キョーラク株式会社、自社『発泡ダクト』使用による EV電費向上効果の実測データを公開

キョーラク株式会社のプレスリリース

キョーラク株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:長瀬 孝充、以下 キョーラク)は、自社商品であり市販車両に多くの採用実績を持つ発泡ダクトを、EV(電気自動車)の車載エアコン用インパネダクトに使用することによる電費向上効果について、実車での測定データを得ることに成功しました。過去発泡ダクトは断熱性能が向上し、ガソリン車の燃費向上に貢献することはわかっていましたが、EVで実際に走行し発泡ダクト使用による電費の効果を実証されたのは今回が初めて(※)です(一般財団法人日本自動車研究所(JARI)にて測定)。
※当社調べ。

発泡ダクト紹介写真

■測定結果概要
・市販の電気自動車において、冬場に暖房を使用している状況下でWLTCモード3サイクルを走行、その後時速100キロでの定常走行を行う条件下において満充電から給電要求の表示までの走行距離を比較したところ、従来のPE(ポリエチレン)板厚0.8mmのインパネダクトに比べ、キョーラク製PP(ポリプロピレン)4倍発泡ダクト板厚3mmの使用により走行可能距離が2.4%向上することが実証されました。また、新たに量産対応を可能としたPE4倍発泡ダクト板厚3mmにおいても1.6%の走行可能距離向上が実証されました。

・同走行実験において、走行距離の揃うWLTCモード3サイクル(約45km)走行終了時点におけるバッテリー使用量についての比較においては、従来のPEダクトに比べPP発泡ダクトの使用により0.79%のバッテリー使用量の低減が実証されました。同じくPE発泡ダクトでも0.39%の使用量低減が実証されました。
※バッテリー使用量及び低減率についてOBD診断機情報を基にキョーラクにて算出。

・車載エアコン用ダクトには従来軽量化を目的とした発泡化のニーズはありましたが、この電費効果実証により一層の訴求力向上が見込まれます。また、キョーラクはこの発泡ダクトの技術を世界に広めるべく門戸を開き、グローバルパートナーを募集しています。

■キョーラク株式会社について
創立100年を超えるプラスチック製品製造・販売をおこなう老舗総合企業です。
医療・食品容器や、自動車の部品など、高品質・特殊なプラスチックが求められる業界で活躍しています。プラスチックのパイオニア・総合企業として、その高度な独自技術とそこから生み出される特色ある製品で、環境に優しいより良い社会(世の中)の実現を陰で支えるベストパートナーであり続けたいと願っています。

<会社概要>
・名称   : キョーラク株式会社
・設立   : 1917年9月20日
・代表者  : 代表取締役社長 長瀬 孝充
・本社所在地: 東京都中央区東日本橋1丁目1番5号
・URL    : http://www.krk.co.jp/
・事業内容 : プラスチック製品の製造・加工並びに販売

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