株式会社リクルートのプレスリリース
株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘)が企画・制作する中古車情報メディア『カーセンサー』は、この1年で掲載された全モデルの中から、ユーザーの購入意欲の高さに注目し、ランキングを作成しました。第10回目の今年、栄えある第1位は「ポルシェ 911(2011年発売モデル)」となりましたのでここにお知らせします。
今年のランキングは、日常の移動手段、または趣味嗜好を反映する車など、購入動機に限らず「〇〇メーカーの〇〇モデルが欲しい!」といった特定モデルへの「指名買い」が反映された結果となりました。そのため、直近過去数年間のコロナ禍の影響を受けたランキングと比較すると、今年のTOP10は、幅広い使用用途と価格帯のモデルが並んでいます。昨年は「オールマイティ市場」(※図参照)とコロナ禍を脱し始めた中古車市場を表現。これは、消費者の車購入への検討幅が価格・使用用途の両軸で広がっていったことを指しますが、今年はその市場の中でも、とくに同じジャンルの中で特定の“モデル”が指名されていることが感じ取れます。
本ランキングは、過去発売された全モデルの中から、この1年間(22年11月~23年10月)でユーザーから注目を集めたモデルを独自にポイント化、順位付けしており、消費者の志向や世相を経年変化も含めて捉えているものです。今年のランキングも必見です!
『カーセンサー』統括編集長による解説もございますので、併せてご覧ください。
■『カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー 2023』概要
・対象データ:国内最大級の中古車情報メディア『カーセンサーnet』
・対象期間:2022年11月1日~23年10月31日
・ランキング作成方法:ユーザーからのメール問い合わせ総件数と、各モデル1台当たりの問い合わせ集中率をポイント化し、その合算値の高い順に注目度の高かったモデルをランキング化
■人気のボディタイプであるクロカン・SUVは票が分散しTOP10外へ
各ジャンルで指名される個車力の強いモデルがランクインする結果に!
■西村 泰宏・『カーセンサー』統括編集長による解説
2023年は、スポーツカーとして多くの人にとって憧れの存在であるポルシェ 911の先代モデル(991型)がイヤーカーの栄冠に輝きました。毎年上位にはランクインしていましたが、“指名買い”が特徴とも言える本年度のランキングで底力を見せつけた形となりました。その他10位以内には、引き続きスポーツカー(クーペ、オープン)が多くランクインし、コロナ禍以降の注目度の高さを継続しております。
SUVはもはや中古車市場でもアタリマエな選択肢に!?
新型車が発売されれば高い確率でSUV、ハイエンドなメーカーもこぞってSUVを発売しているように、新車市場ではSUVが車のスタンダードな形と言わんばかりの勢力を振るっています。下図の通り、中古車市場においても掲載台数はうなぎ上り、一昔前に比べて種類も選択肢も豊富な状態へ大きく変化しています。それに伴い問い合わせ数も増加の傾向ではありますが、物件数の伸びの方が強いため1台当たりの注目度は相対的に下がる傾向となっています。つまり、SUVは中古車市場でも購入対象としてアタリマエ化しており、特定の人気モデルに限らず票が分散してランキング上位に食い込みにくくなってきています。逆に、非SUVモデルは新車として増加する種類が減っているため、中古車市場における選択肢の中で「指名」されるモデルへの注目度が際立つ構造にあるということになります。新車市場の傾向が変わらず続くことが予測されるため、この傾向は来年以降も継続されるでしょう。
▼SUV・クロカンにおけるカーセンサー上の延べ掲載車数・問い合わせ件数の変化
▼(参考)2022年のトレンド「オールマイティ市場」
▼(参考)過去4年間のTOP10
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