自動運転EV開発のチューリング、自動運転に関する特許を2件同時に出願

Turingのプレスリリース

完全自動運転EVの開発・販売に取り組むTuring株式会社(千葉県柏市、代表取締役:山本 一成、以下「チューリング」)は、「軽量モデルと大規模モデルを組合せて素早い車両制御と複雑な状況判断を両立した自動運転を実現する仕組み」と「言語モデルを用いた自動運転入出力システム」に関する特許を2件同時に出願しました。それぞれの特許の概要は以下の通りとなります。

■軽量モデルと大規模モデルを組合せて素早い車両制御と複雑な状況判断を両立した自動運転を実現する仕組み

【発明の名称】情報処理装置及びプログラム

【背景・概要】

・完全自動運転を実現するためには、素早い車両制御と複雑な状況の理解や解釈を両立する必要がある

・本件では、「総合的な認知・意思決定を行う大規模モデルであり、人の自然言語指示や背景知識に基づき総合的な判断を行うモデル」と「センサを中心とした認知・推論を行う軽量(高速)なモデル」を組み合わせ、後者が前者の指示に従い車両を運行することで自動運転を実現する

・本件は、ラリーカーレースなどで運転ルートや道路形状に関する情報を伝えるNavigator(大規模モデル)と実際に運転するDriver(軽量モデル)とを模しており、「Navigator-Driverモデル」とも呼称する

・本件はチューリングが完全自動運転を実現するための礎となる仕組みである
参考:基盤モデルを使ったTuringの完全自動運転戦略(https://zenn.dev/turing_motors/articles/bd575a1097a266

■言語モデルを用いた自動運転入出力システム

【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法およびプログラム

【背景・概要】

・完全自動運転を実現するためには、車が周囲の状況を人間と同等以上に理解する必要がある

・人間は運転時に目で見た画像から状況や文脈を「言語を通して」理解している
(例:前方でウインカーをつけている車を見たときに人間は「ウインカーをつけているということは、あの車は自分の前に入りろうとしているんだな」と意識的にせよ無意識にせよ、状況判断に「言語」を用いている)

・本件は、車自身が車載カメラから取得した画像をリアルタイムで解析し、自然言語を通じてドライバーに状況の解説や提案等を行う仕組みである

・チューリングは「完全自動運転」の実現するために人間と同等以上の判断や交渉ができるAIの開発を目指しており、本件はその中でも「言語を通じて状況を描写する」という非常に重要な要素技術となるものである

「完全自動運転」の実現のためには多くの技術開発が必要になりますが、チューリングは今後も基礎技術の研究から、プロダクトへの実装まで、幅広い技術投資を行って行く予定です。また、それに伴い継続して特許戦略も強化してまいります。

(なお、今回の特許出願にあたっては、グローバル・ブレインの知財支援チームに多大なるご協力を賜りました。)

  • チューリングについて

チューリングは、「We Overtake Tesla」をミッションにかかげ、完全⾃動運転EVの量産を⽬指すスタートアップです。世界で初めて名人を倒した将棋AI「Ponanza」の開発者である⼭本⼀成と、カーネギーメロン⼤学で自動運転を研究し、Ph.D.を取得した⻘⽊俊介によって2021年に共同創業され、AI深層学習技術を⽤いた限定領域に留まらない「完全自動運転」の実現を目指しています。

なお、シードラウンドで10億円の資金調達を実施済みであり、自社での車両生産体制構築を見据えて2023年中にシリーズAの資金調達を実施する予定です。

社名:Turing株式会社(読み:チューリング、英語表記:Turing Inc.)

代表者:代表取締役 ⼭本⼀成

設⽴:2021年8⽉

資本⾦:3,000万円(2022年9⽉末現在)

事業:完全自動運転EVの開発・製造

本社:千葉県柏市若柴226番地44中央141街区1

URL:https://www.turing-motors.com

  • 採⽤情報

完全⾃動運転システム・EV⾞両を⼀緒につくる仲間を積極的に募集しています。

採⽤ページ:https://herp.careers/v1/turing

  • 報道機関からのお問い合わせ先

広報担当(田中・小野):pr@turing-motors.com

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