ジヤトコ、新型CVT「Jatco CVT-XS」を生産開始

ジヤトコ株式会社のプレスリリース

ジヤトコ株式会社(本社:静岡県富士市、社長:佐藤朋由、以下ジヤトコ)は、小・中型FF(前輪駆動)車用の新型CVT「Jatco CVT-XS」(以下、CVT-XS)を開発し、ジヤトコ メキシコ社(アグアスカリエンテス州)で生産を開始しました。

Jatco CVT-XS

ジヤトコは、前身会社の一つである日本自動変速機株式会社が1970年に創業して以来、これまで1億2,500万台以上のAT・CVTを世に送り出してきました。特にCVTはパイオニアとして累計5,700万台以上を生産してきました。現在は電動車両向けの電動パワートレインの開発と同時に、グローバルシェアNo.1(2022年:当社調べ)を誇るCVTの改良にも取り組んでいます。

新開発のCVT-XSは、伝達効率90%を誇るCVT-Xをさらに進化させました。ドライバーの意図通りの加速感や優れた応答性により運転性能を高め、燃費も向上させています。更にレイアウトの工夫により全高を低くし、搭載した小型車両の安全性向上に寄与します。

CVT-XSの“S”には「Smooth(スムーズ)」「Small(小さい)」「Safety(安全な)」「Supreme(至高の)」の意味が込められています。

CVT-XSの生産はメキシコで行います。ジヤトコは世界各拠点共通の生産方式、JEPS(JATCO Excellent Production System)に沿って、グローバルで高品質の商品を安定的に供給しています。

CVT-XSの主な特長は以下の通りです。

  • 燃費の向上

    メカオイルポンプの小型化によってメカニカルロスを低減し、燃費を向上しました。米国での温室効果ガス・燃費規制(GHG/CAFE)を達成しています。

  • 優れた運転性能

    多板ロックアップ、3方リニアソレノイドを用いて発進時および再加速時にエンジン回転の吹け上がりを抑え、ドライバーの意図通りの加速感が得られます。また、ツインオイルポンプの採用により、優れた応答性も実現しました。

  • 車両の安全性向上に貢献

    これまで横置きだったコントロールバルブを縦置きにしてユニットの全高を低くしました。これにより出力280Nmのポテンシャルを持つユニットでありながら搭載する小型車両の衝突要件も達成することができ車両の安全性向上に貢献しています。搭載車両は米国の自動車安全性評価であるNCAP*の歩行者保護項目における「ファイブスター」の認定要件を達成しています。

(北米で発売予定の日産セントラに搭載)

*New Car Assessment Program

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