旭化成の変性PPE樹脂「ザイロン™」とポリアミド樹脂「レオナ™」がGiken Mobility社の電動バイク「Iso UNO-X」に採用

旭化成株式会社のプレスリリース

旭化成株式会社(以下、「当社」)は、当社の変性PPE樹脂「ザイロン™」とポリアミド樹脂「レオナ™」が、このたびGiken Mobility社(以下、「Giken Mobility」)が製作する電動バイク「Iso UNO-X」に採用されたことをお知らせします。

電動バイク「Iso UNO-X」電動バイク「Iso UNO-X」

Iso UNO-Xは、Iso Motorcyclesブランドの車両固定型バッテリーを搭載した電動バイクで、2023年7月16日より香港にて発売しています。今回、リチウムイオン電池(LIB)カバー向けに「ザイロン™ 443Z」、モーターカバー向けに「レオナ™ 53G33」が採用されました。また、当社はCAE(Computer Aided Engineering)シミュレーションツールによる設計最適化サービスも提供しました。例えばモーターカバーでは、射出成形に関する最適化解析等が行われ、部品設計・金型製作のスピードアップに貢献しました。

<用途、採用グレード>

  • 「ザイロン™ 443Z」の採用事例

用途:LIBカバー

採用理由:難燃性(V0)、高い耐衝撃性、軽量化、電解液耐性、寸法安定性、絶縁性

  • 「レオナ™ 53G33」の採用事例  

用途:モーターカバー

採用理由:高い機械的強度、低吸水性、耐加水分解性、耐塩化カルシウム性

<Giken Mobilityからのコメント>
「自動車業界において、旭化成は信頼を集めるプラスチック成形材料のサプライヤーとして有名です。Iso UNO-Xの開発では、我々は安全性を最優先と考え、高品質な部品を使用することに注力しました。

バッテリーやモーターを保護するケースは、あらゆる場面において安全性を最大限に高めるための非常に重要な部品になります。この観点で、バッテリーケースには、電気絶縁性と耐火性に優れる旭化成のザイロン™を採用しました。激しい交通量の中で使用される電動バイクは高温にさらされることが予想されるため、耐熱性も重要になります。

旭化成のレオナ™を使用したモーターケースについては、ある一定レベル以上の耐水性を私たちは求めました。モーターケースの内部は、冷却水がパイプを通じて循環される液冷方式を取っており、各種要求特性を満たす適切な材料を選択することが最大の課題でした。レオナ™は私たちの要求に完璧なソリューションを提供することができました。」

旭化成グループは、「Care for Earth」の観点から、カーボンニュートラルで持続可能な世界への貢献を目指しており、上記のような特性を有する製品の提供をより進めることで、お客様や社会の期待に応えていきます。

<参考>
■ 旭化成エンプラ総合情報サイト:https://www.asahi-kasei-plastics.com/

 Giken Mobility について
Giken Mobilityは、シンガポール取引所(SGX)上場企業である GSS Energy の完全子会社です。 GSS Energy のもと、Giken Mobility は、特に東南アジアおよび東アジアにおいて電動モビリティに前向きで影響力のある発展をもたらすよう努めています。
詳細はこちら:https://giken.com.sg/

■ Iso UNO-Xについて
Iso UNO-X は、モビリティ分野での本格的な稼働を可能にするGiken Mobility初の電動バイクです。 最先端のスポーティなデザインで、最高出力 11 馬力 (8.5 kW) の電気モーターを備えており、0 ~ 50 km/h で 4 秒未満の素早い加速を実現します。 92 km (WMTC) の航続距離、アルミニウム製スイングアームを備えたディスクブレーキとコイルスプリングサスペンション、およびピレリエンジェルタイヤにより、あらゆるライダーに安心のライディングを保証します。
詳細はこちら:https://isomotorcycles.com/

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