東京海上日動火災保険およびABTとの 自動車保険の仕組みを活用した使用済自動車からの エアバッグリサイクルの取り組み開始のお知らせ

株式会社リファインバースグループのプレスリリース

株式会社リファインバースグループ(本社:東京都千代田区/代表取締役社長:越智 晶/証券コード:7375/以下 当社)は、東京海上日動火災保険株式会社(本社:東京都千代田区/取締役社長:広瀬 伸一/以下 東京海上日動)および株式会社ABT(本社:東京都千代田区/代表取締役社長:藤本 忠/以下 ABT※)と共同で、使用済自動車(以下 ELV)から展開済みエアバッグを回収し、リサイクルナイロン樹脂として再利用するためのスキームについて実証実験を開始することをお知らせいたします。

当社はエアバッグ基布からシリコーンコーティングを除去し高純度なナイロン樹脂としてリサイクルする技術を独自開発しリサイクルナイロン樹脂REAMIDE事業を展開しています。
東京海上日動は自動車保険業を運営する中で、自動車事故等による保険金の支払いに伴い、多数のELVを取得しています。
ABTは、東京海上日動から委託を受ける形で、全国各地の解体業者とともにELVのリユース・リサイクルを含めた適正処理を行っています。

当社が独自開発したナイロンリサイクル技術と、ABTおよび東京海上日動が持つELV処理のネットワークとを組み合わせ、三社共同でELVから展開済みエアバッグを回収し高品質なナイロン樹脂として再生するスキーム構築を目指します。

まずは、2023年11月から東海地区において、2,500台/月程度のELVから展開済みエアバッグを回収する実証実験を開始いたします。実証実験を踏まえて、オペレーション・素材の品質・コスト等の検証を行い、2024年度にも全国ネットワークでの取り組みに拡大していくことを目指します。自動車保険のネットワークを活用してELVから展開済みエアバッグを回収・リサイクルナイロン樹脂として再利用する試みは国内初の取り組み(当社調べ)となります。

ELV由来ナイロン樹脂に対してはポストコンシューマーリサイクル素材としてこれまでも多くの引き合いを頂戴していましたが、それに加えて、欧州委員会が2023年7月に発表した規則案に「新車生産に必要なプラスチックの25%以上に再生プラスチックの利用(うちELV由来25%)」との内容が盛り込まれたこともあり、自動車用途でのELV由来再生プラスチックの需要は今後飛躍的に高まることと予想しております。

なお、当社連結業績に与える影響は軽微であると考えております。
当社は、様々なパートナーと協業してELVからのナイロン樹脂回収スキームを構築することで供給量を増大しその需要に応え、Car to Carリサイクル、サーキュラーエコノミーの実現へさらに貢献してまいります。

※株式会社ABTは中央自動車工業株式会社(本社:大阪市北区/代表取締役社長:坂田 信一郎)の100%子会社です。

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