株式会社エクサウィザーズのプレスリリース
〜画像内の傷や凹みを自動検出、自動車査定や建築物の損傷評価にも応用可能〜
なお、本AIモデルの開発においては大規模モデルの活用によりデータセット作成から独自AIモデル開発までの一連のプロセスを短期間で実現可能にしており、今後は自動車査定や建築物の損傷評価等、他のさまざまな領域においても用途に適したAIモデルのスピーディーな開発および展開を検討していきます。
エクサウィザーズは、AIの利活用により、日本企業全体の生産性向上のためのサービスやプロダクト提供を通じて、社会課題の解決を目指しています。
☑︎車の周囲を撮影・アップロードするだけ、三井物産との協業によりリサイクル・リユース領域で活用検討
このたび開発した外装検品自動化システムは、一般的なカメラで車の周囲を撮影・アップロードするだけで、AIがパーツごとの傷や凹みを自動検出します。画像とともに車のメーカー名、モデル名、グレード名などの情報を同時にアップロードすることでより精緻な識別も可能です。
本システムは、「環境と調和する社会をつくる」というマテリアリティに基づきサーキュラーエコノミー事業の取り組みを推進する三井物産株式会社(鉄鋼製品本部)との協業により、自動車のリサイクル・リユース領域において活用検討を進めています。同領域における検品作業を自動化することにより、検品担当者の負荷を軽減するとともに、経験や技術の違いによる検品結果の揺らぎをなくし、効率性と均質性の両面から同業務の高度化実現を目指します。
「動画:自動車の外装検品自動化システム 操作手順説明」
☑︎自動車査定領域への応用も検討、顧客と事業者の双方にとってより公正かつ効率的な査定が可能に
このたび開発したAIモデルは、外装検品以外のさまざまな領域において応用展開を検討しており、想定されるユースケースとしては自動車の査定や建築物の損傷評価などが挙げられます。なお、自動車の査定業務に応用展開した場合は、自動車オーナーと査定事業者の双方において以下のようにより公正かつ効率的な査定の実現が期待できます。
・自動車オーナーのメリット
AIが検出した損傷情報を画像データと統合してデータベースに保存するため、車両引き渡し後の査定環境において意図しない損傷が生じた場合にも検知が可能です。そのため、より公正な査定を受けることが可能となります。
・査定事業者のメリット
専門知識を有したスタッフや大規模な設備・システムの導入を必要とせず、車両の査定を実施することが可能になります。これにより、効率性と均質性の両面から業務をより高度化することが可能です。
本AIモデルは画像のセグメンテーションモデル「SAM (Segment Anything Model )」および言語と画像のマルチモーダル基盤モデル「Clip」等の大規模モデルを活用することにより、データセット作成から独自AIモデル開発までの一連のプロセスを高速で実現しています。これにより、さまざまな領域において用途に適したAIモデルのスピーディーな開発が可能です。
☑︎その他のユースケース
本AIモデルは、さまざまなソフトウェアやシステムに組み込んで活用することを想定しています。以下のような業界でさまざまなユースケースにおいて柔軟に対応可能です。
・自動車 :車体や部品の損傷チェック、リース車両や自動車の状態評価、事故車の損傷調査
・建築・建設:建物や構造物の健康診断、地震などの自然災害後の建築物の損傷評価
・航空 : 飛行機の外部検査での傷や凹みの検出、エンジンやタービン部品の状態評価
・製造 :製品の品質検査、生産ラインでの欠陥部品の検出による管理作業
・インフラ :定期的な状態識別の自動化による点検業務
エクサウィザーズは今後、社会全体の利益に寄与するさまざまな領域において本AIモデルの活用を積極的に進め、これまで人間が目視により対応していた検品作業や品質管理などの業務を効率性と均質性の両面から高度化することを通じて、日本企業全体の生産性向上をはじめとした社会課題の解決に向け取り組んでいきます。
【株式会社エクサウィザーズ 会社概要】
会社名 :株式会社エクサウィザーズ(証券コード4259)
所在地 :東京都港区東新橋1丁目9−2 汐留住友ビル 21階
設立 :2016年2月
代表者 :代表取締役社長 春田 真
事業内容:AIを利活用したサービス開発による産業革新と社会課題の解決