ディスプレイを備え、サービス状況を分かりやすく表示してくれます。
顧客が携帯アプリから飲み物を注文すると、DAL-e Deliveryが地下フロアのカフェで飲み物を受け取り、顧客が選択したオフィススペースまたは会議室に届けます。配送先に到着したら、カメラと人工知能(AI)による顔識別技術を駆使して受け取るべき人物を識別します。この顔識別技術はRobotics LABが開発したもので、99.9パーセントの精度を誇ります。受取人の識別後は、収納トレイが自動で前進して飲み物を届けます。
DAL-e Deliveryの積載能力は高く、コーヒー16杯と最大10kgの荷物を一度に運ぶことができます。DAL-e Deliveryサービスはビル利用者の利便性を大幅に向上すると同グループは見込んでいます。また、導入台数を増加する予定で、将来的には提供内容を書類や郵便物の配送サービスにまで拡大することも視野に入れています。
駐車ロボット
Hyundai WIAの「駐車ロボット」は、自律動作によって最大2.2トンの車両を毎秒1.2メートルの速度で駐車することができます。このロボットはあらゆる方向に移動可能なよう設計されており、駐車が困難な狭いスペースであっても車両を移動できます。これは、同じ場所であっても駐車スペースが増えることを意味し、スペース利用効率が大幅に改善します。
Hyundai WIA モビリティソリューション計画グループ長のShindan Kang(カン・シンダン)常務は次のように述べています。「Hyundai WIAの自律型駐車ロボットは、昨年にHyundai Motor Group Innovation Center Singapore(HMGICS)によって商用化に成功しました。その性能と安全性は、Hyundai Motor Group Metaplant America(HMGMA)に対する今年の大規模導入に向けた準備の中で十分に検証されています。最も先進的な駐車ロボット技術をFactorial Seongsuで経験していただけると確信しています」
顧客が車を使う際には、駐車ロボットが指定の駐車場から車両を取り出し、顧客が車を戻したら自律動作で駐車します。自律型駐車ロボットが韓国で商用化されたのは今回が初めてです。
この自律型駐車システムはフラットで幅が広いロボット2台で構成されており、車の下に滑り込んでから持ち上げ、車輪を動かします。厚みはたったの110ミリメートルで、あらゆる車両に対応しています。同駐車ロボットにはカメラが搭載されており、車両のホイールサイズや持ち上げる位置を正確に認識します。また、LiDARセンサーを使用して周辺の人を検知し、事故を防止すると同時に安全性を向上します。
スマート駐車管理システムと自動充電ロボット(ACR)
また、Hyundai WIAは最大50台の駐車ロボットを同時管理できる「スマート駐車管理システム」も開発しています。このシステムによって、駐車ロボットは最適経路を通って移動し、複数の車両を効率的に配置できるようになります。将来的には、同システムは人間が停めた車両と無人駐車場の車両状況の両方を検知して対応できるようになるでしょう。
今年度の第3四半期より、駐車ロボットとHyundai MotorおよびKiaの自動充電ロボット(ACR)の連携運用による電気自動車(EV)充電サービスを提供します。これにより、顧客の利便性を最大化します。
本サービスにおいて、自律型駐車ロボットは車両を充電エリアに移送します。ACRはそのエリアで車のナンバープレートを識別し、車のバッテリー状態を検査してから充電します。ACRは深層学習を応用した充電ポート認識機能を備えており、この機能でEVの充電ポートを認識します。ACRによる充電器の挿入および取り外しは、車両のバッテリー状態に応じて自動で行われます。充電プロセスが完了すると、駐車ロボットが車を駐車場に戻します。
Hyundai(ヒョンデ)について
1967年に設立されたHyundai Motor Companyは、世界200ヵ国以上で事業を展開し、12万人以上の従業員を雇用しており、世界中のモビリティに関する現実的な課題に取り組んでいます。ブランドビジョンである「Progress for Humanity」に基づき、Hyundai Motorはスマートモビリティ・ソリューション・プロバイダーへの転換を加速しています。Hyundaiは、革新的なモビリティソリューションを実現するために、ロボティクスやAdvanced Air Mobility(AAM)などの先進技術に投資し、未来のモビリティサービスを導入するためのオープンイノベーションを追求しています。世界の持続可能な未来のために、Hyundai Motorは業界をリードする水素燃料電池と電気自動車技術を搭載したゼロエミッション車を導入するための努力を続けていきます。
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