株式会社JVCケンウッドのプレスリリース
当社は、中期経営計画「VISION2025」で掲げる「顧客起点のデザイン経営」の強化を図り、商品開発では上流工程からデザイン部門が参画し、ユーザーに最適化した機能、手触りや響き、使い勝手など人間の感性や嗜好を取り入れています。今後も、デザインを通じた顧客体験価値の向上を目指して、商品・サービスを展開していきます。
<受賞商品・シリーズ一覧>
・[グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)]NISSAN×KENWOOD リユースバッテリー内蔵ポータブル電源
・[グッドデザイン賞]Victorポータブル電源シリーズ 「BN-RF1500/RF1100/RF800/RF510」
・[グッドデザイン賞]KENWOOD アマチュア無線機「TH-D75」
・[グッドデザイン賞]KENWOOD デジタルルームミラー型ドライブレコーダー「DRV-EM4800」
<受賞商品・シリーズのご紹介>
■[グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)]
NISSAN×KENWOOD リユースバッテリー内蔵ポータブル電源
日産自動車株式会社、フォーアールエナジー株式会社および当社の3社で共同開発した、電気自動車「日産リーフ」の再生バッテリーを利用したポータブル電源です(2023年内に発売予定)。暑さや寒さに強く車載可能で、長期保管が可能なため災害時などの非常用電源としても活用できます。また、使用済みバッテリーの再利用により、製造時のCO2発生を軽減します。
〈デザインについて〉
3社の強みを生かしながら、脱炭素社会の実現に向けた「サステナブルなポータブル電源」を具現化しました。従来の使い方に加え、車載環境でも安心・安全に使用できる設計となっており、高い堅牢性とロングライフデザインをテーマとしています。本機を積載するさまざまなシーンを想定し、誤動作防止に配慮するとともに、耐久性のある造形と表面処理を採用しました。さらに、収納式ハンドルに加え、本体底面にも指掛かり形状を施すことで、重量物でありながらアウトドア、車載、防災用品として手軽に取り扱えるデザインとしています。
〈審査員からのコメント〉
EVの普及と製造から二次利用を含んだバッテリーの循環は、分けて考える事ができない一続きの課題である。本製品は、その課題にアプローチする具体的な一手として、そして、主要なプレーヤーが共同開発した循環型のプロダクトである点に大きな評価が集まった。 脱炭素社会の実現に向けた様々なアプローチが現在進行形で検討される中、本製品のように、自動車と家電という既存のカテゴリーの境界も解けていく事だろう。実生活に定着し、大きな波紋として広がっていくことに期待を持たずにはいられない製品である。
〈商品情報〉
・2023年9月1日より全国の日産自動車の販売店舗にて発売。全国希望小売価格:170,500円(税込)。当社では同様の製品を、2023年内に公式オンラインストア「JVCケンウッドストア」を皮切りに発売予定。オープン価格。
・当社リリース:日産自動車、JVCケンウッド、フォーアールエナジーが3社で共同開発した 電気自動車の再生バッテリーを利用したポータブル電源を発売
https://www.jvckenwood.com/jp/press/2023/0831-01.html
■[グッドデザイン賞]Victorポータブル電源シリーズ 「BN-RF1500/RF1100/RF800/RF510」
安全性に配慮し、可燃性が低く繰り返し充放電に強い「リン酸鉄系リチウムイオン充電池」を採用し、コンセントを挿したままの使用に対応したポータブル電源です。大容量・高出力の「BN-RF1500」(ハイパフォーマンスモデル)および「BN-RF1100」(パワフルモデル)、持ち運びやすさも両立した「BN-RF800」(スタンダードモデル)、軽量な「BN-RF510」(ミディアムモデル)と幅広いラインアップを展開しています。
〈デザインについて〉
防災・アウトドアへの印象が強く、使用時以外は収納されがちなポータブル電源を日常生活でも広く使っていただくため、生活家電のたたずまいを目指しました。圧迫感なくインテリア空間に設置でき、壁紙やフローリングに調和するシンプルな造形とベージュカラーを採用しています。常時コンセントに接続することを想定し、スッキリとした設置ができるようにAC入力端子を背面に配置し、非使用時には前面にケーブルが出ない構成としました。無塗装仕上げや分解しやすい構造など、リサイクルや環境に配慮しながら一貫したデザインテーマを各容量モデルに採用しています。多様な暮らしのシーンで、好みの置き場所や使い方に合わせられるデザインです。
〈審査員からのコメント〉
今までポータブル電源と言えばアウトドアやイベント、非常用など限られた用途として考えられてきた。この製品は日常的に家で使用しながら常に充電をして、いつでも外に持ち出せるように考えられている。年に数回、非常時のみのために用意するのではなく、イベントや非常時を日常生活の延長線上にあると考える「フェーズフリー」の考え方で開発されている点が新しいアプローチである。シンプルな造形にオフホワイトを採用し、ケーブルの配置などにも工夫があり、インテリア空間とのマッチングを考慮した点を評価した。
〈商品情報〉
・「BN-RF1500」:2022年12月より発売中。オープン価格(市場推定価格* 265,000円前後(税込))。
・「BN-RF1100」:2022年12月より発売中。オープン価格(市場推定価格* 200,000円前後(税込))。
https://www.victor.jp/portable-power-supply/lineup/bn-rf1500-bn-rf1100/
・「BN-RF800」 :2023年6月より発売中。オープン価格(市場推定価格* 120,000円前後(税込))。
・「BN-RF510」 :2023年10月中旬より発売予定。オープン価格(市場推定価格* 87,000円前後(税込))。
https://www.victor.jp/portable-power-supply/lineup/bn-rf800-bn-rf510-bn-rf250/
*「市場推定価格」は、発売前の商品について、市場での販売価格を当社が推定したものです。なお、商品の実際の販売価格は、各販売店により決定されます。
■[グッドデザイン賞]KENWOOD アマチュア無線機 「TH-D75」(2024年発売予定、商品詳細は後日発表予定)
144/430MHzデュアルバンダーを先代機からさらに進化させた、アマチュア無線ハンディトランシーバーです。アウトドア運用に対応する機能を搭載しています。
〈デザインについて〉
先代機の操作性と先進的なデザインのDNAを受け継ぎ、新世代のKENWOODアマチュアハンディ機の象徴となるデザインを目指しました。本体を包み込むプロテクト形状により、ディスプレイ、操作ボタン、スピーカーを保護する造形としています。各種ボタンは、押し間違えを防止する造形を施すとともに防水性能を高めるシートキーを採用。高音質を実現したスピーカー形状と合わせて、先進性と堅牢性を同時に表現しました。
〈審査員からのコメント〉
同メーカーは、昔よりアマチュア無線機市場を作り上げた確固たる歴史がある。ユーザー数だけを見たら残念ながら先細り傾向ではあるが、いまだにアマチュア無線ファンは全世界で約300万人、日本においては40万弱のユーザーがいるといわれ、根強いファンの期待に応える形でデザインされた本機はコンパクトかつ堅牢性のあるデザインと従来から大きく変わらない操作性や大きな表示液晶をバランス良く兼ね備える。巣篭もり需要によって新たなユーザー数が微増するなど、少し明るい話も出てきたが、出戻りユーザーや初心者に楽しさをどう伝えていくかなども同社の今後に期待せずにいられない。
■[グッドデザイン賞]KENWOOD デジタルルームミラー型ドライブレコーダー 「DRV-EM4800」
大画面12V型IPS液晶を採用したデジタルルームミラーを搭載する、前後撮影対応2カメラドライブレコーダーです。ドライブレコーダーとして前方・後方の走行映像の録画を行うとともに、デジタルルームミラーとしてリアカメラで撮影する映像をリアルタイムに高画質で大画面に映し出し、荷物や車体などで生じる死角が少なく、広い視界で後方確認が可能です。
〈デザインについて〉
デザイン開発にあたり、さまざまな車種のルームミラー形状を徹底的に調査し、最も一般的な形状である「膨らんだ四角形(Inflated rectangle)」を見出しました。この形状を採用することで、多くの車種にストレスなく、スムーズに取り付けることを可能としています。また、安全性と車内の雰囲気との調和を考慮し、本体外周部はタッチパネルのガラス面も含めてラウンド形状を採用。快適なドライビング体験を提供するため、違和感を感じることのない快適な車内空間の実現を目指しました。
〈審査員からのコメント〉
丁寧に考え抜かれた商品。どの車体に装着しても違和感がないようなフォルム、通常のミラーを超えた視界、音声操作の安全性、自由度高い別体カメラの取り付け方など、痒いところに手が届く全体設計を評価したい。
〈商品情報〉
・2023年9月より発売中。オープン価格(市場推定価格* 54,100円前後(税込))。
https://www.kenwood.com/jp/car/drive-recorders/products/drv-em4800/
*「市場推定価格」は、発売前の商品について、市場での販売価格を当社が推定したものです。なお、商品の実際の販売価格は、各販売店により決定されます。
<「グッドデザイン賞」について>
グッドデザイン賞は、1957年に創設された日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組みです。デザインを通じて産業や生活文化を高める運動として、国内外の多くの企業やデザイナーが参加しています。これまでの受賞件数は50,000件以上にのぼり、受賞のシンボルである「Gマーク」は、よいデザインを示すシンボルマークとして広く親しまれています。(「グッドデザイン賞」公式Webサイトより)
・公益財団法人日本デザイン振興会 グッドデザイン賞 公式Webサイト:https://www.g-mark.org/
当社プレスリリースURL:https://www.jvckenwood.com/jp/press/2023/1005-01.html
<商標について>
・その他、記載されている会社名、製品名は各社の商標および登録商標です。
本資料の内容は発表時のものです。最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。
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