一般社団法人 車載データ解析協会のプレスリリース
CDRAプレスリリース№001
【エンバーゴ2023年9月5日24時】
2023年9月4日
――CDRA主催による自動車事故の実証実験が無事終了――
一般社団法人 車載データ解析協会(代表理事 本郷卓也)「CDRA(シードラ)」(*1)およびその参画企業各社(*2)、協力企業各社(*3)は2023年8月29日、岡山県にある一般社団法人 岡山県トラック協会自動車運転練習場にて、2件の自動車衝突事故の実証実験を実施した。
【目的】
-
車載デジタルデータを活用した交通事故紛争解決に役立つように、その活用方法を広めること。
-
弁護士が被害者、加害者それぞれの立場から紛争を想定して模擬裁判をするためのモデル事故。
-
ADAS(先進運転者支援システム)の故障、修理不完全などによる誤作動が原因で起こる衝突事故の再現。
最新の安全装備を施された車両のLEVEL1,2のシステムの動作評価を行うにあたり、その車両のADASシステムの誤作動状況を再現しEDR(*4)記録を中心としたデジタルデータでどの深度のデータまで取得、事故再現ができるかを検証、今後はそのデータの信用性を争点とした模擬裁判を行い、弾劾に耐えうるかどうかの検証を実施いたします。そのため車両はADAS LEVEL2搭載の車両を使用。
【実験車両】
GMキャデラックATS (2013)
トヨタ クラウンクロスオーバー (2022)
トヨタ クラウンRS (2018)
ダイハツ タフト (2023)
(注)トヨタ車両2台についてはAEB作動による衝突回避が想定されるため、AEB機能をキャンセルして衝突。
【実証実験ケース1】
クラウンRS +ダイハツ タフト
駐車車両の陰から飛び出してきた自転車に対して急ブレーキを掛けるも衝突し停止、後続車両はAEB機能で停止できるか検証するケース。
【実証実験ケース2】
クラウンRS +GMキャデラック +クラウンクロスオーバー
ADASのセンサーを狂わせた車両を含めた3台の多重衝突事故を発生させ、ADAS誤作動とその要因、事故への影響を検証するケース。
【路面計測】
DMP(ダイナミックマッププラットフォーム株式会社)の協力により衝突時の正確な場所、路面形状、傾斜などの詳細な道路データを取得し、事故分析や再現などに活用する。
【実証実験の詳細に関して】
多くのデータが収集できたこの実験の詳細に関しては整理して、今後CDRAから順次発表していきます。
【参考資料】
(*1)一般社団法人車載データ解析協会
「CDRA(Crash Data Research and analysis Association)」
EDRの一般ドライバーへの知名度向上及び、EDRとデジタルデータを含めた利活用の促進のために2023年に設立された。
(*2)参画企業(個人)名
・ボッシュ株式会社
・合同会社nitro
・ダイナミックマッププラットフォーム株式会社
・株式会社ドライビングアカデミー
・一般社団法人日本自動車車体補修協会
・株式会社MGH
・株式会社特調
(*3)協力企業
・株式会社ナックイメージテクノロジー :高速度カメラ提供および撮影
・Diversified Technical Systems, Inc. :TSR AIR、各種センサ、データロガー、計測サポート
・株式会社フォーサイトテクノ:加速度センサ 校正
・ORME SARL:データ計算、レポート化ツール提供
・丸文株式会社:各種調整、レポート化
・加藤電気株式会社:ドライブレコーダー提供
・株式会社セトラス:映像記録活用システム
(*4)EDR(Event Data Recorder)衝突の際に車両内のメモリーに運転状況、車両情報などの詳細を数秒間記録する装置。航空機のフライトレコーダーのようなもの。EDRに残された記録をBOSCHのCDR(Crash Data Retrieval)で読み出し、衝突状況を解析することが可能。
このリリースに関する記事化は2023年9月5日24時以降にお願いします。
このプレスリリースに関するお問い合わせ、または写真、動画をご利用の方は、CDRAまで。
使用用途、掲載媒体を明記の上メールでお問い合わせください。
info@cdra.jp
CDRA代表理事 本郷卓也
TEL・050-3558-0356
CDRAに関しては