ピアッジオ グループ ジャパン株式会社のプレスリリース
2024年1月14日 ダカール(セネガル)- ヤコポ チェルッティとアプリリア トゥアレグは、6,000Km以上の過酷を極める路面や砂丘を走るラリーの最初から最後までトップを守り続けました。 モナコからダカールの湖まで、2024 年のアフリカ エコ レースでスリリングな戦いを繰り広げ、大きなアフリカのラリー大会において総合優勝を勝ち取りました。
ヨーロッパからモロッコを経由し、モーリタニアを抜けてダカールに至る伝説のルートを走る経験も才能も豊富なライバルがいる中でのデビュー戦となったヤコポ チェルッティとアプリリア トゥアレグのコンビは12月30日にモナコを出発しました。
アプリリア トゥアレグは、技術協力を得て、アプリリア レーシングのファクトリーで開発され、初めてアフリカのオフロードと砂漠に挑戦しました。 もちろん、このバイクは 2023 年のデビューとなるイタリアン モトラリーのタイトルを獲得し、初めて大規模なラリーとして挑んだトルコのトランスアナトリア ラリーでは見事な表彰台を獲得して、すでにその実力を証明していました。 しかし、オフロード界の歴史を名を残すアフリカの砂漠ラリーに初めて挑戦することは、これまでにない試練であることが予想されていました。
アプリリアのライダー、ヤコポ チェルッティとフランチェスコ・モンタナーリは、ベースとなるバイクのポテンシャルはすでに強力な武器であると実感し、スタートから自信を持ってレースに臨みました。
最初の2日間のスペシャルトライアルでのチェルッティの勝利により、巻き返しを狙って絶えず攻撃を仕掛けるヤマハのボットゥーリやタレスといった非常に強力なライバルに対してアドバンテージを築くことができました。
スピード、完璧な戦略、そしてトゥアレグの信頼性が、アプリリアとチェルッティをダカールでの勝利に導いたと確信しています。
ルーキーであるフランチェスコ・モンタナーリにとって、このラリーの完走は素晴らしい結果であり、表彰台を2回獲得しただけでなく、スペシャルトライアルでは常にランキングの上位に存在し、総合でも8位という素晴らしい結果を残しました。
マッシモ・リヴォラ:アプリリアレーシングCEOのコメント
「ヤコポが優勝したことはこれまでにない喜びだ。 この巨大なスポーツイベントにおいて、今回の偉大なチャンピオン、ここノアーレで設計、開発、製造された素晴らしいイタリアのバイク、そしてアプリリア レーシングとグアレシの素晴らしい偉業を讃えると共に、感謝の意を表します。 世界で最も困難なレースの一つで、非常に強力なライバルと競いながらも初日から首位に立ったということは、私たちの予想をはるかに超えた並外れた強さの表れです。」
ヴィットリアーノ・グアレスキ: GCorseのコメント
“ファンタスティックだ! ヤコポはレース全体を通して並外れたパフォーマンスを見せ、常に良いペースを示した。 第 2ステージが鍵となり、その躍進により、彼は偉大なチャンピオンのようにレース運びができました。 フランチェスコも素晴らしい仕事をし、デビュー戦でダカールまで走り切り、スペシャルトライアルでも何度か満足する瞬間をつかみました。 チーム全体がやったことは信じられないほど素晴らしい。 特にモーリタニアの砂漠地帯では、経験豊富なヤマハチームのような非常に熟練した敵と対戦する事は、私たちにとって初めての経験でした。バイクは完璧で、何の問題もありませんでした。 この勝利により、トゥアレグはバランスの取れた重量、サスペンションの働き、エンジン特性、品質など、基本的な性能の高さすべてを実証しました。 このファクトリーバイクはすでに優れた水準に達しています。」
ヤコポ・チェルッティのコメント
「どれも素晴らしいですね。 アプリリア レーシングや G Corse とバイクの開発に貢献できたことは私にとって光栄でした。 ほんの短期間で、私たちは信じられないほどの実績を残しましたが、正直、このレースのスタート時にこれほど準備が整うとは思っていませんでした。 しかし、ファクトリーのトゥアレグがすでに優れたスタートベースを我々に提供してくれて、チーム全体が過去数か月間行った素晴らしい仕事を成し遂げた事は分かっていましたから不安はありませんでした。 確かに勝つとは予想していませんでしたから、 優勝候補の一人であるというプレッシャーを感じずにレースをスタートできたのは良かったかもしれないし、ちょっとした幸運も助けになったかもしれない。アフリカでのラリーでは予期せぬことが常に潜んでいるものてすが、ラッキーな事にすべてが順調に進んでくれました。 素晴らしい経験と感動でした。 これからお祝いを楽しむことができます。」
フランチェスコ・モンタナーリのコメント
「ステージ毎に改善し、なんとかダカールに到着できたことを非常にうれしく思っています。何度か上位でフィニッシュもしました。 これらすべてが可能になったのは、自分の潜在能力を発揮できる理想的な環境があったからです。 このバイクは乗り心地が素晴らしく、チーム全体がレース前の準備と、アフリカでの 2 週間の両方で素晴らしい仕事をしてくれました。 この機会を与えてくれたアプリリアと、常にサポートしてくれたチーム G Corse のメンバー全員に感謝したいと思います。 ヤコポの素晴らしい勝利ももちろん嬉しいです。 彼は非常に良くやったし、それに値すると思います。 ここが私にとってのスタート地点になれば幸いです。 自分は最高のレースができることを証明できたと思うので、これからも向上していきたいと思います。」
左:チェルッティ選手 右:モンタナ―リ選手
アプリリアレーシング、オフロードレースから築き上げた伝説
アプリリアがレーシング界でのデビューを飾ったのはオフロードレースでした。1970年代にはスカラベオのようなオフロードの魂を宿したモデルを生産したブランドにとっては、自然なことでした。1974年にノアーレで製造された初代レーシングモーターサイクルは125ccクロスでした。1977年には125ccと250ccの両カテゴリーで初のタイトルを獲得。1978年には、モトクロス選手権の表彰台に上り、脚光を浴びました。
アプリリアレーシングは、1985年にロードレース世界選手権へ進出し、1992年に初の選手権タイトルを獲得しました。オフロードレースの世界では、2004年~2011年にかけて2気筒のSXV 450と550がライダー部門で3回、メーカー部門で4回のスーパーモト選手権タイトルを獲得し、7個の世界選手権タイトルを獲得しました。
1989年にトゥアレグでパリ-ダカールラリーに初参戦した後、アプリリアは2010年に革新的なRXVラリー450ツインで偉大な砂漠のレースに復帰し、2010年から2012年まで3年連続でダカールラリーに参戦しました。壮大なラリーで、アプリリアは2010年に3回のステージ優勝と総合3位を獲得し、2012年のダカールラリーでは、ステージ優勝を果たした唯一のイタリアブランドとなりました。
◇アプリリアジャパン公式HP:
https://www.aprilia.com/jp_JA/
◇Tuareg660公式ウエブページ: