オートリブが2025年に当社初の自動二輪車用エアバッグを発売

オートリブ株式会社のプレスリリース

(ストックホルム/スウェーデン、2023年6月2日)―自動車安全システムで世界をリードするオートリブ(NYSE略称:ALV、SSE略称:ALIVsdb)は、自動二輪車の安全に対して包括的にアプローチし、2億人もの道路交通利用者のために、先駆的な安全性向上のための取り組みを行っています。市場に投入する当社初の自動二輪車用の安全製品はBag-on-bike(自動二輪車本体へ搭載するエアバッグ)で、生産は2025年第1四半期に開始する予定です。Bag-on-bikeは、正面衝突の際に自動二輪運転者が重傷を負うリスクを大幅に低減すると期待されています。

 昨今世界中で都市開発が進み、自動二輪車の利便性が評価され、その利用が年々増えています。現在多くの自動二輪車はABS(アンチロックブレーキシステム)やASR(アンチスリップレギュレーション)といった先進安全技術を搭載していますが、さらにエアバッグが搭載されればより一層安全性が向上します。技術革新により車両の安全性は大きく向上してきているものの、自動二輪車の運転者は、自動車の乗員に比べてその恩恵をあまり受けていません。

 「オートリブは、『Saving More Lives』というビジョンとモビリティと社会に世界最高レベルの人命保護ソリューションを提供することに取り組んでいます。より安全なモビリティ社会の実現に向けて、自動二輪運転者など交通弱者を守ることに特化した製品の開発に取り組んでいます。こうした製品開発は当社のサステナビリティに関するテーマの重要な要素を占めています。」とオートリブ社長兼CEO ミカエル・ブラット(Mikael Bratt)氏は述べています。

Bag-on-bike – コンプリートエアバッグシステム

 オートリブは自動二輪運転者の運転行動や衝突事故を綿密に調査し、車載型ソリューションと着衣型ソリューションの2つの解決策に辿り着きました。市場に投入する当社初の製品は、Bag-on-bikeで2025年に生産を開始する予定です。

 「私たちの目標は、完全で費用対効果の高いBag-on-bikeシステムを実現し、幅広い種類の自動二輪車でこの技術の導入を進めることです。オートリブのBag-on-bikeはエアバッグモジュール本体に加え、自社開発した衝突検知センサーと統合させたコンプリートシステムです。」とオートリブ最高技術責任者(CTO)ジョルディ・ロンバルト(Jordi Lombarte)氏は述べています。

進む自動二輪車への安全規制

 「道路交通事故死を半減させるというグローバル目標の達成には、自動二輪運転者の安全性向上が必要です。実際のデータをもとに、最も頻繁に発生する衝突事故や傷害の種類を導き出し、そしてそれらをどのように実験・評価すればよいかを把握しました。ヴァーチャルとリアル両方での評価を通して、正面衝突時のエアバッグの効果を明らかにできましたが、より幅広い衝突の状況や運転者の動きに対応するさらなるソリューションが必要であると認識しています。」とオートリブの研究担当副社長を務めるセシリア・スンネファング(Cecilia Sunnevång)は述べています。

 自動二輪運転者の安全は、多くの規制当局や衝突実験組織が注目しています。ユーロNCAPは車両衝突回避試験を拡大して二輪車の衝突シナリオも含めるようにすることで、自動二輪運転者の安全性向上を図っています。アジアでは、マレーシア交通安全研究所(Malaysian Institute of Road Safety Research:MIROS)が、車載型安全ソリューションの評価を2024年にマレーシア自動二輪車安全アセスメント(Malaysian Motorcycle Assessment Program:MyMAP)へ取り入れることを表明しています。

※本資料は2023年6月2日にオートリブ本社(スウェーデン)で発表されたプレスリリースの日本語版です。英語版は以下のリンクからご確認ください。

https://www.autoliv.com/sites/default/files/pr/202306017153-1.pdf?ts=1685685628

オートリブ グローバルについて

Autoliv, Inc.は、自動車安全システムをグローバル規模で提供するリーディングカンパニーです。当社は子会社を通して、世界中の主要自動車メーカー向けて、エアバッグ、シートベルト、ステアリングホイール(ハンドル)などの安全保護システムを開発、製造および販売しているほか、歩行者保護、二輪車の運転者向けのコネクティッドセイフティサービスや安全ソリューションも開発しています。オートリブでは、継続して先進的なソリューションを提供するために、モビリティの安全レベルの革新に挑み、それらを再定義し続けています。

27カ国に広がる約70,000人もの従業員は、「Saving More Lives(より多くの命を守る)」という当社のビジョンに真摯に取り組んでおり、どんな業務においても品質を最も重視しています。14カ所にテクニカルセンターを配置し、20の衝突試験装置を保有しています。2022年度の売上高は、88億米ドルです。株式をニューヨーク証券取引所(NYSE: ALV)に、スウェーデン預託証券をナスダック・ストックホルム(ALIV sdb)に上場しています。

オートリブ株式会社(オートリブ 日本法人)について

 オートリブは1987年に日本でオフィスを立ち上げ、35年以上もの間、主に日本の完成車メーカー向けに自動車を含めたモビリティの安全ソリューション(エアバッグ、シートベルト、ステアリングホイールなど)の開発、製造、販売を行っています。日本のお客様の営業窓口としてグローバルでも重要な拠点であり、テクニカルセンター、生産工場、営業拠点を日本国内に持ち、2,000人以上の従業員が働いています。

2022年度の売上高は、926億7,900万円です。

 

さらに詳しい情報は、以下を参照してください。

https://www.autoliv.com オートリブグローバルサイト(英語)

https://www.autoliv.jp オートリブ株式会社(日本)オフィシャルコーポレートサイト(日本語)

https://www.instagram.com/autolivjapan オートリブ株式会社(日本)公式インスタグラム(日本語)

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