両備ホールディングス株式会社のプレスリリース
写真左から、王経済部長、呉董事長、HD小嶋、陳交通部次長
この度の締結により、両備HDはMASTER社の日本国内における独占販売権を取得します。これまでも両備HDは、社内カンパニーである両備テクノモビリティーカンパニー(所在地:岡山県岡山市南区西市570番地、カンパニー長:木内直人|https://ryobi-techno.com/ )がEVコンバージョンの先駆者として、脱炭素に向けた事業を進めてまいりました。確かな車両整備技術、EVメンテナンス技術を持つ同カンパニーがEVバスを輸入し取り扱うことで、販売から国内バス各社に応じた設備・装備のカスタマイズ、アフターサービスまでの一連の技術サービスがスピード感を持って提供可能になり、国内のEVバス普及に向けて一層貢献してまいります。
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調印式
調印月日:2023年11月1日
調印場所:シェラトングランド台北ホテル (台北喜来登大飯店|台湾台北市)
調印者 :
○Master Bus Manufacturing Ltd.(成運汽車製造有限公司)董事長 Mr. TingFa Wu (呉定發 氏)
○両備ホールディングス株式会社 代表取締役会長(両備グループ代表兼CEO) 小嶋 光信(こじま みつのぶ)
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今回覚書締結の経緯
MASTER社呉董事長(右)と両備HD会長,小嶋(2023年9月撮影)
両備HDの両備テクノモビリティーカンパニーは、これまでも旧車のEVコンバージョンを中心に脱炭素化に向けて事業推進してきました。このEV事業を通じて、優れた急速充電技術を有するMASTER社のEVバスを紹介いただきました。右ハンドルで日本のレギュレーションに合わせてあるとの説明を受け、これまでにもお客様よりEVバスについてのご要望をいただいていたこともあり、双方行き来し、これまで商談を進めてまいりました。
両備グループは複数のバス会社を有し、常にEV化の課題意識を持っていました。2023年に入り、本年を日本バス協会が「EVバス元年」と位置付けたこともあり、グループ外のバス会社からのEVバスお問い合わせも増え、これまで乗用車のEV化を主軸としてまいりましたが、大型EV車両の取り扱いは急務としていました。
一方で、MASTER社では、EVバスの普及促進に向かう日本市場において、同社の急速充電技術がその発展のプラットフォームになると確信し、日本市場への進出を模索していました。
これら両社の思惑が一致し、今回のMOU締結となりました。
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締結の内容
MASTER社が製品を日本で販売する場合、MASTER社は両備を日本での製品の販売窓口と指定し、両備HDにはMASTER社の日本での専属販売代理店としての独占的な権利が付与される。
日本での販売が予定されているMASTER社製9メートル右ハンドルEVバス
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両社コメント
●Master Bus Manufacturing Ltd. 董事長 Mr. TingFa Wu (呉定發 氏)コメント
弊社は、政府が2030年までにバスの完全なEV化を実現するという目標に真摯に取り組んでおります。現在、彰化県二林に新工場を建設中で、年間6,000台の完成車両と20,000台のKDパーツを生産する予定です。台湾の主要な都市で、現在350台の急速充電式EVバスが運行しており、市民の為によりクリーンで環境にやさしい交通サービスを提供しています。
両備グループは国際的に有名な和歌山電鐵の「たま」駅長を有する企業グループです。小嶋会長は多くのファンを魅了しました。私もその一人です。
2023年9月、私は日本の両備グループを訪問し、小嶋会長の「真心からの思いやり」に満ちた経営哲学に触れ、小嶋会長と初対面にもかかわらず、お互いが100年来の友人のように感じました。
私たちは共に協力し、都市に最適なゼロエミッション実現に向けて、台湾の急速充電EVバスが日本を走り、日本のEVバスビジネスの急成長を目指します。
●両備ホールディングス株式会社 代表取締役会長小嶋 光信(こじま みつのぶ)コメント
日本と友好な関係にある台湾が世界のEVバスのサプライチェーンにおいて確固たる地位を確立するため、呉定發董事長が尽力されている中で、日本市場での展開に向けて両備グループと手をつないでいただきありがとうございます。
車両の安全維持に呉董事長ご自身が先頭に立って取り組まれていることに感銘を受け、安全を第一に考える両備グループとして大いに共感できました。製造現場を見学させていただいた際、最先端の素晴らしい技術を保有していることを感じ、弊社としても高性能のEVバスを日本へ輸入することが、日本国内の公共交通や高速バスだけでなく、環境対応に取り組んでいる地方自治体、大手企業様へ向けてもお役に立てることであると確信しました。
9月に呉董事長、黄副總経理に来日いただいた際、我々の技術と人材育成、環境づくりへの取り組みを高く評価してくださり、呉董事長に初めてお会いした時、まるで100年来の友人に再会したような不思議な感じがしました。
本日のMOU締結には、両社手と携え心を一つにして、日本市場にEVバスの新しい風を吹かせるために共に力を合わせていくことを誓い合う意味も含まれていると思っております。
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今後の目標
2025年までにMASTER社車両1,000台以上の取り扱い
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会社概要
●Master Bus Manufacturing Ltd.(成運汽車製造有限公司)
https://www.mastertrans.com.tw/
MASTER社は2003年に設立。電気自動車、具体的には電気バスおよびそれに関連する部品を製造しており、製造業、運送業、アフターサービス部門、サービスパーツ提供の4部門で構成されています。2021年には政府から2社のみに与えられたEV大型バスモデル計画への参加業者としての資格を得ました。
EVバスは、12メートルの3扉や9メートルの1扉、12メートルの2扉の市内EVバス、12メートルの中距離および長距離高速バスがあります。 BMS(バッテリーマネジメントシステム)も自社開発しており、安全性を最優先としたLTO(リチウムチタン酸電池)を使用した高速充電を搭載しているのが特長です。
会社名:Master Bus Manufacturing Ltd.(成運汽車製造有限公司)
所在地:台北市敦化南路一段25號10樓
10F., No.25, Sec. 1, Dunhua S. Rd. Songshan Dist., Taipei City 105408 , Taiwan (R.O.C.)
代表者:呉定發 董事長
設立:2003年4月
資本金:30億台湾元
主要製品:EVバス
●両備ホールディングス株式会社 https://www.ryobi-holdings.jp/
トランスポーテーション&トラベル部門、くらしづくり部門、まちづくり部門、ICT部門、社会貢献部門の5部門からなる両備グループの中核企業で、本社を岡山県岡山市に置きます。1910年に軽便鉄道会社として創立し、以来、交通運輸観光業を中心として、ストア業、不動産業、空港地上業務など多岐にわたる業務を展開しています。
両備テクノモビリティーカンパニーは両備ホールディングス株式会社の社内カンパニーで、自動車整備事業を中心に、トレーラー製造、EVコンバージョン、車両販売などの事業を展開しています。約100人の整備スタッフを擁し、メーカー機能をもつ整備事業者であることが特徴です。2021年にロンドンタクシー(1969年製)をEVコンバージョンやレストアで蘇らせたことをきっかけに、2022年にEVリバーストライクを自社開発し販売を開始するなど、近年はEV車メーカーとしても第一歩を踏み出しています。
会社名:両備ホールディングス株式会社
本社 :岡山県岡山市北区下石井二丁目10番12号 杜の街グレース オフィススクエア5階
創立:1910年7月
資本金:4億円
代表者 :代表取締役会長 小嶋光信 代表取締役社長 松田敏之
従業員数:約2,100名
主な事業:交通運輸業、不動産業、倉庫通関業、スーパーマーケット事業、整備業、製造業
●両備テクノモビリティーカンパニー(両備ホールディングス株式会社の社内カンパニー)
カンパニー本部所在地:岡山県岡山市南区西市570
カンパニー長:木内直人(両備ホールディングス株式会社 常務執行役員)
事業内容:自動車整備事業、重機整備事業、部品製造事業、建設機械販売、産業設備販売、車両販売、セキュリティ、産業用蓄電池販売、クリーンエアーシステム販売等、トレーラー事業(開発・製造・販売)など
従業員数:313名(2022年6月現在/ アルバイト・パート含む)
●両備グループ
事務局 :両備ホールディングス株式会社本社内
代表者 :両備グループ代表 小嶋光信
主なグループ企業:両備ホールディングス株式会社、株式会社両備システムズ、岡山交通株式会社、和歌山電鐵株式会社、株式会社中国バスなど
従業員数:約8,300人