EV向け受託試験サービスの拡充
エスペック株式会社のプレスリリース
エスペック株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役 執行役員社長:荒田知)は、EV用リチウムイオン電池の安全性を確保するための試験需要に対応するため、「バッテリー安全認証センター」(栃木県宇都宮市)の試験設備を増強しています。
「バッテリー安全認証センター」は、2015年、車載用バッテリーの国連規則に対応した世界初の試験所として開設しました。国連勧告輸送試験UN38.3や中国のGB規格など各種国際規格にも対応しており、年間数百件の安全性試験を請け負っています。
EVシフトを背景にリチウムイオン電池の安全性試験需要が高まっており、当社はこのような需要にお応えするため「バッテリー安全認証センター」の試験設備を増強しています。2023年度は充放電試験や釘刺し試験の設備を計20台設置しました。2024年度も充放電試験設備を中心に同程度の設置を計画しており、試験能力を2022年度比で倍増する予定です。
なお、当社は2025年、愛知県にてEV用バッテリーの安全性試験に対応する国内最大級の新試験所“次世代モビリティテストラボ(仮称)”を開設予定です。
当社は今後も、EV向け受託試験サービスの拡充を通じてEVの安全性確保に貢献してまいります。
■バッテリー安全認証センター 概要
2015年9月、国連規則「UN ECE R100-02. Part.Ⅱ」に対応した安全性試験・認証のワンストップサービスを提供する世界初の試験所として開設しました。世界的な第三者試験認証機関であるテュフズードジャパン株式会社との業務提携により、バッテリーパックの国連規則に対応した安全性試験・認証のワンストップサービスを提供しています。
専任スタッフが年間数百件に及ぶバッテリーの安全性試験を請け負っており、2022年11月には、車載用バッテリーパック・モジュールの不具合解析サービスを開始しました。
設立 |
2015年9月 |
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住所 |
〒321-3231 栃木県宇都宮市清原工業団地23-1(宇都宮テクノコンプレックス内) |
試験設備 |
安全性試験室、外部短絡試験装置(温度コントロール付き)、振動試験装置、衝撃試験装置、大型冷熱衝撃試験装置、釘差し試験装置、減圧試験装置、パックシステム用充放電装置、単電池用充放電装置、恒温恒湿試験装置、恒温器など |
安全設備 |
消火、排気、排水システム |
■国連規則「UN ECE R100-02. Part.Ⅱ」に対応した安全性試験・認証のワンストップサービス
2013年、国連欧州経済委員会にて「バッテリー式電気自動車に係る協定規則」が改正され、2016年7月以降に新規認可される電気自動車等は、国連規則「UN ECE R100-02. PartⅡ」に適合することが義務づけられました。これに伴い、自動車・バッテリーメーカーでは、国連規則に定められた安全性試験の実施および認証取得が必要となっています。
当社は、2014年10月、世界的な第三者試験認証機関であるテュフズードジャパン株式会社と業務提携し、2015年9月よりバッテリー安全認証センターにて、安全性試験の実施から認可申請までのワンストップサービスを提供しています。
■100%再生可能エネルギーによる受託試験サービス
当社は、バッテリー安全認証センターをはじめとする全国5つの試験所(宇都宮・豊田・刈谷・神戸)にて使用する電力を100%再生可能エネルギー由来の電力に切り替えています。これにより当社試験所を利用されるお客さまのCO2排出量の削減に貢献しています。
エスペック株式会社
サステナビリティ推進部 IR・広報グループ
TEL:06-6358-4744 FAX:06-6358-4795 E-MAIL:ir-div@espec.jp